あたらしいオフィスと あたらしい働き方を 探して
こんにちはシナップ大川です。
昨年2020年10月、シナップは12年居たそれまでのオフィスを離れ、表参道に近い場所へオフィスを移転しました。
前回のブログでは写真入りでその新オフィスをご紹介させていただきましたが、今回はその続きとして、オフィスを移転しようと思ったきっかけや、オフィスについて考えたことなど、『SINAP Journal 2021 Winter』に掲載したもう一つの記事をご紹介したいと思います。
働く場所を選ばないという流れは不可逆
オフィス移転については、新型コロナウイルス感染拡大によってリモートワーク(在宅勤務)体制に切り替えた初期の頃から話し合っていました。
その中でよく話していたのが「事態が収束して日常が戻っても、働く場所を選ばない流れは、特に私たちIT業界では不可逆なのでは。」というものでした。
一度リモートワークで十分仕事が出来たスタッフたちに、「はい、明日から出社してください」と言っても、オフィスにはもう誰も来てくれないのではないか...当時は冗談半分に、そんな話もしていました。
ただこれはあながち笑い話ではなく、実際に「リモートワーク可」の会社に転職してしまうケースもあるようです。逆に言えば、働く場所を選ばないというのは、採用にとっても間口を広げ、アピールポイントになりそうです。
対面でのコミュニケーションも大切
一方で、シナップでは対面でのコミュニケーションも大切にしています。
複雑な課題解決を行うには同じ場所にいることで生まれる偶発的な会話やコラボレーションをはじめ、チームへの共感や帰属意識も含め、対面でのコミュニケーションの方が優れている面もまだまだ多いと考えるからです。これはお客様とのコミュニケーションでも同様です。
そこで私たちはまず「物理出社は必須ではなく、オンライン前提で組織や制度を進化させ、その上でオフラインを大事にする。」という方針を立てました。
なんだか矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、基本的なことはオンラインでもこなせる状態にした上で、オフラインの価値を引きだし、提供していこうという方針です。
ここには、オンライン化が進む社会で相対的にオフラインの価値が上がるという考えもあります。
オフィスの再定義
ではオフィスはどうあるべきでしょうか----。
私たちは検討の中で「オフィスは行かなければならない場所ではなく、行きたくなる場所。場所を選ばず働くことが可能になったからこそ、訪れたくなるような場所でなければならないよね。」という話をしていました。
人と人とが交流でき、コラボレーションが生まれる場所。より心地良く仕事ができる場所。自宅の環境よりも仕事が捗る場所。
チームや個人の都合、気分転換で寄れるサードプレイスのようなオフィス----。
リモートワークを前提とすると、常に全員がオフィスに揃う必要がないため、フロアの広さはそれほど必要ありません。
従来のオフィスは広さがコストに大きく影響していましたが、広くなくてよい分、交通の利便や過ごしやすさなどに投資していこうと考えました。
あたらしいオフィス
こうして私たちは2020年4月下旬頃から移転に向けて動き出しました。
様々な候補先の中、一時、六本木に決めかけた時もありましたが、結果としてはこれまでのオフィスにほど近い神宮前。さらに駅近でキレイな物件に決定しました。
地図を見ていただけるとわかりますが、表参道ヒルズの真裏に位置します。
オフィスは穏やかな光が差し込む2階建の一軒家。
入り口にはシナップのロゴに使われている赤が印象的なバナーが掲げられています。
ワークスペースは座席が少ないながらも、昇降可能なデスク上には4Kモニター2台と充実のファシリティ。会議室や休憩室には、カメラやマイクを常設、いつでも気軽にオンライン会議ができるようになっている自慢のオフィスが完成しました。
このご時世なので「遊びに来てください!」と言えないのが残念ですが......。
いつか、気兼ねなく集まれる日がきたらパーティでも開催したいですね。
その際はぜひ!