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こんにちは、内藤です。

先日、「東京インタラクティブ・アド・アワードの受賞作品が決定」と題し、第8回全体での傾向をレポートしました。今回からは、数回に渡って、各カテゴリーでの注目作品についてレポートしたいと思います。

今回は「ウェブサイト部門/コーポレートサイト」です。「ウェブサイト部門/コーポレートサイト」での受賞作品は銀賞1、銅賞4、入賞2の7つでした。受賞作品の中から2つの作品をご紹介します。

◆『iida』 KDDI株式会社

『iida』は、auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話が、主に携帯電話向けに2009年から展開している派生ブランドです(参照:ウィキペディア)。 今回受賞したコーポレートサイトは、ウェブサイト部門/コーポレートサイトでの銀賞のみならず、インテグレーテッドキャンペーン部門/クロスメディアでも金賞を受賞しています。

制作は高松聡氏のground inc.が指揮をとり、中村勇吾氏率いるtha ltd.Projector Inc.IMG SRC Inc.ROBOT Inc.がデザインをするという、日本を代表するクリエイティブな才能がこのサイトには集まっています。

テレビCMとwebサイトが連動したクロスメディア戦略での展開ですが、従来の「CMをwebで見ることができる」というものから「webをCMでみることができる」という逆アプローチに挑戦しています。CMで流れる映像は、テレビCMにありがちなストーリ性を持って視聴者を引き込むというものではなく、まさにWebでよく見かけるような企業やサービスのブランドイメージを強く意識したスタイリッシュなイメージ映像です。消費者の興味を引きつけて記憶させるというよりは、リズミカルな音と映像が消費者の意識下に入り込むような作品になっていると感じました。
『iida』のサイトのように、商品の機能をアピールした表現で購買意欲を刺激するというプロモーションではなく、その次のフェーズである「その商品を買った後の生活」や「その商品を持っている自分」をイメージさせるような表現が最近の広告に多く見受けられます。より深く、よりインタラクティブなコミュニケーションが追求されてきているようです。

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◆『初ぶる』 株式会社バスキュール 

『初ぶる』は、株式会社バスキュールのモバイル事業部が、モバイルを利用した新しいコミュニケーションを模索するためのデモンストレーションとして制作された自社コンテンツです。2009年の年賀メールで告知公開されました。

株式会社バスキュールは世界中の人々に喜んでもらえるコンテンツを生み出すことを目標に、新たな表現手法やコミュニケーション手法に積極的にチャレンジし、インタラクティブコンテンツを制作している会社です(参照:ウィキベディア)。

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初ぶる』は、PCサイトと携帯電話を使ったインタラクティブなエンターテイメントです。PCサイトと携帯電話がリアルタイムで連動していて、携帯電話からPC画面の鏡餅のカタチをしたUFOに指示を出し、PC画面上にたくさんいるベコをキャッチします。そのベコにはその年の運勢を占うようなおみくじが入っています。さらに、参加ユーザーの携帯電話から位置情報を送信することで GoogleMap上にいる他の参加者(ベコ)の情報を閲覧することができます。携帯電話から指示できるものは単純な動きしかないのでとても簡単なようですが、やってみると意外と思い通りにことは進まず、この一筋縄ではいかない感じがさらにゲームを面白くしているような気がします。

今までは、携帯電話をコミュニケーションの入り口として活用しPCサイトへ誘導させる(またはその逆)パターンでのプロモーションが多かったのですが、リアルタイムにメディアを連動させる仕組みは新しく、今後ゲーム系のコンテンツ、プロモーションで増えていきそうです。インタラクティブコミュニケーションでの表現の可能性がどんどん広がっているような印象を受けるコンテンツです。