Facebookの海外活用事例 - Cold Stone Creamery

2010.12.26

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こんにちは、内藤です。今年もいよいよ終わりを迎えようとしていますね。みなさん今年はどのような年だったのでしょうか。良かったこともそうでなかったことも来年の成長に結び付けられたらいいですね。

さて、前回に引き続きfacebookの海外活用事例をご紹介したいと思います。今回はアメリカで人気のコールドストーンクリーマリーです。
コールドストーンクリーマリーは注文を受けた後、-9℃に冷やした石版の上でアイスクリームやフルーツ、ナッツ類をお客さんの目の前で混ぜ合わせながら作ってくれるアイスクリーム屋さんです。日本でも東京をはじめ全国各地に店舗があります。

このコールドストーンクリーマリーもソーシャルメディアマーケティングを積極的に活用している企業のひとつです。特にFacebookのファンページ(US版)の活用では、わずか1ヶ月半で売上を10,000ドルも伸ばしたと報告されています。この売上に大きく貢献したのが、ファンページで行われているバーチャルギフト券とフレーバーコンテストです。

バーチャルギフト券は、FacebookのeGift Socialと呼ばれる仕組みを利用してコールドストーンクリーマリーのギフト券をFacebook上で購入し、そしてそれをFacebookやemailを通じて友達に贈ることができます。Facebookでは友達のステータスを確認することが安易なので、バースデーギフトやちょっとした思いやりに利用されているようです。またそのギフトのやり取りは彼ら彼女らのフェイスブック上の友達も見ることができるので、その存在は口コミでどんどん広がっていくことに成功しました。
食べ物の話題は見るだけでもその味を思い出し、ついつい食べたくなってしまいますよね。しかも身近なところ(Facebook上)で身近な存在(Facebook上の友達)が話題にしていたらそのイメージも倍増することでしょう。友達のトピックを見てついアイスクリームを買いに行ってしまった人も多いのではないでしょうか。

さらに、フレーバーコンテストというものがファンページで開催されています。自分好みのフレーバーを投稿する夏のキャンペーンではその味が実際にリアル店舗で並んだそうです。自分のフレーバーがバーチャルではなくリアルで確認することのできる楽しさによって、このキャンペーンでも多くのファンを獲得したようです。

このコールドストーンクリーマリーのファンページは、如何にバーチャルからリアル世界へ結びつけるかがよく考えられています。ソーシャルマーケティングを活用している企業の多くが、なかなかバーチャルとリアルを結びつけられない中で、このコールドストーンクリーマリーのファンページは貴重な成功例となるのではないでしょうか。


参考:Cold Stone Transforms the Ice Cream Social With Facebook

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