デザインで訴えかけるFacebookページ(2) 作ったあとはコミュニケーション

2011.07.05

Facebookページ、活用アイディア

こんにちは、守谷です。

先日のチェックインクーポンの登場などで、以前よりマーケティングツールとしても耳にすることの多くなったFacebookですが、企業側も以前にも増してFacebookページを活用し始めているようです。

そこで、Facebookを活用している国内外の企業事例で「上手い!」と思える部分を少しずつピックアップして"デザイナー目線"での考察を行なっていき、活用アイデアのストックを増やしていくことで最終的にイイトコ取りのFacebookページが作れるようになる(かも)......というおいしい主旨の特集を数回に分けて行なうことになりました。

前回の特集「デザインで訴えかけるFacebookページ」では、Facebookページを作ったらまずは広めてもらわないと!ということで、ページを「いいね!」してもらう施策について見てきましたが、今回以降は「いいね!」をしてもらったあと、Facebookページをどう活用していったらいいのかについて見ていきましょう。

今回ピックアップしたFacebookページのプロフィール画像

はたして、何の為のFacebookページなのか

よく見るFacebookページを活用しきれていない例として、ブログなどで書いた記事のフィードを転載するだけのページ、というものを見かけます。
ブログのフィードをまとめて配信するだけならば、Twitterさえあればよりリアルタイム性に優れた配信が可能ですし、実は本当にファンなのであれば自身でRSSフィードを購読しているかもしれません。それだけではFacebookページを活用できているとは言えませんね。
Facebookだけにはとどまりませんが、ハコ(Facebookページ)を作るのが目的ではなく、何かの目的の為にハコを作るということを忘れてしまわないことが重要です。

以上を念頭に、初回の今回は前述もした「チェックインクーポン」をいち早く導入した、おそらく一番身近な企業、コンビニ業界での事例をピックアップします。

ミニストップのFacebookページの特徴

チェックインクーポンで惹く

まさにチェックインクーポンを全面に押し出したのが「ミニストップ」です。意外にも他店でチェックインクーポンを全面に出しているところはありません。
ウェルカムページがチェックインクーポンのタブになっていて使い方が書いてあるので、「Facebookっていうのが話題だから使ってみようかな」という初心者でもチェックインクーポンが使える→なにかおトクな情報がミニストップのFacebookページにはあるのかもしれない、という動線が狙えそうです。

ウォールもブログのように丁寧に運用されているので、上手く公式サイトの商品ページへ誘導されています。

ファミリーマートのFacebookページの特徴

ユーザーが勝手にもりあがる、写真で魅せる

一方、ユーザーがウォールに投稿をする/あるいは投稿された記事についてコメントを残す、などしてウォールが機能しているのがファミリーマートのFacebookページです。個人のアイコンなどが紐づいているのでキャプチャは載せませんが、一度ウォールを覗いてみてください。管理者の投稿とは別にユーザーが勝手にウォールに投稿をするというのは、コンビニ系のウォールとしては珍しい例です。最初に誰かが書き込みを行なったんだと思いますが、それが脈々と文化として成り立って上手くひとけのある演出となっています。

また、ファミリーマートのFacebookページの特徴としては、写真ページの扱いがきちんとしています。写真タブではウォールに投稿された写真などが雑多に並んでいる状態をよく見ますが、ファミリーマートに関してはアルバムを作って見せています。
現在ではFacebook上の写真が少ないですが、今後投稿点数が増えていった時にパッと見でカテゴリに分かれているので、目的の写真をすぐに探し出すことができるなど写真を活かした広告効果が発揮されそうな気がします。

セブン-イレブンのFacebookページ

一点特化型

セブン-イレブンに関しては、セブンネットショッピング(セブン&アイ)の管理の【公式】セブンネットショッピングと、セブン-イレブンのスイーツ専門のセブン-イレブンのスイーツという2つのFacebookが存在しています。どちらも公式ではあるのですが、コンビニのセブン-イレブンとしての公式Facebookページは後者です(「いいね!」している人数も後者の方が多いです)。

このセブン-イレブンのFacebookページは、完全にスイーツだけにスポットを当てたもので(元々「セブンのスイーツ」というツイッターもあります)この中でスイーツ発表会のレポートを掲載したり、スイーツにまつわるFacebookアプリを公開したりしています。

ただ、あくまでセブン-イレブンの公式ではあるので、「イベント」タブを上手く使って現在実際に行なわれているスイーツ以外にも関わるセブン-イレブンのキャンペーン情報の告知も行なわれています。過去の実施キャンペーンのアーカイブが見られるのも上手い使い方です(※終了後の各リンク先ページは削除されています)。

ローソンのFacebookページの特徴

Facebookページ独自コンテンツ

最後に紹介するローソンについては、どのコンテンツが、というより、とにかくFacebookページ内に沢山のコンテンツを持っているのが特徴です。(画像のメニュー数参照のこと)

ウォールはローソンのキャラクター(ローソンクルー)の「あきこちゃん」がブログを書くようにお知らせを掲載しています。その他、4コマ漫画もオリジナルですし、YouTubeとタブのついているCMギャラリーに関してもFacebookでまとまっているだけで、ローソンのサイトにはそういったコンテンツは存在しません。
潔くコンテンツをFacebookページと本サイトとで完全に分離させてしまい、それぞれの長所を生かしたコミュニケーションのコントロールをしている所がさすがです。

余談ですが、これだけSNSを活用しているローソンですので、なるほどといえばなるほどですが、独自ガジェットすら公開しているので覗いてみると面白いと思います。

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