東京インタラクティブ・アド・アワードの受賞作品が決定

2010.05.14

こんにちは、内藤です。

先日、東京インタラクティブ・アド・アワード(以下TIAA)の受賞作品の発表がありました。
今回グランプリに輝いたのは、三菱化学メディア株式会社の「全日本バーベイタム選手権」です。
このサイトはTwitter等でも大きく話題になっていたし、ブログパーツとして見かけることも多かったので、ご存知の方は多いのではないでしょうか。
他にも、ユニークでクオリティの高いインターネット広告の作品がたくさん受賞しています。

今回は、この第8回TIAAについてお話させていただきたいと思います。

TIAAとは

TIAAとはインターネット広告推進協議会(JIAA)が主催するインターネット広告賞で、今年で8回目を迎えます。テクノロジーや時代とともに広告が発展していく中で、「伝わる」「届く」「動かす」広告の次のあり方をリードするアイデアを選び出し、発信しています。

TIAA.png

今年の傾向や特徴

全体の傾向として、昨今のソーシャルメディアの盛り上がりを受けて、ソーシャルメディアと連動した企画が多く見受けられます。これまでのインターネット広告では、【テレビなどのマス広告 → インターネット広告 → ブログなどのクチコミで広げる】 というクロスメディア展開でした。しかしながら最近は、Twitter等の人気により気軽にソーシャルメディアを活用する人が増えたので、【クチコミを見る → インターネット広告 → クチコミで広げる】 というサイクルによる情報の広がりが、以前とは比べ物にならないくらい早く大きくなってきています。その影響力はマーケティングとして無視することができないものとなってきているため、コンテンツに直接ソーシャルメディアが連動していなくても、ほとんどのインターネット広告で、ソーシャルメディアを使って情報がひろげられるような工夫が施されています。

コンテンツの傾向としては、ユーザがよりコミュニケーション体験を得られるようなものになってきています。先ほどの「全日本バーベイタム選手権」のようにゲーム形式でコミュニケーションの場が提供されていて、ユーザが参加してはじめて広告コンテンツとして成り立つものが多くありました。従来の「認知して理解する」という広告スタイルよりも、「体験して感じる」というようなインタラクティブなコミュニケーションがさらに深く追求されるようになった感じます。


今回は「NO BORDER」「広告としての新しさ」「プロの仕事として、深いこと」が審査基準とされ、広告の既成概念を越えて新しい広告のあり方を模索することがコンセプトとなっていました。「NO BORDER」は特にそれを象徴する言葉です。広告と広報の境界線、メディアの境界線などさまざまな境界線を自由に越えた作品は、これからのインタラクティブ広告のさらなる発展の可能性を感じさせてくれました。

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