陸前高田未来商店街のクリスマスイルミネーション
メリークリスマス!
今日は電子書籍担当ではなく、主に撮影担当としての松島です。
何の? SINAP Christmas Project 2013 の!
このブログでも繰り返しお知らせしてきた今年のクリスマスプロジェクト "Air Bells"、もう遊んでいただけましたでしょうか? オンラインでいろんな人と一緒に、ハンドベルでクリスマスソングの合奏ができるウェブアプリなのです。
「ハンドベル? どうやって?」......紹介ムービーをご覧いただければ一目瞭然! ほんとうに、振るんです。Leap Motion というモーションセンサーデバイスをパソコンに接続して、その上で、あなたのその手を。もしくは iPhone を。ほんとうに振ったら、音が出るんですよ。画期的でしょう?
「どっちも持ってないよ!」......ふむふむ、なるほど、うーん......これは、もう言っちゃっていいのかな......。じつは、パソコンのキーボードでも遊べる裏技があるんですよね。ヒントは......HTML のソース?
とてもおもしろいので、ぜひご家族と、お友達と、たまたま接続しあった見知らぬ誰かと、クリスマス気分で楽しんでいただけると嬉しいです。
さて、先日からそのクリスマスプロジェクトについてスタッフが持ち回りで担当箇所を解説してきましたが、今日の記事は番外編。ぼくもアプリ制作にはしっかり参加していたのですが、そこでの担当分野の話はちょっと置いておきまして。
今日は、ムービーの主要ロケ地でもあり、お店のみなさんには演奏もしていただいた「陸前高田未来商店街」のクリスマスイルミネーションのお話です。SINAP は今年も、イルミネーション設営のお手伝いをすることができました。
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陸前高田未来商店街のクリスマスイルミネーションといえば、昨年のクリスマスプロジェクト、「陸前高田未来商店街にクリスマスイルミネーションを贈ろう!」。
みなさんに協賛いただいて、イルミネーションの購入・制作、そして現地での設置まですべて SINAP スタッフがお手伝いしました。商店街の皆さんにも訪れるお客さんたちにもとてもよろこんでいただけて、一同「手を動かして場所をつくり、その場で感じるのはステキなことだ」と感じた、思い入れのあるプロジェクトです。
ぼくも東北には何度か訪れているものの、昨年の現地飾り付け班にも参加しておらず、未来商店街には一度も来たことがありませんでした。でも今年は、演奏アプリのデザイン・実装に関わる一方、紹介ムービーや写真のためのカメラマンも担当することになり、実際に訪れる機会に恵まれました。
撮影チームで現地に三泊して、実際に演奏していただいた様子を動画撮影したり、あたりの様子をスチル撮影したり。酔仙酒造さん、つどいの丘商店街、そして未来商店街の三カ所でロケを行い、それぞれで、手前味噌ですがほんとうに素晴らしい映像を納めることができました。
いままで想像するだけだった商店街。実際に来てみると......思っていた以上に素敵な場所でした。
さて、撮影日程中のある日。未来商店街で機材セッティングを早々に終え、撮影すべきカット割りについて映像ディレクションの鈴木と打ち合わせをしているときのこと。
サウンドプログラムのほかプロジェクト統括も担当していた柿内が商店街のかたへのご挨拶から戻ってきて「撮影準備のあいだ、イルミネーションの設営を手伝ってくるよ」と言うのです。
去年設営に参加できなかったぼくとしては、ぜひとも見ておきたい。動画撮影の準備はまだあるけれど、その合間に設営の様子を撮影することにしました。
その写真がこれです。商店街の方をお手伝いする柿内(グレー)と、それを撮影する鈴木。そして翌日、Leap Motion で検知した動きをアプリに伝える部分を担当したエンジニアの池田(あずき色)がお手伝いしています。
未来商店街には毎日足を運んだのですが、その間ずっと飾り付けをお手伝いすることができました。
昨年ほどの規模ではないのですが、商店街のみなさんに「今年もイルミネーションを飾りたい」と思っていただけたこと、そしてそれを今年も続いてお手伝いできたこと、そのうれしさで、にこにこしながら作業していました。
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未来商店街も、つどいの丘商店街も、仮設商店街です。ほかにも、たくさんの仮設商店街があります。そこでお店を開いている方々は、もちろん、けっして、そうしたいと願った結果そうしているわけではないのです。でも、いまお店を開いているこの場をできるかぎり素敵な場所にしたいという思いがまっすぐ伝わってくる、ほんとうに素敵な商店街でした。
酔仙酒造さんも、蔵や、従業員さんまで失っての再出発から、ここまで再建を進めてこられました。みなさん、ぼくには体感のない、さまざまな思いを抱えていらっしゃると思います。
それでも、外からやってきたぼくにみせてくださったのは、笑顔なのでした。帰ってからもっともつよく思い出されるのは、震災・仮設といった言葉を別にしても素敵な、みなさんがつくるあの場のたたずまいです。
もちろん、みなさんの望むとおりの場所で、あたらしいお店をはじめられる日が早く来てほしいと願います。けれども、それまでは。いまこの場所がますます素敵になるといいな、そうなるのは確実だな、と、そんなことを思いました。
そして、楽しそうに演奏してくださっている様子を撮影しながら思ったことは、他にも合奏のための通信処理や iPhone のセンサなどでアプリ制作に関わったエンジニア陣にも、できればこの場で、演奏を見せてあげたかった!
たくさんの意味で、ほんとうにうれしい撮影旅行でした。夜、点灯したイルミネーションを眺めながら、まだ翌日も撮影があるというのに、はやくもそう実感していたのでした。
Wishing you a merry holy night, and a happy new year.
メリークリスマス。
よいお年を。