IFTTT活用-hueとwemoを使った簡単レシピで便利生活
こんにちは、シナップの野原です。
先日のランチ勉強会でエンジニアチームは「IFTTT」をテーマに発表しました。
既にご存知の方、または使い倒している方も大勢いらっしゃると思いますが、シナップ社内では「IFTTT」の存在は知ってるものの実際に使っている人となるとあまり多くありませんでした。
使い方を知り、ちょっとしたアイディアで身の回りを便利にすることができる「IFTTT」。
ランチ勉強会の際にデモをした「Philips hue」と「Belkin wemo」を使用した例を交えながらご紹介します。
日々の暮らしの中にも取り入れやすい例なので、ぜひこれを機に色々なものを「IFTTT」へ任せて快適な生活を手に入れましょう。
IFTTTって?
IFTTTは、twitter、Facebook、Evernote、Instagramといった、みなさまご存知のさまざまなWebサービスを連携させることができるサービスです。
「If This Then That(これをしたらあれをする)」の頭文字がそのままサービス名になっており、レシピといわれるルールを設定するだけで誰でも簡単に使用することができます。
例えばこのような感じです。
- Twitterのプロフィール写真を変更したら、Facebookのプロフィール写真も変更する。
- 明日の天気予報が雨なら、Gmailで知らせてくれる。
レシピには「これをしたらあれをする」の「これ」の部分にあたるトリガー(アクションを起こす引き金になるもの)と、「あれ」にあたるアクションを設定します。この2つの行動を決めるだけで、サービス同士を簡単に連携させることができます。
上の例をトリガーとアクションに分解すると以下のようになります。
- トリガー
- Twitterのプロフィール写真を変更したら
- アクション
- Facebookのプロフィール写真も変更する。
現在(2014年11月)、IFTTTが対応しているサービスやアプリは148個ありますので、組み合わせ方一つでサービスの幅をどんと広げることができます。
レシピは自分で作るのは勿論のこと、他の人が作ったレシピを使用することも可能です。
使ってみたいけどいいレシピが思いつかないという方は、まずは他の方のレシピを使ってみるところから始めるというのもいいですね。
それでは、Philips hueとBelkin wemoを使用したデモをご紹介します。
IFTTTでPhilips hueを操作してみた
Philips hueはスマートフォンやタブレットから操作可能なスマートLEDランプです。
無料の専用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットからインターネットを経由して電気のon/offや調光ができる製品です。
GPSに連動してランプのon/offができる機能もついており(自宅の半径500m以内に入ったら自動で電気をつけるなんていうことも!)、生活をより快適にする機能を多数搭載しています。
早速、IFTTTを使ってtwitterとPhilips hueを連携させてみます。
作ったレシピはこちらです。
Twitterでハッシュタグ「#chageColor」をツイートしたらhueの色を変更する。
hueはIFTTTを使って電気をつけたり消したりすることもできます。また、トリガーもtwitterだけでなくお天気の情報やメール、SMSなど色々なサービスを使用することができますので、他にもこんなレシピが作れそうです。
- 外出先で電気を消したか心配な時、ツイートするだけで確実に電気を消す事ができる。
- 始業時間に合わせて自動で電気をつけることができる。
- 天気や気温に合わせて調光してくれる。(曇りの日はより明るく、晴れの日は抑えめな光にする)
- 突然の雨がきたら光の変化で知らせてくれる。
ざっと考えただけでも実際の暮らしに取り入れやすそうなアイディアがいくつも浮かびますね。
続いて、Belkin wemoのデモをご紹介します。
IFTTTでPhilips hueとwemo motionを連携させてみた
wemo motionはwemo switchというwi-fi制御が可能な電源コンセントを制御するためのモーションセンサーです。
wemo製品も無料の専用アプリをインストールすることで、Wi-Fiやインターネットを経由してスマートフォンやタブレットからワイヤレスに操作することができるようになります。
では、先ほどご紹介したPhilips hueとwemo motionをIFTTTを使って連携させてみます。
作ったレシピはこちらです。
wemo motionのセンサーが動きを検知したらhueの色を変更する。
wemo motionはIFTTTを使うことでwemo switchだけでなく他のサービスと連携させることができ、より幅広く使用することができるようになります。
また、wemoはgoogle docsと連携することで電気のon/offがいつ行われたかやモーションセンサーが何時に検知したなどログを残すこともできるので、外出先でこたつが消えてるか確認するなんていう使い方もできます。
IFTTTの注意点
便利といわれているIFTTTですが、使用する際に気をつけた方がよい点があります。
1つ目は、処理実行の間隔です。設定したレシピが実行されるのに最大で15分程度かかりますので、即座に反応を見る必要があるレシピではあまり実用的ではないかもしれません。
2つ目は、サービス毎に使用できるトリガーとアクションが限られていることです。
例えば、Twitterですとメンション(mention)がきたら〜というトリガーは設定できるけど、あなたのツイートがリツイートされたら〜というトリガーは設定できない。といったように、できることとできないことが予め決まっているので、レシピを設定する際によく検討する必要があります。
IFTTTを使えばエンジニアいらず?
IFTTTを使えば複雑で難しいプログラミングをする必要もなく、簡単に色々なことを自動化することができます。
「IFTTT」を使いだすと日々の暮らしの中であそこは自動化できるかも、あのサービスと連携させたら便利になるかもと発想がどんどん膨らみますね。もしかしたらアイディアひとつで、エンジニアを超える仕組みを生み出す事ができるかもしれません!
いよいよ冬本番の気配がしてきた今日このごろ、寒くて動きたくないな〜なんてことよくありますよね。
こたつに入りながらコーヒーメーカーのスイッチを入れたり、隣の部屋の電気をつけたり、またリビングにいながら寝室を暖めたりと、あんなこといいなできたらいいなが実現できるような時代になってきました。
生活の中でも「IFTTT」を上手に活用して、便利なサービスの恩恵にあずかりたいものですね。