勝手に未来予想!東京2020オリンピック・パラリンピックはIT技術でこうなる!?

2016.10.06

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こんにちは、久保田です。 日本人代表選手団が大活躍したリオ2016オリンピック・パラリンピック。自身の限界に挑む姿に、応援している私たちまで元気をもらえた気がしましたよね。競技の他にも話題になったのは、オリンピック閉会式のセレモニーです。音楽や演出そして技術がぎっしり詰まっていて、2020年未来を予期させる雰囲気にワクワクしました。2020東京オリンピック・パラリンピックも今からとても楽しみです!

オリンピック・パラリンピックは世界中から注目をあびるイベントなので、日本の技術力をPRする絶好の機会でもあり、様々な国内企業が2020年に向けて頑張っていると聞きます。 そこで今回は2020年のオリンピックを勝手に予測しつつ、現代技術の事例をご紹介してみたいと思います。私の妄想に少々お付き合いください...
では行ってみましょう!

予想1. 案内人はロボット!?

リオオリンピック閉会式のセレモニーでも出てきたロボット。 もうすでにPepperなど知名度のあるロボットがいますが、きっと2020年はロボットが居る生活が当たり前になり、オリンピックでも東京都内やオリンピック会場を案内してくれるのではないでしょうか!?

さて、2016年現在の事例はこちら!


株式会社日立製作所の「EMIEW3」をご紹介します。
「EMIEW3」はクラウド上にロボ動作アプリや緊急時操作、知能処理などのIT基盤があり、それによって接客・案内の支援が可能なロボットです。 日立製作所のwebサイトから引用すると、「管轄地域の事を広く・深く把握し、聞けばその場で何かしら答えてくれる頼もしい存在として、ユーザー満足度、業務効率の向上に寄与します。」とのことで、空港や駅などで活躍しそうですね。
2016年の9月〜12月頃まで羽田空港で実証実験が行われているそうなので、空港を利用する機会がある人はEMIEW3に案内を頼んでみてはどうでしょうか。実験は段階的に行われ、最終的には空港内の案内ディスプレイとも連携して案内をし、さらにフロアを走行して目的地まで案内してくれるようですよ。

▼参考サイト

予想2. VRヘッドセットは一人一台が当たり前!? 見る角度もカスタマイズ!VRで臨場感のある観戦を。

アメリカではリオオリンピックをVR番組として放送していたそうですね。さすがアメリカ。
きっと2020年は日本や世界中でも導入され、さらには一人一台ヘッドセットを持っているのが当たり前になっているのではないでしょうか。
さらにVR観戦は見える角度や距離感が選択できるようになっていて、自分で「この競技の時はこちらの角度から」などカスタマイズできるようになっていると予想します。VR観客席で隣になった人とおしゃべりもできたりして!?

さて、2016年現在の事例はこちら!

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「PlayStation®VR」!やっぱりゲーム業界でのVRがアツイですね。 2016年9月15日~9月18日に行われた「東京ゲームショウ2016」でもプレイステーションはたくさん作品を出展していました。

ゲーム以外にも医療や教育などでも導入開発が進んでいるVR。 過去のシナップブログ「今だから知っておきたいVR!ヘッドマウントディスプレイと制作方法についての基本知識 」でもVRについて詳しく説明していますので、VRをまだよく知らない人はぜひ参考にしてみてください。

▼参考サイト

予想3. 人工知能による審判が実現!?

2020年オリンピックでは、人工知能による審判が行わるのではないでしょうか。厳密で公平な判定ができるか難しい競技もあるかもしれませんが、それが叶えば公平な判定が今よりもできるようになるかもしれません。

さて、2016年現在の事例はこちら!

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人工知能といえばIBMのWatsonが思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。日本IBMと東京大学医科学研究所の共同研究により、60代の女性患者の病気を見抜いた事例をご紹介します。(IBMはWatsonを人工知能とは定義していませんが、素晴らしい事例があったので、こちらの枠でご紹介させていただきます。)

2016年4月、医学論文を学習した人工知能が、わずか10分で治療などが難しい特殊なタイプの白血病を見抜き、適切な治療法の助言で回復に貢献していました。 この患者さんは、人工知能に分析される前、医師から診断された内容で治療していたが、回復が遅かったそうです。そこで、患者のがんに関係する遺伝子情報をワトソンに入力したところ、診断や治療が難しい特殊なタイプだとの分析結果がわずか10分で出たそう。 ワトソンは治療法の変更までも提案し、別の抗がん剤を採用した結果、患者は数カ月で回復して退院して現在は通院治療を続けているとのことでした。
これは本当にすごいことですね。多くの命が人工知能で救えるかもしれません。

ちなみに、Watsonが学習する方法はこの動画が解りやすいので、ぜひ!


人工知能を大統領に!?というサイト「Watson for President 2016」も出てきており、人工知能への関心は高まって来ているのではないかと感じます。
日本のテレビ番組でも人工知能のことが取り上げられたり、イベントや勉強会が開催されたりしているので、今後も人工知能話題から目を話せないですね!

▼参考サイト

予想4. 顔認識で迷子も解決!?

リオデジャネイロ五輪でも一部導入されたという顔認証。精度が上がった2020年のオリンピックではきっと、

  1. 入場チケットが「顔パス」になるので渋滞せずスムーズ

  2. 犯罪歴のある人を事前に顔登録しておけば、犯罪者の侵入を防げる

  3. 来場者の顔や同行者情報が登録されているので、迷子になった子どもは名前が上手く言えなくても顔認識により一発で同行者が分かる

...という風に活用されているのではないでしょうか!?迷子になった子どもがすぐ分かるのは、我ながら何気に便利な気がします。

さて、最近の事例はこちら!

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NECの認証システムをご紹介します。(上の画像はNEC 東京2020スペシャルサイト)
NECの認証システムは、リオデジャネイロ五輪で、メダルを獲得した日本代表選手の記者会見を開く現地会場の入場ゲートでも導入されました。監視カメラの画像と、事前登録した顔写真を照合して本人かどうかを確認したそうです。歩きながらでも顔認証が可能なので、カメラの前でいったん立ち止まるシステムに比べてスムーズに入場ができ、「ウォークスルー顔認証システム」と呼ばれています。

他にも、認証システムを活用した会社さんには、顔認証システムをで万引き防止システムを開発しているリカオン株式会社がありました。 このシステムでは、来店客の「顔」データを自動で検知し、日時・時間の情報とともに写真が保存されるようです。その中から要注意人物や万引き犯の情報をデータベースに登録しておくことで、その要注意人物が再び来店するとスマホにプッシュ通知でお知らせが来ます。

認証システムが進んだ2020年は、チケットレス・渋滞緩和・犯罪防止でオリンピック観戦をノーストレスで楽しめるかもしれませんね。

▼参考サイト

予想5. 移動手段は自動運転でラクラク!?

自動運転になった2020年。選手はもちろん、観客も自動運転の乗り物を使って操作なしで移動します。自動運転だから開いた手で次の試合をチェックしたり、お弁当を食べたりできそうです。手が空くだけでなく、自動運転でスムーズな道順で移動するため、渋滞や混雑とも無縁になるかも!?

さて、最近の事例はこちら!


こちらの動画は、日産自動車の「ProPILOT CHAIR」デモンストレーションです。
日産自動車は自動運転システム「ProPILOT(プロパイロット)」で有名ですが、車両技術で培った技術を生活の中に活用する取り組み「TECH for LIFE」を行っています。飲食店の行列などでの利用を想定したこの椅子は、横並びになっている椅子のうち、最前列に座っていた人が立ち上がると、その人の椅子は自動で最後尾まで移動するそうです。面白いですね!非売品のようですが、9月29日~10月2日の4日間、神奈川県横浜市にある日産グローバル本社ギャラリーで展示が行われるので、お近くの方は見に行ってみてはどうでしょう。
この他にも、オフィスチェアを自動で駐車させる「INTELLIGENT PARKING CHAIR」もあり、改めて日産は人の生活を考えた最前線な取り組みをしているんだなと感じました。

▼参考サイト

予想6. 自動翻訳でコミュニケーションが活発な東京オリンピックに!?

日本人のほとんどが日本語のみを使用しており、第二外国語が話せる人は少ないのではないでしょうか。
でもご安心下さい。自動翻訳が進化した2020年は、耳に道具を装着するだけで話し相手の言葉を翻訳してくれる「翻訳ミミ」が大流行していることでしょう。オリンピック会場の周りで突然訪日客に話しかけらたら、焦らずに「翻訳ミミ」を渡せばOKです。自分も装着して、各々母国語で会話を楽しみましょう。

さて、最近の事例はこちら!

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ソニーが非接触IC技術「フェリカ(FeliCa)」を活用した訪日外国客(インバウンド)に優しい街づくりに取り組んでいるそうです。FeliCaは、おサイフケータイにも使われている技術ですね。この取り組みでは、訪日客が自身の使用言語などを登録したフェリカ内蔵の交通ICカードを使うと、競技会場、ホテル、飲食店などのデジタルサイネージ(電子看板)の表示がその言語に対応してくれるそうです。
対人同士の会話がスムーズとまではいかなくても、このようなサービスが各地で増えれば、日本をより楽しんでもらえそうです!

▼参考サイト


さて、いかがだったでしょうか?私の妄想がいくつ実現されるのか、2020年が楽しみです。これからもアンテナを張って最新技術を追いかけて行こうと思います!

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