【書籍紹介】Web業界やIT業界の新人さんにおすすめ!これだけは読んでおきたい本10選
3月は節目の月、新社会人になったり、転職をする方も多くなる時期ですね。 私の卒業した専門学校デジタルハリウッドでも卒業制作の発表シーズンとなり、転職活動もいよいよ本格化してくる頃です。
シナップでもディレクターとエンジニアなどの採用活動をしていますが、入社が決まった方には事前に読んできてもらう書籍や、入社後の研修や全体での勉強を通しての読書が推奨されている書籍がいくつかあります。
今回は春も間近ということで、Web業界やIT業界の新人さんに向けてシナップが研修で使っている書籍などを10冊、オススメとしてご紹介したいと思います!
ここでご紹介する本は、エンジニア、ディレクター、デザイナーなどどの職種でも読んでおくことが奨められている図書ばかりです。
それでは早速見ていきましょう。
オススメ一覧
1.『世界一やさしい問題解決の授業』
2.『IAシンキング』
3.『リーンスタートアップ』
4.『Lean UX』
5.『ノンデザイナーズ・デザインブック』
6.『インターフェイスデザインの心理学』
7.『HTML5』
8.『デザイニングWebアクセシビリティ』と『コーディングWebアクセシビリティ』
9.『失敗しないWeb制作 プロジェクト監理のタテマエと実践』
10.『Webデザイン受発注のセオリー デザインコントロールが身につく本』
1. ロジカルシンキング
著者:渡辺 健介
シナップでは入社すると代表坂西が講師となり、最初にロジカルシンキング研修が行われます。モノを論理的に捉え、考えるための訓練を行うのですが、研修前にまず読んでくる図書がこちら。身の回りの簡単で具体的な事例でとてもわかりやすく紹介しているので、気軽に数時間で読み終えることができます。
もう少し詳しく知りたくなった方には『ロジカル・シンキング』もお薦めです。
2. 情報設計
著者:坂本 貴史
こちらもシナップの必読図書、IA(Information Architecture、情報設計)についてしっかりトレーニングすることができる良書です。シナップでは職域に関わらず、具体的なプロダクトを作る上で重要となるIAについての知識が社員全員に求められます。
各章ごとに実践的な内容の課題があり、この一冊を丁寧に取り組めばIAについて基礎的な知識や考え方を身につけることができます。
3. 新規事業立ち上げのマネジメント手法
著者:エリック・リース
リーンスタートアップとは、トヨタの生産方式をベースにその概念を新規事業立ち上げ時のプロセス全般へと応用したものです。新しいサービスや事業の確実な成功のために、できるだけ無駄を省いて変化に素早く対応できる手法として注目されています。リーンスタートアップに関する書籍は多数出ていますが、まずは提唱者であるエリック・リース著のこの一冊を読むことをおすすめします。
4. リーンスタートアップ、アジャイルの手法を応用したUXDの手法
著者:ジェフ・ゴーセルフ
上でご紹介したリーンスタートアップのコンセプトと、アジャイル開発(顧客を含めた少人数のチームで短期間での開発を繰り返し行うこと)などを取り入れた、顧客体験(UX)の価値をより高めるための手法がまとめられています。
シナップでもR&Dチームで新サービスの開発を行っており、サービスのニーズや問題の把握、実際の開発進行まで、Lean UXで紹介されている手法を大いに参考にしています。
ここまでロジカルシンキング、IA、リーンスタートアップ、Lean UXについて4冊ご紹介してきましたがシナップではこれらが職種問わず全員にまず求められる知識の土台となります。
次に、職種別に必読とされる図書を2冊ずつご紹介していきます。
5&6. デザイナーチームからのオススメ2冊
著者:Robin Williams
まずはデザイナーチームからの推薦図書2冊、この本ではデザインの基礎をしっかり身につけることができます。デザインのキモである「コントラスト」「反復」「整列」「近接」と活字や色について、イマイチなデザインから良いものへ変化していく例が多数紹介されています。
ノンデザイナーズとタイトルにもありますが、この本に書かれていることを実践すれば、デザイナーに限らず整った資料が誰でも作れるようになると思います。
著者:Susan Weinschenk
難しそうなタイトルですが、心理学者たちが導き出した調査結果や実例が簡潔にまとめられ、実際のデザインへすぐ応用することができます。
無意識にヒトがとる行動や考え方などが100の視点でまとめられていて、これらを踏まえてデザインをするとより効果的なUIデザインを行えるようになり、顧客へのデザインの説明もより説得力を増すことができます。
7&8. エンジニアチームからのオススメ2冊
こちらはエンジニア松島からのレビューです。
著者: ヘイドン・ピカリング(太田良典・伊原力也 監訳)
『デザイニングWebアクセシビリティ』著者: 太田良典・伊原力也
接続できること・取得できること・利用できること、アクセスできることがウェブの本質です。それはどんなウェブページにおいてもコードで実装されています。コーディングは、UX の根幹をなすアクセシビリティを実装する、創造的なデザインです。この二冊の素敵なところは、あたりまえのことをふつうにやればよいのだと実例とともに説いていることだと思います。想像力を働かせて、真摯に、良いものをつくろうとするという姿勢を、現実的に肯定してくれます。
WHATWG / W3C 編
かつて昔、事前に決定したデザインの視覚上忠実な切り貼り再現を HTML コーディングと呼ぶ現場は、しばしばありました。でも、HTML を土台に実現できるのはそれだけではありません。多様なプログラムの解釈を経て人間のユーザまで伝わる情報の設計手段として発達してきた HTML の、迷走を含む過去の策定経緯と現在の標準仕様を知り、その目的に思いを馳せること。それはきっと、コードを通じたユーザとの対話を現実的にデザインするのに役立ちます。
9&10. ディレクターチームからのオススメ2冊
こちらはディレクター内藤からのレビューです。
著者:みどりかわ えみこ
設計から運用まで一通りの「Webサイト制作の仕事の進め方」について述べられている本です。PMBOKをベースとした「セオリー」と、筆者の経験に基づいた「実践手法」の2つの側面から解説されているので、汎用的に使えつつ、具体的なイメージがしやすいのではないでしょうか。プロジェクトを経験して課題を持っている方向けとのことですが、アシスタントとしてプロジェクトに参加しながらこの本で理解していくのもいいかな、と思います。
著者:片山 良平
ウェブ制作のビジュアルデザイン制作フェーズにフォーカスした本です。特に、これまでのキャリアでデザイン業務に携わってこなかった人に対して書かれています。どのような情報を渡せばデザイナーが制作を進めることができるのか、個人的な好みや、第一印象で判断されてしまいがちなビジュアルデザインをクライアントにどう伝えて評価してもらうのがいいのか、とディレクターなら誰でも悩んできたことの参考になる本だと思います。
以上、シナップがWeb業界の新人さんにおすすめしたい書籍10選でした!
これらを読んでおけば、どんな職種でも今後のWeb業界で何かと役立つかと思います。早めに読破しておけば、未来の上司もビックリでしょう...!みなさんに素敵な春が早く訪れますように。