ソーシャルメディアを一元管理で「自分史」作成、Memolaneとは

2011.11.10

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こんにちは、内藤です。

Twitter日本語版の運営を行なっているデジタルガレージ社が11月2日に各種ソーシャルメディアへの投稿を一元的にタイムラインで表示できるサービス「Memolane(メモレーン)」を提供する米Memolane社と資本・業務提携を発表しました。デジタルガレージ社は戦略パートナーとして事業開発やマーケティング活動、スマートフォン版の開発支援、ローカライゼーションなどを通じて日本におけるMemolaneの普及を行い、今年のクリスマス前には日本語版を公開を目指しています。
(デジタルガレージ社プレス:デジタルガレージ、米Memolane社と資本・業務提携

この「Memolane」、現在英語版のみにもかかわらずなんと全ユーザに占める日本ユーザの割合が17%と米国ユーザ(20%)についで2番目に多いとのことですが、皆様ご存知だったでしょうか。
お恥ずかしながら、私は今回のデジタルガレージ社の発表にてサービスの存在を知ったのですが、私のようにちょっと出遅れてしまった方のために今回「Memolane」のご紹介と実際使ってみた感想について記事を書きたいと思います。

Memolaneは、Facebook、Twitter、Flickr、foursquare、Instagram、YouTubeを始め多くのソーシャルメディアとAPI(application programming interface)を通じて連携しています。ユーザは、これらのソーシャルメディアに開いた自分のアカウントと、Memolaneのアカウントを結びつけるだけで、自分がこれまで各ソーシャルメディアに投稿し日々蓄積してきたテキストや写真、動画、位置情報などのコンテンツを時系列に並べた「自分史」をMemolane上に表示できます。自分史を対象に、年月日の指定やキーワード検索でコンテンツを絞り込むことで、自分の過去を振り返ることができます。


こちらは連携するサービスの設定画面です。各サービスごろに公開する範囲を自分で設定することができます。公開範囲は、Public(すべての人が見れる)、 Friend Only(友達だけが見れる)、Private(自分だけが見れる)という3つの選択肢があります。日本語版ではこのサービス一覧にmixiやamebaなど日本のソーシャルサービスが並んでくるのではないでしょうか。

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連携したサービスのエントリーはサービスの垣根を越えて時系列で並び替えられ、Lane上に表示されます。画面下部のスケールによって年月を指定し表示することもできます。(この画像は、一般公開されているBrisbane Festivalのものです。)

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ディスクガレージ社が"自分史"という言葉でサービスを表現しているように、Lane上に並べられた各エントリーはアルバムを見ているようで「あぁ、3年前の11月はこんなことを考えていたのか...」と懐かしくなります。TwitterやFacebookでも過去のエントリーをみることはできますが、このアルバムを見ている感覚はMemolane独特のものだと思います。

Laneは新しく作成することも可能で、期間とソーシャルサービスを指定して作成します。例えば友達と1週間ハワイ旅行に行った時の様子をフィーチャーしたLaneを作成したり、サービスごとにポリシーを変えて利用している人にはTwitterとFacebookだけのLaneを作成することができます。また、友達とLaneを共有することも可能です。友達の投稿と組み合わせたLaneを作成することができるので、写真の共有などにとても便利です。

ソーシャルサービスの種類が増え、整理整頓したい人や一元管理したい人にとってはとても良いサービスなのではないでしょうか。また小さなエントリーを集めることでひとつの日記ができあがるように感じるので、日記が苦手な人にもおすすめです。


個人で使うにはもちろんですが、私は企業のソーシャルメディア担当者が会社のアカウントを管理するのに向いているという印象を受けました。ひとつの告知につき様々なソーシャルメディアを利用する担当者にとってのタスク管理ツールになるのではないでしょうか。また、期間を設定することができるのでキャンペーンごとにどのような活動を行ったかを記録することが容易です。キャンペーンは終わってしまったけれど、キャンペーン期間の盛り上がりを公開しておくことで「次回は参加したい!」とユーザに感じてもらえると思います。

さらに、今後はMemolaneを活用したキャンペーンなど出現するのではないでしょうか。今の仕様だとちょっと難しいですが、ユーザが投稿してそれを時系列でならべるからこそ面白い企画、例えばリレー小説など可能性はありそうですね。
今後ディスクガレージ社のローカライズによってどのようにサービスが展開されるのか楽しみです。

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