The One Show Interactive 2010 レポート

2010.06.03

こんにちは、内藤です。

先日シナップのブログでも速報を出しましたが、One Showのインタラクティブ部門の受賞作品が発表されました。

今回はこの One Show についてと、インタラクティブ部門で見事金賞を受賞したUNIQLO CALENDER についてレポートしたいと思います。

◆The One Showとは
One Show (The One Show) は、カンヌ国際広告祭、クリオ賞と並ぶ「三大広告賞」のひとつで、 広告クリエイターが審査し、広告クリエイターに与えられる賞として知られています。また、世界各地のクリエイターにとって最も憧れる賞ともいわれています。(参照:『One Show』 Wikipedia)
部門は、一般広告対象のThe One Show、ニューメテ?ィアやオンライン広告対象のOne Show Interactiveそしてハ?ッケーシ?テ?サ?インやフ?ラ ンテ?ィンク?なと?のテ?サ?インを対象にしたOne Show Design、テレビ、映画、ゲームなどを対象にしたOne Show Entertainmentがあります。

◆One Show Interactive 2010
先日もブログでお伝えしましたが、日本はこの部門で8作品受賞、そのうちの4つはUNIQLOの作品でした。UNQLO CALENDERは、Consumer GoodsとInterface Designで見事金賞に輝いています。(受賞作品一覧はこちら)
ちなみに、先日私がブログ記事でレポートしていたTIAAでも、アプリケーション部門、ウェブサイト部門/キャンペーンサイト、インテグレーテッドキャンペーン部門/インタラクティブ、の3部門で金賞を受賞しています。(参考:TIAA2010 受賞作品)


ピクチャ 1.png


◆『UNIQLO CALENDER』 株式会社 ユニクロ

言わずとも知れたUNIQLO CALENDERだと思いますがご紹介します。この作品は、日本の季節をフレッシュな視点で切り取った映像と天気情報付きのカレンダーで、ウェブサイト、ブログパーツ、スクリーンセイバー、グリーティングカードで展開されています。製作は、Projector Inc.が指揮をとり、puzzle inc.spfdesign Inc.が制作に参加しています。


uniqlo_web.pnguniqlo_blog.png


映像は、全47都道府県を撮影し新しい日本を世界に発信するというコンセプトで制作され、色とりどりの日本の四季を楽しむことができます。グローバルブランディングという枠組みの中で、"日本"を強く意識した作品になっていますが、ティルト&シフトレンズを用いた撮影技法でミニチュア風の映像になっており、外国人だけでなく日本人も新鮮に映像に見入ることができます。「日本ってこんなにきれいな国なんだ」と改めて感じた人も多いのではないでしょうか。
映像に日付と天気予報の情報を添えることで、日に何回か確認する(映像を見る)必然性が生まれています。前回のUNIQLOCKもそうでしたが、ユーザーの生活の片隅に自然にすっと入り込んでくる感じは、計算されたクリエイティブを感じます。

また商品のプロモーションもしっかりしています。日付の下にあるitemボタンを押すと、5月の日付なら5月の気候に合わせたユニクロ商品がラインアップされます。また、映像をクリックするとユニクロ商品のモザイク絵と代わります。これは「この色はどの商品の色なのか」とクリックせずにはいられません。

海外展開をしたことで、ユニクロのコミュニケーションの幅がどんどん広がっている印象を受けます。今回の作品もそうですが、言語の壁を越えて、日本だけでなく世界中のだれもが楽しめるようになっています。これからもその活動から目が離せません。

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