企業利用のInstagramマーケティング ー Instagramウケする写真、人が集まるコツ ー

2016.06.30

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こんにちは。
ディレクターの鈴木です。

2010年のサービス開始以来、世界で月間アクティブユーザーがTwitterを超えの4億人に達し、
国内でも900万人以上の月間アクティブユーザーがいると言われているInstagram。
企業によるアカウントも1万アカウントあると言われています。

少し前になりますが、『できる100の新法則 Instagramマーケティング』の出版記念セミナーに行ってきましたので、書籍とセミナーからの内容抜粋と私の方で事例を織り交ぜつご紹介させていただきます。

盛りだくさんの内容だったため、今回は以下の3点に絞ってご紹介します。


  1. 企業によるInstagramの利用ケース
  2. Instagramウケする写真の撮り方
  3. Instagramに人が集まるコツ


1. 企業によるInstagramの利用ケース

企業によるInstagramの利用は多岐に渡りますが、主な使い方として以下に大別されます。 (キャンペーンなどの特殊事例は除く)

1-1. 総合的な商品やサービスを発信する


スタンダードな使い方ですが、多岐にわたる商品やサービスを保持している企業が行えるInstagramの使用方法です。

  • 東京ディズニーリゾート
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    様々なアトラクション・キャラクター・園内の雰囲気を発信しています。

  • MUJI無印良品
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    多種多様な生活用品を投稿しています。

1-2. ブランドの世界観を発信する

直接的な商品紹介よりも、長期的にブランド構築を目指した使い方です。

  • My Little Box Japan
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    パリからの商品を扱うMy Little Box Japan。現地の町並みや風景などを織り交ぜ、パリの美しい印象をタイムラインにしています。

1-3. 特定の活動にフォーカスして発信する

企業活動の発信の場としてInstagramを活用しているケースです。

  • Red Bull Japan
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    スポーツを通じて積極的な宣伝活動を行うレッドブルによる活動がInstagramによって発信されています。

1-4. 裏側の姿を発信する

ビジネスの裏側の様子を見せることによって興味を誘うアカウントになります。

  • Blue Bottle Coffee Japan
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    日本進出までの店舗の工事風景、バックヤードなどをInstagramへ発信しへのオープンへの期待度を高める発信が行われています。

  • アール編集部
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    ファッション誌用の撮影の合間のモデルさんのリラックスした光景、スタッフも交えた現場感などもコンテンツとしています。

1-5. グローバルに発信する

言語の影響の少ないビジュアルメディアならではの国境を超えた世界へ向けての表現を行っています。

  • 京都の日本茶専門店「一保堂茶舗」
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    京都に訪れる海外のユーザーを意識して訴求を行っています。

  • 音羽山 清水寺
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    清水寺の中の人による真の魅力を世界に発信し、15万人近いフォロアーを持つ人気アカウントに成長しています。

2. Instagramウケする写真の撮り方

インスタジェニック、インスタウケする写真とはどのような写真でしょうか? ちょっとしたひと工夫でインスタ映えする写真撮影のコツをご紹介します。

人の気配がする写真

小物や食べ物を撮る際は、目的の被写体だけではなく、人の手や足などのパーツをうつりこませるようにしましょう。人の気配がすることによって、想像をかきたてたり、写真が生き生きとしてきます。

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2-1. シズル感のある写真

注いでいる瞬間、食べかけ、作っている途中、冷たい、温かいなどの温度を切り取る。天気などの瞬間などの写真は人の感覚を刺激する写真となります。被写体の生きのよさやリアルさ、臨場感を表現しましょう。

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2-2. 三分割法

被写体を中心に据える写真を「日の丸構図」と言いますが、誰もが撮る写真でありきたりになりがちです。 「三分割法」とは画面を縦横にそれぞれ三分割し分割ライン上やラインの交点に被写体を配置する方法のことです。 それっぽく見える上に不思議と人間が見ていて気持ちが良い、安心感のある構図となります。

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縦の分割ラインにコーヒーを合わせた三分割構図です。

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横の分割ラインに被写体を合わせた構図。上段に飛行機、下段に吹き出しを配置しています。



2-3. 真上からのアングル

インスタグラムは被写体を真上から撮影するアングルが比較的好まれます。

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2-4. 小物を使いこなす

単体だけで撮るよりも、被写体を演出するためにハンカチを敷いたり、花を添えたり引き立てる小物などを使って世界観を作りましょう。

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2-5. 背景でストーリーを感じさせる

背景などを上手に入れて状況がわかるような写真にしましょう。写真がリアルになります。

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Starbucksによるニューイヤーフォト

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どこか外国のカフェにいることを想像させる写真


3. Instagramに人が集まるコツ

ビジュアルの一方的な発信ではなく、ユーザーとの交流もファンを増やす大事な活動となります。 まるでお店に行列ができるように、Instagram上でもフォロアーのコメントが飛び交う活発なアカウントにするための方法をご紹介します。


3-1. ライフスタイル・世界観が見えてくるタイムラインを作る

単なる商品紹介にとどまらず、ライフスタイルを提案することでアカウントに付加価値が生まれます。

  • 北欧、暮らしの道具店

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単なる通販サイトではなく、商品写真を織り交ぜながらも日常をゆったりと丁寧にこだわりを持って日々を送る世界が表現されています。



3-2. 生っぽいコンテンツ

企業のバックヤードや裏側などのリアルさを発信することでユーザーに親しみを感じてもらえることができます。

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3-3. リアルタイムなコンテンツ

「今週だけの限定商品」「今日のオススメメニュー」などリアルタイムな投稿で注意を引くことができます。

  • DHOLIC

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ファッション通販サイトDHOLIC。平日は毎日新作を更新して、アップロードから24時間は10%OFFで商品を展開しています。

3-4. コミュニケーションを積極的に行う

コメント欄にリアクションしてくれたユーザーに対してきちんとレスポンスしましょう。簡単なお礼や絵文字、「いいね」、フォロー返しだけでもユーザーに喜ばれます。

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3-5. その他

  • ハッシュタグをつける
    他のSNSのようにシェア機能がないInstagramは串刺しで投稿を閲覧するためのハッシュタグが沢山のユーザーの目に触れるために重要な役割を担います。 ハッシュタグは11個という説もありますが、セミナーでは30つけても良いかもという話がありました。

  • ピークタイム
    他のSNS同様、Instagramにもお昼や夜間などのピークタイムがあります。 自社のサービスに合わせて適切な時間に投稿するようにしましょう。

  • 外部から誘導する
    Instagramはシェア機能がないなど、比較的拡散しにくいSNSです。Instagramだけでの認知やフォロアー数アップには限界があることもあります。FacebookやTwitter、自社ウェブサイト・ブログなども活用して柔軟な運用を心がけましょう。



いかがでしたでしょうか。どれもベーシックな内容かもしれませんが、Instagram文化圏ならではの方法もあったかと思います。 今回はあくまでも抜粋版でしたが、書籍には100項目に渡ってのノウハウが書かれておりました。 よろしければ参考にしてみてはいかがでしょうか。

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