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SINAP柿内です。
続々と世界各国へ店舗展開しているUNIQLO。ニューヨークやロンドンなど世界の流行発信地にも店舗を構えています。そのUNIQLOがファッションの街パリに旗艦店を10月1日にオープンすることとなりました。
場所はシャーガルの天井画で有名なオペラ座のすぐ脇、デパートやショッピングモール、ブランド品店の集まるパリ最大のショッピングエリアです。もちろん、H&M、ZARA、Mangoなどファストファッションの大型店もあります。
最高の立地であるとともにライバルの多いこの地区で成功する為に様々な広告戦略をパリで展開するユニクロ。
今回は実際にわたしがパリに滞在していた2009年9月、町中で見られた広告を紹介します。



地下鉄ジャック image1.jpg

パリの地下鉄の駅には必ず壁面に大版ポスターを貼る広告スペースが、上り下りあわせて15枚程度あります。通常は各広告スペースに別々の広告がならぶのですが、ユニクロはこの壁面の広告スペースを一駅丸ごと買い取り、オペラ付近の駅、その沿線など多くの駅をジャックしていました。大判ポスターのデザインは日本にある物とほとんど同じで、衣料品をメインに色を旨く使ったシンプルなデザインのものです。日本人にはおなじみの佐藤可士和さんデザインのロゴをフーチャーした物もあります。僕が見て一番印象的だったのは、300mほどあるプラットフォームまでのコンコースすべてが、赤と白のユニクロ広告で埋め尽くされたものでした。 昨年H&Mがコムデギャルソンとコラボレーションしたときにもここのスペースをジャックしたらしいので、ファストファッションブランド間の競争は激化しているようです。



collette.jpg有名セレクトショップでの先攻販売

10月01日にグランドオープンした、UNIQLOパリ店ですが、オープン前には有名セレクトショップcoletteでの専行販売を実施していました。coletteはパリのNo.1セレクトショップで、洋服以外にも、本やデザイン雑貨多く取り扱い、毎月何かしらの特集展示をしたりしている、いわばパリの流行発信基地となっているセレクトショップです。その店舗の1画にユニクロのブースを作り、ジーンズやキャラクターもののTシャツ(少年マガジン、少年サンデーとのコラボもの)等を専行販売していました。パリジャンの中でもファッションに特に敏感な人が集まるcoletteに商品を展開することで、UNIQLOを存分にアピールすることができたのではないでしょうか。




ユニクロ製バゲット!?
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UNIQLOが展開するプロモーションで一番印象的なのがこれです。なんとフランスパンを入れる紙袋にUNIQLOの広告が印刷されています。パンはスーパーなどでももちろん買う事はできますが、多くのパリジャンがパン屋でパンを購入します。しかも毎日です。そこでUNIQLOはこのパンを入れる紙袋に広告を印刷し、パン屋に配っています。パン屋さんが広告が印刷された袋にパンを入れてお客に渡し、それを持って歩くパリジャンが文字通り歩く広告塔になるわけです。フランス人の習慣でしょうか、このパンを買い物袋に入れず紙袋のまま持ち歩く人が多いので、露出が多く効果的なプロモーションです。日本ではちょっと実現しそうにないですね。

この方法自体は目新しい方法ではないようですが、UNIQLOの広告入りバゲット袋はかなり広範囲のパン屋に配られていたようで、滞在中このパンを多く目にしました。




このような、大掛かりなプロモーションのおかげで、私がパリに滞在した2週間弱でUNIQLOの文字を目にしない日は無かったです。そして、10月1日のオープンには600人以上の行列ができ、多くパリジャンで店内は混み合ったそうです。

実はUNIQLOのフランス1号店はこのパリの旗艦店ではありません。パリ中心部から電車で10分程の郊外に1号店を2007年にオープンしています。ただ、今までのところUNIQLOが、ZARAやH&Mのように若者に受け入られているとはいえず、パリでの知名度もそれほどありませんでした。ひとまずは華々しいパリデビューを飾ったUNIQLOですが、UNIQLOがパリジャンに本当に受け入れられるのか、それとも一過性の流行におわるのか、今後の動向に注目です。