子ども世代にはIoTが当たり前!? 2016年2月IoT事例&ニュース
こんにちは!シリーズ連載「シナップがまとめる世界のIoT事例&ニュース」、2月は久保田がお伝えします。 最近では様々なIoT製品やアイデアを見かけるようになりました。子ども世代が大人になるころには、物がインターネットにつながっていることが当たり前なのかもしれません。私にも、0歳8ヶ月の可愛い可愛い姪っ子がいまして、姪っ子には楽しく幸せに育ってほしいと思っています!そんな気持ちから、子どもにまつわるIoTネタを集めてみましたので御覧くださいませ!
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子ども向けIoT靴「FUMM」
「FUMM」 は "足音で遊べるキッズシューズ"で、親子のコミュニケーションを楽しくするウェアラブルデバイスです。なんと、ハッカソンを通じて、生活者の方が産み出したアイデアから開発されたそうです。
スマートフォンと靴が連携されていて、「歩く」「ジャンプする」といった子供の動きや踏んでいる地面の色を検出し、それらにあわせてスマートフォンから楽しい足音が鳴る仕組みになっています。普段の散歩や遊びがもっと楽しくなりそうです。
タブレットボット・TABO
バスキュールとプログレステクノロジーズが発足したプロダクトチーム「touch.plus」の第一弾の取り組みとして開発された「TABO」。iPad Proの上でタッチスクリーンと連動して動くロボットです。スクリーンの中に関心が向いてしまっている子どもたちの眼差しを現実世界に引き戻す狙いから生まれたロボットだそうで、その狙いが良いなと感じました。ロボットの位置情報を常にタブレットにフィードバックするようになっているため、スクリーンの中の絵とその上に乗っているTABOの動きが一致しています。仮想と現実がつながった感覚がどのように感じるのか、触ってみたいですね。
Moff Bandとアプリ「PBS KIDS Party」
Moff Bandという子供向けにデザインされたリストバンド型ウェアラブルデバイスがあります。これは、あらゆる動きを遊びに変えてくれる端末で、例えば、Moff Bandを手首につけてギターを弾くような動きをすると音の変化を楽しむことができるようになっています。
このMoff Bandと連携して楽しめるアプリが「PBS KIDS Party」(Android/iOS向けの知育アプリ)です。PBS KIDS Partyにはミニゲームが収録されており、キャラクターが指示する動きに合わせてダンスするゲームや、自分で録音した音を体を動かして鳴らせるゲームが収録されています。全身を使って遊び、クリエイティビティを発揮できそうです。
まごチャンネル
こちらは、こどもが使うのではなく、周りの大人をターゲットにした商品です。
スマホで撮った子どもの動画や写真を、そのまま離れて暮らす実家のテレビに届けられるサービスです。話題になっていたので知っている人も多いかもしれませんね。使い方は、まごチャンネルの受信ボックスをテレビにケーブル一本で繋ぐだけなので、インターネットに慣れていない祖父母でも簡単に始められそうです。受信ボックス自体に通信回線が内蔵されているため、インターネットや無線LANがない家でも利用できるそう。普段見ているテレビで孫の様子が見れるとは...!!プレゼントにも良さそうですね。
見守り位置検索サービス「キンセイ」
「キンセイ」はJR西日本と株式会社HAMOLOが取り組んでいる活動で、子どもの安全対策だけでなく、高齢者やその介護を行う人たちへのサービス提供も目標にして開発されています。仕組みはBeaconを使用していて、Beacon基盤が内蔵された小型の専用端末「キンセイ端末」を持った「見守り対象者」と、「キンセイアプリ」をインストールしたスマートフォンを持った人(サポーター)がすれ違うことによって、保護者たちが見守り対象者の位置情報を確認することができるようになっています。
- 子どもや高齢者:小型端末を持つだけ
- 保護者や介護者:スマートフォンアプリから位置情報を確認できる
- サポーター:アプリがインストールされたスマートフォンを持ち、いつも通りに生活するだけ
親が子を1対1で見守るのではなく社会・地域ぐるみで見守る仕組みなので、より安心感があります。
まとめ
調べていると、遊びから生活にまつわるものまで様々なアイテムが見つかりました。生活が便利で豊かになっていくのかなと感じる一方で、去年は赤ちゃんモニターがハッキングされていたというニュースもありました。インターネットにつながっている分、使用する人自身が気をつけなければならない点も増えてきたのかもしれません。すべての製品が悪いという事ではありませんが、子どもたちが安全に楽しく暮らしていけるよう、良い面だけでなくリスクも理解したうえで生活に取り入れていきたいですね。