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ディレクターの鈴木です。 前回の機材編に続きまして、今回は主にフォーマットの話になりますが、分析編をお送りいたします。

第1回:「社内の機材でやってみよう! 低予算でできるスマホのユーザビリティテスト」(準備編)
第2回:「社内の機材でやってみよう! 低予算でできるスマホのユーザビリティテスト」(機材編)
第3回:「社内の機材でやってみよう! 低予算でできるスマホのユーザビリティテスト」(分析編)

観察ポイントの設定・分析結果フォーマット

今回のテストでは分析内容を以下のフォーマットに分けて、分析結果としました。 (実際のテスト結果は非公開情報とし、あくまでもフォーマットのみのご紹介となります。予めご了承ください。)

  1. 事前インタビューまとめ
  2. タスク完遂率
  3. タスクに対する行動詳細
  4. 課題発生の要因と改善案

1. 事前インタビューまとめ

リクルーティングした被検者に対してテスト前にアンケートを行い、各被検者の情報を収集します。 項目は年齢・職業・趣味などの基本情報から、プライベートの過ごし方、SNSへの関わり方などがあります。 また、今回はマンガアプリのテストなので、マンガの購読頻度や他のマンガアプリの体験具合なども項目に入れ込みました。 こちらはサービスのペルソナやテストで検証したいユーザー像と一致しているかどうかの判断材料としました。 Interview.png

2. タスク完遂率

アプリの導入から読む行為までに到れるかどうか。 今回のテストはECサイトでの購入といったような明確なコンバージョンは無いため、 マンガを読んで、リツイートなどの拡散や友達に伝えるなどの行為までスムーズに行えるかという部分をタスクとしました。 Task.png

3. タスクに対する行動詳細

2のタスク完遂の際にユーザーが取った行動を詳細に記録していきます。 TaskDetail.png

4. 課題発生の要因と改善案

2、3の過程で発生した課題点とその要因をあらためて書き出し、改善すべき点をリスト化します。 TaskImprovement.png

最後に

今回は少人数のテストだった為このようなフォーマットにまとめるだけで済みましたが、被検者が何十人といた場合は、集計表のようなものも必要になってくるかと思います。
実際のところ、タスク完遂までにそれほど多くの課題が発生したわけではなかったのですが、一部つくり手側が意図した通りに認識されなかったアイコンがあったり、ユーザーとしてあったら嬉しい機能のリクエストもいただき、いくつかの成果を得ることができました。
また、テストを映像として記録しておくことにより、 被検者が操作に戸惑っているシーンやアドバイスの肉声などを、テスター以外のスタッフにも強い印象で共有できるのもメリットです。

このテストを記録していて気がついた点としては、良い意味で「外圧」が得られたという点です。
自社サービスやクライアントがそれほど口を出さないサービス運営においては、スタッフ間でうすうす感じている問題点が先送りになってしまったり、制作会社のカルチャーによって優先度が上がってこない課題が潜在的に発生しているケースがあるのではないかと推測するのですが、テストの結果として外部の人にはっきりと指摘いただけると、制作物への客観的な価値観が入ってくるので、問題が明確に浮上してきます。 これは、実はスタッフの意識面への影響力も高いのではないかと感じました。

ユーザビリティテストの様子


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