シナップディレクターのキャリアインタビュー/内藤万弓

2017.03.08

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こんにちは。鈴木です。

シナップではディレクター採用を積極的に行っています。

今回は求職者の皆様に向けて、シナップに入るとどのようなキャリア形成ができるのかを具体的にイメージしていただけるように、弊社ディレクターにインタビューして、社内でどのようなステップを踏んでいるのかを語ってもらうことにしました。

今回は、さまざまなプロジェクトで活躍するディレクター内藤万弓のバックグラウンドからシナップでの活動をご紹介します。

ウェブ業界を選んだ理由

――内藤さんは、2010年入社で、もうすぐ入社8年目に入りますね。そもそもウェブ業界にはいつごろから興味があったんですか?

そもそもはウェブというよりは、メディアに興味がありました。私映画が好きなんですけど、ストーリーに入って感動したり落ち込んだりした時に、自分の体験じゃないのに心が揺さぶられるのをすごく不思議に思っていて、情報がその表現によって人の心や判断に影響を及ぼし、行動を促すということが面白いなと感じていました。

大学の時はマーケティングを専攻していたのですが、もう少しメディアの勉強をしたいと思い、卒業後はかねてからの夢でもあったイギリスの大学院に留学してメディアを勉強することにしました。そこではメディアマネジメントを専攻しました。ざっくり言うと、5大メディアの特性を理解し、その特性の上でメディアビジネスをどう展開していくのかという勉強です。

コースの中で、何かしらのメディアビジネスの企画をして投資家(仮想)の前でプレゼンする、というワークがありました。そこで私たちのチームは、オンラインでの語学講座のビジネスモデルを作ったのですが、これのアイデア出しが楽しくて。この頃(2007年)は、YouTubeが一般的に広まってきて、イギリスでもFacebookが流行りだしたころでした。ウェブは他のメディアよりも様々な面で自由度が高く、これからいろいろなアイデアのビジネスが出てきそうだとワークを通じて感じたのが、ウェブ業界に興味をもったきっかけだと思います。

シナップに入ったきっかけ

――帰国後、転職でシナップに入社しましたが、シナップを選んだ理由は?

帰国後、働いていた1社目の会社もウェブの制作会社だったのですが、残念ながら経営難で存続ができなくなってしまい、転職することになりました。シナップを含めて3つぐらいの会社から内定をいただきました。その中でシナップを選んだ理由は、、、シナップの面接って長いんですね、それはすごく大変でもあるんですが、これまでの私のやってきたことに対してじっくり話を聞いてもらい、私という人間を理解してもらった上で内定をいただいたということがすごく信頼できるなと思い、入社を決めることにしました。

アシスタントディレクターからディレクターまで

――入社したときには、あまりディレクターとしてのスキルがなかったのでアシスタントディレクターからキャリアをスタートしたんですよね。

そうですね、お手伝いできることが少なかったので、入社してまずの仕事は「犬」になることでしたね。

――あ、あれですね。エイプリルフール企画。

そうです。エイプリルフール企画で、犬の着ぐるみを着て渋谷を徘徊する様を配信するUstream企画ですね。変な会社に来てしまったなーっと思ったものです。

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Aprilfool 2010 「SINAP"ワン西"社長の1日」

――その後は?

そのあとは、ちゃんと真面目にディレクターとしてお仕事をさせてもらいましたよ。
その時の私はウェブがどのような仕組みで動いているのかもよく分かっていない状況でしたので、まずは週1回の社内研修を受けて基礎知識を深めていきました。
それと同時に、その時にちょうどはじまった案件の議事録係からプロジェクトに参加させていただきました。その案件では、素材管理も担当したり、メインディレクターのドキュメント作成などを行いました。
また、他の案件にアサインされ、外部のディレクターとお仕事をさせていただく機会をもらいました。この時期からディレクターにも様々なやり方があるのだな、と自分のスタイルとかどういうディレクターになりたいのか、と何かしら自分の軸をもつ必要があるなと考えるようになりました。

その後は、運用案件の一企画をディレクターとして任されるところからはじまり、経験とスキルが増すにつれて対応する案件規模が大きくなってきたり、携わる案件数が増えて行きました。
ここ2年くらいは営業活動にも参加するようになり、お客様の相談や課題を整理したうえで、それをウェブでどのように解決していくのかをご提案しています。

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UXデザインへの取組みへのきっかけは?

――これまでディレクターとしてキャリアを重ねてきた中で、アシスタントディレクターの時に感じた自分なりのスタイルとか軸は見つかったんですか?

「これだ!」というものは見つかってはいないのですが、最近興味を持って取り組んでいる、UXやサービスデザインの分野でそれを見つけられたらいいと思っています。

――UXの勉強会への参加や、書籍の購入を積極的に行っていますよね。興味を持つきっかけはあったんですか?

ある案件で、まずは要件定義をしっかりやって何が課題であるのか、それに対してウェブをどう活かすのかをしっかり決めましょうというプロジェクトがあったのですが、そこで、ユーザーインタビューとリサーチを行って、カスタマージャーニーマップでまとめるということをしたんです。結果としてはその後の制作プロジェクトにはならなかったのですが、すごく良い経験になったと思っています。大変でしたけどね。

ただ、プロジェクトの後に制作フェーズがなかったことで、要件定義のときにまとめたことの検証というか、評価ができなかったことが心残りでした。ジャーニーマップを書いたのもその時が初めてに近かったので、やり方が正しかったのかもよくわからなくて...。
そのあと半年後ぐらいにカスタマージャーニーマップが一般的になりはじめて、ジャーニーマップの書き方ワークショップみたいなものが開催されるようになったので、あの時のプロジェクトを自己評価する意味で参加をしているうちに、ウェブサイト訪問の枠を超えたユーザーの体験を広く捉えた概念であるUX(ユーザーエクスペリエンス)についてだんだんとハマっていきました。

――なぜUXにそこまで惹かれているのでしょう?

やはり、情報と人間の関係性ですね。ユーザーの体験の中で、情報とユーザーの気持ちと行動の変化を可視化し、俯瞰して捉えるという点について醍醐味を感じています。またそれを作るために、きちんとユーザーにインタビューをすること、そのインタビュー内容からどうしてこの行動をしたのかというインサイトを探ることがすごく興味深いです。思いもよらなかった答えがでてくることもあるので、何度やっても楽しいですし、何度やってももっとできると感じます。そういうところが、勉強したいというモチベーションにつながっていると思います。

学生時代に勉強していたマーケティングやメディアへの興味は、自分にとっての興味のツボから大きく外れたものではなかったのですが、UXに出会って核心に行き着けた感じがしています。

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今後の展望

――今後、どう成長していきたいとかイメージってありますか?

UXの勉強に積極的に取り組むようになって3年くらい経ちました。はじめの1年ぐらいはUXとつくセミナーを食い散らかしていたのですが(笑)、その中でHCD-Net(人間中心設計推進機構)を知り、ここが主催するワークショップでUXを体系的に勉強、経験をすることができました。
去年からは、HCD-Netの理事である浅野先生と山崎先生がXデザイン学校という社会人向けの私設の学校を立ち上げて、現在は1期生としてそこのプログラムに参加しています。1期生は3月で終わりですけど、2017年度も続けることにしました。
2016年の秋にタイに行ってきたのですが、ISIDC 2016(International Service Innovation Design Conference)というサービスデザインのカンファレンス参加することが目的でした。そこでは、外国の研究者のプレゼンを聞いてすごく刺激になりました。

これまで勉強してきたことが私の中で整理できてきたので、今後は私もカンファレンスで発表できるような自分のテーマを持って研究をしてみたいな、と漠然と思っています。

――案件にも活かしてくださいね。

もちろん活かしますよ!UXを目の前の案件に落とし込むのに、コストやクライアントの意向、進行の都合等のプロジェクト固有の事情が入ってきてしまう事も少なくないのですが、ユーザーにとって何が大事であるかを常に意識していきたいと思っています。UXデザインをやっているという形だけに囚われずに、最終的にはきちんとユーザーに活かされることを大事にしていきたいと思っています。

内藤万弓

● ディレクター

大学卒業後、イギリスの大学院にてメディアマネジメントを専攻。2010年4月にシナップに入社。
複数の新規案件を受け持つ傍ら、安定した運用・改善もこなす重要なディレクター。海と町田が好き。

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現在、WEBディレクターを積極採用しております。

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