Googleバズ - 公開から1週間

2010.02.18

Googleバズのサービストップページのキャプチャ

こんにちは、SINAPの守谷です。

リリースされて1週間が経ちました「Google Buzz(バズ)」、皆さんはもうお使いですか?

バズとは、簡単に言ってしまうと『Googleが仕掛けたTwitter的コミュニケーションツール(???)』とう感じでしょうか。webに携わる方々の間ではやはりサービスリリース直後に爆発的に広まって行きましたが、1週間経った今、実際の所どうだったのでしょうか?
まだリリース直後ですので詳細掲載とは行きませんが、順を追ってバズとバズユーザーの動向を見て行きましょう。

Googleの見解?

バズの説明キャプチャバズのサービストップページ(http://www.google.com/buzz)を見てみましょう。こちらには「ステータス メッセージの枠を超える機能-口コミ、写真、動画などを共有できます。興味があることについて会話をお楽しみください。」という文言が書かれています。
また、バズの投稿エリアの下には「今考えていることを共有しましょう。写真や動画、その他のリンクを投稿できます。」という文言が書かれています。

当初Google版Twitter(今更)?と言われていたバズですが、Twitterとの決定的な差はリリース直後からTwitter/Picasa/Flickr/Googleリーダーなど他のwebサービスと(良くも悪くも)簡単に連携が出来る所に有ったようです。またGmailと連携しているので、Gmailで連絡先を管理している相手とはすぐにフォロー/フォロワー関係になれたのも、コミュニケーションツールとしては大きな特長でしょう。
ただ「良くも悪くも」と先述しましたが、Twitter連携ができることについては「Twitterで流れているツイートがそのまま(あるタイミングで)かたまって後から流れてくる」事に違和感の有る人も居たようで、非難派の意見も出ていました。
また自動フォローについても「確認したい!」という意見も多数出ていたようで、即日仕様変更が行われ、現在は手動選択方式に変更されています。こういった即時対応がされていく様もGoogleっぽいように感じます。

Twitterのようなつぶやきサービスと言われる一方、色んなサービスと連携させて使えるという所で、FriendFeedにも似ているかもしれないという意見もちらほらと聞くようになりました。

「段階展開」により、プライオリティ付けが見えた瞬間

モバイル利用を促すバズのサービストップのキャプチャ画像バズのリリースにおいて何だか不思議な感じを受けたのが、このサービスの「段階展開」でした。Googleが何らかの基準によってユーザーを振り分けサービスを徐々に展開していくのは常套手段で(といっても各ユーザーごとのタイムラグは1日やそこらの事ですが)、以前Gmailがバージョンアップされた際にもユーザーによって順次のアップデートだったのを見ていたので、それに関しては違和感が有りませんでした(今回も毎度同様、私のIDは「あとまわし」組でした)。
が、今回不思議を感じた部分はそこではなく、(戦略的に?)モバイル版が先対応されていた事でした。

私の個人的な話で恐縮ですが、私は朝Twitter TL上で「Google Buzzがきた!」という情報を得ていたので、出勤途中にiPhoneからバズにアクセスをしてどんなものなのかと探っていました。ただ、まだ何をして良いのかも見当がつかなかったのと、GPSで現在地が共に入りそうだったこと、またフォロワーが居なかったのでどうしたらいいかがわからず、とりあえず何もしないまま出勤をしてみました。すると不思議な事に、朝はiPhoneから使えていたはずのバズがPC上(Gmail上)からはアクセス出来なかったのです。
ひとつのアカウントに対してGoogleがモバイルのみ先行してのサービス対応、バズの利用シーンを見据えての仕様と勘ぐってしまいます。

バズをめぐる混乱(リリース後1週間)

位置情報を送信する旨出るアラートのキャプチャGPSで現在地情報を含んだ投稿を出来る件に関して少し先述していますが、先行して積極的に使われていた方の中では「とりあえず使ってみよう!」ということで現在地を入れての投稿をした方が結構居たようで、しかしそれは「Googleプロフィール」で本名まで公開(デフォルト設定)してしまっている人にとっては、意図せず本名と現在地(場合によっては自宅の場所)などが合わさって公開される流れになっていました。それについて、バズのリリース直後から非難が集中していて、Googleは早々にプライバシー情報の設定方法を公式ブログ(http://googlejapan.blogspot.com/)で公開したり機能自体の改良を行うなどの対応を行いました。
また今朝ほどにも2度目のプライバシー設定の改良を行ったとのニュースも流れていたので、ソーシャルである事を主軸にしているバズですが、こういったプライバシー問題はもうしばらく続くように思います。

フォロー/フォロワー数によって受ける印象が違う(ようだ)

モバイルでバズを使っているキャプチャ私自身はバズもTwitterも知り合いベースの適当な人数をフォローしているだけなのですが、大人数をフォローしている方が今朝「スパムっぽい画像で画面が一杯(意訳)でバズは既に終わってる」というツイートをTwitterの方に流されていたのを目撃しました。逆にフォロー数の少ないバズユーザーからは「Twitterよりもクローズド?」という意見も出ているように思います。その他にもおそらく、自身では全くなにも投稿していないのにフォローしている人達の流す各種の情報をただ眺めているだけのユーザーも居るでしょう。
また少し面白かったのは、この1週間で一度Twitterが落ちたか遅延したタイミングには、Twitter難民がバズでツイートするという場面も見られました。

サービスがリリースされてからまだ1週間。まだ各々がバズの利用方法を思案している状態のようです。かくいう私も実際にバズ上で「ここ、みなさんどういう位置づけで使ってらっしゃるんでしょう?やっぱり空気感はTwitterとは違いますよね」などと聞いてみたりしている状態です。
Twitterのようにリアルタイムで発言を追えるクライアントなどが今後出てきたりすると状況も変わるように思いますが、一方でその「ゆっくりさ」が魅力だと言う方もいらっしゃいます。(もちろん、早くも「バズっていたら夜更かししていた!」という方も。)
徐々にバズとTwitterとFacebookとを比較している記事なども海の向こう側から出てきていたりします。もうしばらく様子見をしないとどういうサービスなのか本質を掴むのは難しいと思いますが、こういった俯瞰視点で一大企業Googleの提供するソーシャルネットワークの育っていく様を眺めるのも面白いかもしれません。

【今回参考にしたサイト(順不同)】

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