今おさえておくべき電子書籍端末
こんにちは。内藤です。
8月にKindleの第3世代が発売されましたね。まだ日本語の書籍は購入できないものの、第3世代からは日本語フォントが内蔵され、日本語ファイル名、テキスト文書表示が表示されるようになり、これから日本でのビジネス展開が注目されています。
また、日本メーカーでもタブレット型コンピューター、電子書籍端末の開発が続々と行われ、5月iPad発売以来、日本でもようやく本格的な盛り上がりを見せています。
電子書籍とは
まず、どういったものが電子書籍と呼ばれているのかというおさらいをしたいと思います。
ウィキペディアによると「電子機器のディスプレイで読むことができる出版物」として定義され、形式としては以下のものが存在します。
1. 携帯電話や携帯情報端末で携帯電話ネットワークやインターネットからダウンロードして閲覧する。
2. PC等でインターネットからダウンロードして閲覧する。
3. PC等でインターネットからダウンロード後、さらに再生用小型機器にダウンロードして閲覧する。
また特徴として、デジタルデータでの配布を生かしてファイルに動画や音声を含めるなど、紙媒体では難しい電子書籍独特の表現が可能ということが上げられます。(IT用語辞典 e-Words)
今回はそんな電子書籍の今おさえておくべき主な端末をご紹介します。
・ Apple iPad
言わずとしれたiPadです。2010年5月発売以来、多くの小売店で予約待ちの状態が続き、最近ようやく落ち着いてきたようですね。とはいえiBookで購入できる日本語書籍はまだまだ少なく、電子書籍の端末としてはこれからといった感じでしょうか。カラー表示が美しいというところから、デザインの多く入った書籍(絵本や雑誌など)に向いていると思います。
・ Amazon Kindle
Amazon.comにより製造販売されている電子書籍端末です。冒頭で触れたように2010年8月に最新版(第3世代)が販売され、データさえあれば、縦書きで日本の小説を楽しむことができるようになりました。日本でもAmazonから購入することができ、電車の中などで時々持っている人を見かけるようになりましたね。白黒の画面は一見単調でつまらないようですが、その文字の読みやすさには少し感動を覚えます。
・ Sony Reader
米国で販売されている電子書籍端末です。2010年9月1日に3機種のアップデートが発表され、全機種がタッチスクリーン対応となりました。Kindle 3 の発売と今回の発表が同時期というところから、米国でいかに電子書籍市場が盛り上がってきているかということが伺えます。ソニーによると、今後はイタリア、スペイン、オーストラリア、日本、中国にも拡大していく意向だそうです。(http://bit.ly/bMYjP7)
・ NOOK (Barnes & Noble)
今のところ日本での発売は未定なのですが、そのビジネスモデルがユニークなので紹介します。米国最大の書店チェーン Barnes & Noble が発表した電子書籍端末、NOOK(ヌーク)です。ディスプレイの下部にナビゲーション用のタッチスクリーン液晶があり、リアルのBarnes & Noble書店内のWiFiで電子本すべてを試し読みすることができます。このリアルとの連携がどのように設計され、シナジーを生み出しているのか気になります。
上記で紹介した他にも、デジタル家電商品企画のレッドスターによる「E-FON」、samuraiの「EYE-Reader THIN」やSHARPの「GALAPAGOS」(ガラパゴス)などが最近発表され、日本での電子書籍端末もようやく盛り上がってきたようです。今後もその動向に目が離せません。