ABOUT復興支援プロジェクト

続く思い。続ける力。

長期的な視野に立って、顔が見える関係で活動を

シナップでは震災直後から「シナップが被災者の方々の為に最も貢献できることはなんだろう?」と、スタッフの間でさまざまなアイデアを出しあってきました。
結果、私たちが得意とするWeb・ITを活用したコミュニケーション作りの分野を中心に被災された企業の復興を継続的にお手伝いすることが地域復興への一番の貢献になると考えました。
そして、なかでも大切にしたことは、長期的な視野に立って、顔が見える関係で活動を続けるということでした。

酔仙酒造

シナップでは東日本大震災による津波で深刻な被害を受けた岩手県陸前高田市にある酒造メーカー「酔仙酒造株式会社」の復興のお手伝いをしています。

岩手県陸前高田市の「酔仙酒造」は2007、08年、全国新酒鑑評会で金賞を受賞した「酔仙」を主力の銘柄とし、日本酒だけで年間約100万リットルを出荷している老舗酒造会社です。陸前高田市の被害は報道でも多く取り上げられ、ご存知の方も多いと思いますが、海に近い酔仙酒造も木造4階建ての倉庫を含む全ての建物が150本のタンクもろとも水面下に沈み、壊滅しました。
社員と役員計約60人のうち7名が亡くなられたことが何よりもつらい被害でした。

シナップと酔仙酒造との出会い

シナップでは震災直後から、被災地での支援先を探していくなかで、スタッフの親戚とのご縁で、津波で深刻な被害を受けた酔仙酒造のことを知りました。

「このままでは終われない。やるしかない。」

初めてお会いした時にそう語った酔仙酒造の金野靖彦社長(現酔仙酒造会長)。津波が残した爪痕を目の当たりにし、胸を痛めていた私たちは、醸造施設の復興に立ち上がる社長の姿に逆に勇気づけられました。

それからシナップでは実際に隔週で陸前高田へ赴き、金野社長と打合せを重ねながら酔仙酒造の復興の道のりを伝え支援するウェブサイトの制作、運用面を中心にコミュニケーション面をサポートし、復興への取り組みを応援しました。

復興への歩み

数ヶ月、多くの困難のなか、たくさんの努力と支援によって酔仙酒造は復興への道を歩み始めました。
酔仙酒造は、岩手銘醸から借り受けた「千厩・玉の春工場」で操業を再開。震災からわずか半年という早さで、看板商品である「雪っこ」の販売を開始しました。2012年8月には、陸前高田市の隣、大船渡市に新工場を設立し、商品のラインナップも徐々に増えていきました。こうした復興の歩みとともに、私たちシナップがお手伝いするWebサイトも少しずつ改修が進んでいきました。

「復興応援感謝セット」の販売、サイトリニューアルという大きな区切り

2013年5月、シナップでは震災後、初となる大吟醸酒の発売に合わせて、オンライン限定商品「復興応援感謝セット」の商品企画を含むプランニングをお手伝いさせていただきました。酔仙酒造の大吟醸酒と、「うすはりグラス」で有名な松徳硝子のオリジナル冷酒器を組み合わせたセットはさまざまなメディアに取り上げられるなど、好評を博しました。

また、2013年9月にはWebサイトを再びリニューアルしました。
少しずつ揃ってきた商品の魅力が伝わるよう、コンテンツのあり方を見直すとともに、デバイスの多様化に対応するため、レスポンシブWebデザインによるマルチデバイス対応を行いました。

震災直後、掲載する商品すら存在しなかった状態から、サイトの役割を見直す必要がでるほどまでに商品数が戻ってきたのです。
酔仙酒造の復興の歩みを間近で見てきた私たちにとって、このリニューアルは復興の区切りとなる大きな仕事だったと感じました。

3年目の節目に

現在は私たちが無償で制作をお手伝いする事が、地元の同業企業様の売上げを奪う事にならないよう、3年を節目に、運用などの日頃の業務については、地元の制作会社に引き継ぎながら、コミュニケーション・プランニングなどの面で引き続きお手伝いしています。

陸前高田未来商店街

シナップと未来商店街

「これから立ち上がる商店街の支援をしてほしい」という一本の連絡をきっかけに、2011年12月に始まったのが陸前高田未来商店街の支援です。
未来商店街は、地域の皆さんが集い、共存・共栄しながら自立し、陸前高田が再生することを目標に立ち上げられた商店街です。店舗を流出した店主や、地元に戻った若者、ボランティアスタッフの事務局員が協力して開店の準備を進める未来商店街は、Web・ITの専門家によるアドバイスを早急に必要としていました。

私たちは酔仙酒造と同様、現地を訪問し、Webサイトの開設準備を進めました。2012年5月、「商店街の運営者が自ら情報を発信できる場」として、未来商店街のWebサイトは公開されました。

クリスマスイルミネーションの設置

2012年冬には、シナップが得意とするIT支援だけでなく、私たちが毎年行う「SINAP Christmas Project」の一環として、商店街にクリスマスイルミネーションを設置しました。

「暗い被災地の夜に、暖かい明かりを灯したい。」そんな思いが商店街の皆さんに届き、「暗かった商店街が明るくなって、みんなが見に来てくれる。本当にありがとう。ここまでしてもらって、私たちも頑張らなければ。」と嬉しい言葉をかけていただきました。心底嬉しい瞬間でした。

未来商店街は現在、新しい仮説店舗、多目的ホールが建ち、出展店舗数も増えますます元気を取り戻しています。

大槌復興 刺し子プロジェクト

シナップでは2014年より岩手県大槌町の女性達が取り組む「大槌復興 刺し子プロジェクト」を支援しています。

「大槌復興 刺し子プロジェクト」は、避難所や仮設住宅の狭い場所でも布と針と糸があればできる刺し子の手仕事を通じて、つくり手の収入や交流の場を生み出し、女性が働き社会へと繋がる場を作り出しています。
コースターやTシャツなどさまざまなものにひと針ずつ針を刺して模様を描き出す東北伝統の刺し子を施した商品の販売をしています。

「復興プロジェクトから大槌刺し子ブランドを確立したい。そのために現地の生産体制やメディア資産を活かした販売施策などの課題を解決したい。」

以前から親交もあったプロジェクト発起人の方からシナップへのご相談をきっかけにプロジェクトはスタートしました。

現在シナップではアクセス解析やSEO面で協力されているGoogleのプロボノ(専門知識を活かしてボランティアで社会貢献する方々)さんとともに、商品のランディングページの作成をしたり、WebやSNSを活用したソリューションのお手伝いしています。

シナップの取り組み