「RCMS実践勉強会」が開催されました。
守谷です。
ご報告が遅くなりましたが、1ヶ月前の10/16(金)にSINAPのオフィスエリアを使用して「RCMS実践勉強会」が行われました。(イベント紹介ページ─ATND─はこちら)
スピーカーにはRCMSの開発を行うディバータの加藤健太さんが自ら赴いてくださり、司会進行等モデレーションはITプロフェッショナルの蒲生トシヒロさんが行ってくださいました。
参加者はSINAPのスタッフを含め25名程。ハンズオン形式の勉強会でしたので、あらかじめRCMS(無償版)に申し込みをした状態での受講とされていたので、その場にいる人全てが多少の差はあれどもRCMSを触ってみたことがある人達ばかりでした。
会の流れとしては、
・基本機能解説
・主な機能のモジュール設定/テンプレートカスタマイズ
・質疑応答/感想など
という流れで行われました。
それぞれの概要は以下の通りです。
■基本機能説明
機能自体が150も有るそうで、それら全てを解説していくにはまるで時間が足りないので主立った機能のご紹介をいただきました。
RCMSを扱う上で最初に把握しておきたい「モジュール」という概念について。沢山あるうちから有用な機能であるAPI連携機能。GoogleAnalytics簡単に連携できる。mixi Open IDの利用が可能。LPO(Landing Page Optimization)との相性の良さ。メンバー管理の柔軟性。
またSaaS(Software as a Service)版RCMSの利点紹介として、ClickHeatというヒートマップを使えることなど。
一連の中でご紹介頂いたうち、RCMSが他のCMSとは一線を画すと感じた機能は、お問い合わせを管理画面上で管理出来る(管理画面内にてスレッドとして参照していく事が可能)という部分と、サイト内の更新/改変情報がすべてログとして残っていくという部分でしょうか。個人で管理する場合はもちろん、クライアントが居てのサイト管理にも有用な機能が揃っているように感じました。
■主な機能のモジュール設定
休憩を挟んだ後には、実際加藤さんと共に手を動かしながら参加者がそれぞれのサイトのテンプレートをカスタマイズするという事をやっていきました。
基本動作としてのページ追加作業、ページ構成(レイアウト等)の変更方法、Smartyを利用するカスタマイズ(やや高度)、モジュールのテンプレート編集作業の概要など。
Smartyのカスタマイズ等はそもそもSmartyを使った事のある人でないと馴染みのないカスタマイズなどもありますが、MovableTypeやWordPress等で行えるおおよその事が対応可能だという事が解りました。
また個人的な感想ではありますが、普段CMSに馴染みの有る人であれば直感的にどういう機能がどこにあるのかという事が解るのではないかと感じました。
■質疑応答/感想など
本編に割と時間を掛けられていたので質疑の時間は短縮気味でしたが、以下のような意見が出ていました。
・現在CSSをいじるのが少々困難なので、もう少し簡単に(管理画面から)CSSを触れると良い
・検索/置換というのが出来ると良い→現在まさに機能作成中
また本編の合間で出ていた質問としては、無償版の商用利用の可否について。
それは独自ドメインが使えない事が難点としてあるけれども、全ての機能が使え、またバージョンアップも次々行われていくそうです。(※ただしそのためたまにバグも有るそうです。)
スピーカーとしてディバータの加藤さん、モデレーターとしてITプロフェッショナルの蒲生さん、どうもありがとうございました!
RCMSとは──
早稲田大学のラグビー部のサイト構築の為に加藤さんが作られた国産のCMS。
登録情報を細分化して(メタデータ)ブロック単位で管理/構築(モジュール化)できるのが特長で、ひとつのメタデータに対し出力先を複数設定出来るなど、単純な形のサイトマップでは出来ないコンテンツの管理の可能なCMSです。情報をメタデータで保持管理するので、PCサイトとケータイサイトを同時に出力することさえも当たり前の事とされています。
また豊富な基本機能があらかじめ用意されている事も魅力のひとつですが、そのうち現在でも部活のサイト用に作られていた頃の名残りが残っている部分も所々あり、現バージョンのRCMSで用意されているモジュール(情報の形)にスポーツの名前が入っていたりもしています。この件に関しては懇親会の場でも善し悪しが有る─直感的にどういう形になるのかというのが見えずらい─という意見が上がっていましたが、加藤さんはそういった意見も真摯に聞き入れる姿勢をお持ちでした。