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シナップの柿内です。

7月の話になりますが、シナップから休暇をもらってパリへ旅行に行ってきました。
華の都といわれるきれいな街並み、ルーブルやオルセーなど世界的な美術館、パリコレクションの開催など、パリは昔から文化、流行の発信都市として世界の人々を魅了してきました。

そんな憧れの都市パリですが、ここ10年ほど日本文化が大ブームとなっていることは皆さんご存知でしょうか。パリ中心地のサンターヌ通りでは、すし屋はもちろん、ラーメン、うどん、お好み焼きなど、たくさんの日本料理のレストランで賑わっています。日本食品店もあり、そこでは調味料やお菓子だけでなく、納豆も売っていて手に入らない日本食在はないといってもいいです。
食だけでなく日本文化も大人気で、北野武、小津安二郎、三池崇史など日本映画にもたくさんの若者が興味をもっています。
ただ、日本文化でもっとも人気なのは、漫画、アニメ、ゲーム、アイドルなどのいわゆる「OTAKU」文化です。
日本で刊行された漫画やアニメが半年もたたずにフランス語に翻訳され出版・放送されています。それも、ワンピースやナルトなどのメガヒッツタイトルだけではなく、漫画・アニメ好き以外はしらないようなマイナータイトルまで翻訳されるのですから、その人気は本物です。(ちなみに私がフランスにいた時に日本に関する質問で一番おおかったのが「だってばよー」ってどういう意味という質問でした)

そんな空前の日本ブームを受け、パリではJapanExpoという総合的な日本文化の博覧会が毎年開催されています。2000年の初回は来場者数は3200人でしたが年々来場者を増やし、今年は3日間で20万人を越し、フランスおよび近隣ヨーロッパ諸国から日本好き(おもにオタク文化好き)が集まるお祭りとなっていて、日本のコンテンツプロバイダーにとってビジネス上非常に重要なイベントです。
前置きが長くなってしまいましたが、今回は旅行中に見に行ったこのJapanExpoの様子をレポートしたいとおもいます。


いざ会場へ

201200824_2.jpgJapanExpoはパリ市内では無く、パリの郊外の玄関口シャルルドゴール空港の隣の駅にあるパリ・ノールヴィルパント展示場で開催されています。パリ市内からはRER郊外高速電車に乗っていきます。普段RERの特急は空港までの直通列車なのですがJapanExpoの開催中は特別に会場の駅にも停まることからも、その人気をうかがい知ることができます。

パリから電車に乗ること30分、会場の駅に着いた私の目に飛び込んできたのは、たくさんの人と人気キャラクターに扮するたくさんのレイヤーさんたちでした。最初に会ったレイヤーさんに撮影を頼んだら快諾してくれました。話を聞くとアイルランドから来たそうで、どうやら近隣のヨーロッパ諸国の人にも人気なようです。


とにかくすごい数の来場者とレイヤーさん

201200824_3.jpg会場で僕を待ち受けてたのは行列でした。チケット売り場に長蛇の列ができ、みなさん自分の番が回ってくるのをお気に入りのキャラクターになりきって待っています。フランス人がこんな行儀よく列を作っているのを私は始めてみました。
(後から聞いたら、クレジット決済のマシンがいくつか壊れてしまったそうです。なんとなくフランスっぽさを感じます)
待つこと30分無事チケットを入手し、会場に着くとその人の多さに目がくらくらします。
「チョコレート見本市」、「ワイン見本市」、「農業際」とパリではいくつかの博覧会に行ったことがありましたが、今までで一番混んでいます。まさに人ごみ。そして、その中にいるたくさんのレイヤーさん。そう、今までの説明でお気づきのとおり、一応総合的な日本文化の博覧会として開催されていますが、実質この博覧会は日本オタク文化の祭典になっています。


大人気のニコ生ブース

201200824_4.jpg博覧会では、各漫画出版社、ゲーム会社、アニメチャンネル運営会社、現地日本語学校などの企業ブースと、個人が展示を行っているいわゆる同人ブースにわかれています。また、数は少ないですが、囲碁、将棋、着物など日本文化を宣伝する団体のブースもあります。
やはり人気はアニメ・ゲーム・漫画などのブースでその周りにはたくさんの人だかりができています。
ジブリやスクエア・エニクスなどの日本でおなじみのブースもありますが、実はブースの多くが現地コンテンツ輸入企業が展示しているものです。

そんななか、日本から出展しているニコ生ブースでは、来場者の皆様にステージ上でインタビューを行い、その様子を生放送していました。このニコ生ブースは大人気で、われこそが真の日本ファンと自負する現地人が次々とステージにあがりインタビューをうけています。この祭典のために日本から来たという方もいて大盛り上がりのブース。
最後にはたくさんの日本(アニメ!?)ファンがステージを占拠し大騒ぎという、なんとも外国っぽい雰囲気でした。


日本で流行っているものはやっぱり人気

201200824_5.jpgレイヤーさんの割合をみると、大体現地での人気コンテンツがわかります。前述のワンピース、ナルトにくわえファイナルファンタジーのコスプレも多くその人気がわかります。さらに初音ミク風のかたがたも多く、日本で人気があるものは現地でもやはり人気ということでしょうか。それに関するブースには人だかりができていました。

さらに今年は、Boys Love系の漫画を扱う大きなブースができていました。フランスでも腐女子とよばれる文化がこれから流行るのかもしれません。(いや、もう流行ってるのかもしれませんが)

まとめ

来場者の数を見るだけでも、日本文化(主にオタク文化)の人気度はわかります。実際、アニメや漫画は日本が世界各国に輸出する数少ないコンテンツ産業になっています。
欧米のイラストレーションは日本の浮世絵が起源といわれています。そのイラストレーションから発展した、漫画やアニメがまた欧米へ輸出される。世界のつながりを感じさせるなんとも興味深い事柄です。
そして交通網や通信網の発達でその輸入速度は爆発的に加速しています。私個人としてはもっと、もっと日本のコンテンツ産業が世界で認められるようになって欲しいなと思います。


最後にひとつだけ。
今回はソーシャルゲームのブースを見ることは出来ませんでした。ソーシャルゲーム大手の各企業は世界進出に向けて積極的な動きを見せています。もしかしたら来年にはこういった博覧会でブースが設けられるかもしれません。
日本では爆発的に普及した、ソーシャルゲーム。はたしてフランス人に受け入れられるのか。ちょっと気になります。