決定版!MacでUstream中継するならこれ!〜音響機材編〜

2010.05.10

mac_ustream.jpgシナップの柿内です。
前回に引き続き「密着! SINAP "ワン西" 社長の一日」で蓄積したMacintoshで中継する方法を引き続き紹介します。今回は使用した音響機材についてご紹介します

オーディオインターフェース


中継時に音声も同時に放送する場合、webカムやハンディカメラ内蔵のマイクではノイズが多く、コンテンツにおいて音声が重要である記者会見などには適していません。
その場合マイクを別に準備し音声だけ別に撮ることになります。ただし、Macのマイク端子にただマイクを接続しただけでは出力レベルが弱すぎて放送ではほとんど聞き取れません。
ですので、マイクを別に準備する場合はマイクプリアンプというものが必要になります。最近ではマイクプリアンプを搭載したUSBのオーディオインターフェースが安価でありますので、そちらを使用すると質の高い音声を放送することができます。


ust_ad6.png■YAMAHA AudioGram6

今回の放送ではYAMAHA AudioGram6をオーディオインターフェースとして採用しました。Macに対応したUSBオーディオインターフェースで、モノラル×2系統、ステレオ×2系統の入力を備えており、各系統で独立のボリュームコントロールができ簡易のミキサーとしても機能します。さらにはモノラル×2系統にはマイクプリアンプを搭載し、RCAピン端子、フォーン端子両方の入力に対応してます。コンデンサーマイクを使用する場合に必要なファンタム電源も搭載している事もあり、このインターフェースを使えばほぼ全てのマイクを外部マイクとして使用することができます。一般的な放送に必要な機能は全て揃ってるといっていいでしょう。この機能で実売2万円を下回ってますので、音声を別に撮って放送したい場合にはお勧めです。
SINAPでもこの機材を導入する前は入力レベルが弱かったり、思ったように音声を取り込めず試行錯誤しましたがこの機材を導入した事により音声の問題は全て解決しました。

■その他のUSBオーディオインターフェース

USBのオーディオインターフェースは長年DTM(DeskTopMusic)の分野で活躍して来た事もあり数多くの製品があります。今回SINAPでは使っていませんが、同様の機能を持つインターフェスを紹介します。

ust_xen.png-BERINGER XENYX 1204USB

BEHRINGERという安価で高品質な録音機器を販売する会社が作っているUSBオーディオインターフェースです。もともミキサーとして販売されていた商品にUSBオーディオインターフェースを付加した様な製品ですので、たくさんの入力を集めて放送する場合には最適です。もちろんマイク用のプリアンプも各入力についています。実際の動作テストをしたわけでは無いですが、MacOSでの稼働実績もあるようです。実売価格2万前後ですのでより多くの入力が必要な場合にはこちらがいいでしょう。

ust_ad3.png-YAMAHA AUDIOGRAM3

紹介したAudioGram6の姉妹品でレベルのつまみ以外を排除したコンパクトな製品です。2系統の入力がありますが、マイクプリアンプは1系統しかつかえません。ただ、AudioGram6よりさらに小型なので携帯制を重視する場合にはこの製品もおすすめです。




マイク


一口に音声といっても放送するシーンによって、その性格は様々です。実際に音声を放送する場合には、そのシーンの音にあったマイクが必要です。

ust_ecm.png■SONY ECM-MS907

SONYの小型の指向性コンデンサーマイクです。今回は商談風景など、音源が複数あり比較的マイクから近い時に使いました。このマイクはコンデンサマイクと呼ばれるマイクで、一般的には音質がクリアであるといわれています。
このマイクは集音の指向性が90度(狭い)と120度(広い)で切り替えられるのが特徴です。今回の記者会見では秘書以外の音は必要なかったので90度で使用し、商談の時には机を挟んで両側の音声が必要でしたので120度で使用しました。
ただし、このマイクはズーム機能と呼ばれる遠くの音声を拾う機能はありませんので、マイクから離れた音声を拾う必要がある場合にはズーム機能のあるマイクが必要です。

ust_atx.png■audio-technica AT-X11

音響機材メーカーとして定評のあるaudio-technicaのボーカルマイクです。カラオケでも使うような定番のマイクですが、今回は記者会見の時に記者の方の手持ちのマイクとして使用しました。実際に手持ちのマイクであれば、機能の差はほとんどなく音質にどれだけこだわるかで価格は変わってきますが、このマイク位のレベルであればUstreamの中継には問題なく利用できます。


iPhoneのマイク入力


今回移動時にはiPhoneを使って中継を行いましたが、iPhoneのヘッドフォン端子にマイクをつなげただけでは旨く集音してくれません。iPhoneで外部マイクを利用したい場合は下の機材が必要なようです。

ust_lic.png■Logitech LIC-iREC03P

iPhone用の録音アダプタとして定評のある機材です。この機材自体が外付けのマイクをもっており、内蔵マイクよりクリアな音質で録音が可能です。さらには外部入力端子も付属しているので、外部マイクを使用する事もできるようです。実際にSINAPでは利用していないので、その使用感をお伝えする事はできないですが、iPhoneで高品質な音声を放送するには必須の機材です。

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