シナップの復興支援プロジェクト

2011.09.11

酔仙の酒。「芳醇にして飲み飽きしない酒」所謂、矛盾の追求を酒造りの永遠のテーマとしている酔仙酒造震災から半年あまりが立ちました。
シナップでは震災直後から、それぞれが出来る範囲の支援を行いながらも、会社としてもっと大きな貢献が出来ないか?寄付だけでなく、個別にボランティアをするだけでもなく「シナップが被災者の方々の為に最も貢献できることはなんだろう?」スタッフの間でさまざまなアイデアを出しあってきました。
結果、私たちが最も高い価値を提供出来る本業である、Web・ITを活用したコミュニケーション作りの分野で被災された企業の復興を継続的にお手伝いし、売上を伸ばし、雇用を増やし、地域経済を回していくことが地域復興への一番の貢献になると考えました。

現在、プロジェクト第一弾として、この震災で深刻な被害を受けた岩手県陸前高田市にある酒造メーカー「酔仙酒造株式会社」様の復興をお手伝いしています。

岩手県陸前高田市 酔仙酒造が建っていたエリアの震災後の様子岩手県陸前高田市の「酔仙酒造」は2007、08年、全国新酒鑑評会で金賞を受賞した「酔仙」を主力の銘柄とし、日本酒だけで年間約100万リットルを出荷している老舗酒造会社です。陸前高田市の被害は報道でも多く取り上げられ、ご存知の方も多いと思いますが、海に近い酔仙酒造も木造4階建ての倉庫を含む全ての建物が150本のタンクもろとも水面下に沈み、壊滅しました。
社員と役員計約60人のうち7名が亡くなられたことが何よりもつらい被害でした。

瓦礫の山から突き出した鉄骨にぶら下がっていた、酔仙の樽。震災から5日後の3月16日、金野靖彦社長は地震後初めて変わり果てた会社の敷地を訪れました。醸造施設から在庫まで、全てを流されてしまったその光景に、復興への望みを失いかけていました。しかし、まさにその瞬間、瓦礫の山の中に突き出た鉄骨の先にぶら下がった「酔仙」の酒樽を発見した時、「津波で全てを失ったにも関わらず、この偶然引っかかった酒樽が"酔仙ここにいるよ!"と頑張っているようで、見えない力が酔仙の「復興」に向けて背中を押しているようだった」と復興への意思を固めました。

多くの困難の中、たくさんの努力と、さまざまな支援によって、酔仙酒造は復興への一歩を歩み始めました。
現在は壊滅した陸前高田市から、岩手県酒造組合に所属する「岩手銘醸株式会社」の協力を受け、「玉の春」千厩営業所内の醸造施設を借り受け、人気商品であり、多くのファンを持つ「雪っこ」の発売を目指し、仕込みの準備などを進めています。

シナップでは実際に隔週で陸前高田へ赴き、金野社長と打合せを重ねながら酔仙酒造の復興の道のりを多くの方へ伝え支援するるウェブサイトの制作、運用面を中心にコミュニケーション面をサポートし、復興への取り組みを応援しています。また、本プロジェクトでは全社員が被災地を理解して取り組めるよう酔仙酒造及び被災地を訪問して望んでいます。

酔仙酒造の現在の様子など、詳しくはシナップがお手伝いしているウェブサイト酔仙酒造の現在の様子など、詳しくはシナップがお手伝いしているウェブサイト http://suisenshuzo.jp/ をご覧下さい。
またみなさまからの応援メッセージなど、ツイートしていただき(酔仙酒造ハッシュタグ #iwatesuisen )、酔仙が頑張っている姿を多くの人に届けていただけると幸いです。

シナップでは、社会貢献プロジェクトの一環として、被災企業・団体のWeb・IT・マーケティングなどの支援を無償で行っています。被災してお困りの企業・団体などをご存じの方は、ぜひ私たちにご紹介ください。


このエントリーはクライアントやパートナーのみなさまにお送りしているSINAP Journalの記事をブログ用に加筆修正して掲載しています。

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