ユーザのソーシャルネットワークアクティビティを活かしたキャンペーンのまとめ

2011.08.23

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こんにちは、内藤です。

8月もいよいよ後半、先週から今週にかけて、夏休みの方も多かったと思いますが、みなさんこの夏はどのように過ごされたでしょうか。この夏は、東日本大震災以来、自粛ムードが続いていたキャンペーンもようやく本来の形にもどり、さまざまな新しいタイプのプロモーションが登場してきたような気がします。
そこで今回は、ここ数ヶ月に登場した話題のプロモーションサイトを振り返り、最近のキャンペーンの特徴、とりわけユーザーのソーシャルネットワーク上のデータを利用したキャンペーンをまとめてみました。

最近のキャンペーンの特徴として、ユーザのソーシャルネットワーク上のデータ、アイコンや写真、テキスト、過去の投稿などを利用し、コンテンツの中に取り込むプロモーションサイトを多く見るようになってきました。
これまではソーシャルメディアを利用したキャンペーンと言っても、「面白いコンテンツだから、友達に「リツイート」や「いいね」で教えてあげてね。」という活用が主流でしたが、最近ではそればかりでなく、ユーザはソーシャルネットワークとの連携によってカスタマイズされた自分だけのオリジナルコンテンツを楽しむことができるようになっています。
これは自分が日々発信しているコンテンツが意外なコンテンツになる面白さ、自分がコンテンツの中心、主人公になれるという面白さがあります。そして、それは自分の友人に伝えたくなる、友人もそれを楽しんでくれるという、パーソナルなコミュニケーションを主とした、ソーシャルネットワーク本来の楽しみ方をうまく活用した新しいタイプのプロモーションといえるかもしれません。



あなたのネガティブツイートをリフレッシュしよう!|Vittel
http://vittel.jp/vrt/

【Vittel Refresh Tweet】あなたのネカ?ティフ?ツイートをリフレッシュしよう!.png

Twitterと連携させて過去のツイートとネガティブワードを抽出し、リフレッシュしてくれます。過去の自分を振りきって、新たな一歩を踏み出す映像は爽快です。 Vittelのもつブランドイメージや世界観をとてもよく表現できているキャンペーンだと思います。


映し鏡|SOUR
http://sour-mirror.jp/

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今年のTIAA(東京インタラクティブアドアワード)の受賞作品です。日本のロックバンド、SOURの「映し鏡(Mirror)」のプロモーションとして作成されました。Facebook、Webcam、Twitterと連携して、「映し鏡」のPVが流れ、いたるところであなたのソーシャルネットワークでのアイコン(写真)や活動が表示されます。どこで何がどのように使われるのか全く想像できないので、初めて見たときはただただ目が離せない映像でした。


The Museum of Me|Intel
http://www.intel.com/museumofme/r/index.htm

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Facebookと連携すると、Facebookでの活動がインテルのバーチャル美術館でエキシビジョンとして展示されている映像を楽しむことができます。美術館らしい静かで洗練された空間がうまく演出されていて、そこに出てくる自分と友達がとても価値あるものに感じてしまうから不思議です(笑)。映像を見終わった後に、Facebookを開きたくなること必至です。


ねむれんニュース|ドリエル
http://nemuren.jp/

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キャンペーン上でのいくつかの質問とTwitterと連携することによって、「今日はいつもより眠れなかった・・」という出来事をオリジナルニュースにしてくれます。ニュースはいくつか種類があるようで、何度も楽しむことができます。またTwitterの友達を登場させることもできるので、バズを作成するときにネタにしやすいという特徴もあります。


Recometter 見逃さざる者たち|ひかりTV
http://www.hikaritv.net/recometter/

ひかりTV|レコメッター.png

Twitterと連携して、ユーザのタイムライン上で話題のキーワードからひかりTVで配信中の
おすすめ番組を、超大作アニメの予告編のように紹介してくれます。映像のクオリティはただのキャンペーンにしておくのが惜しいほど。Twitterでフォローしている人は自分が興味のある分野に関連する人だという基本前提をうまく利用しているキャンペーンですね。


Play You. |WALKMAN - SONY
http://www.sony.jp/walkman/playyou/

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TwitterかFacebookと連携して、アイコン写真とソーシャルネットワークでのアクティビティからキーワードを抽出してCDジャケットを作成してくれるキャンペーン。運営側で設定されたキーワードとの組み合わせが予想外の面白さを作り出しています。ねむれんニュース同様、ネタのしての面白さがバズを生み出しやすくしています。


読モデビューしちゃいました|ドクターシーラボ
http://www.facebook.com/dr.cilabocom?sk=app_172481912815763

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ドクターシーラボのFacebookアプリです。FacebookのIDを利用してオリジナル雑誌を作成し、読モデビューすることができます(なんといきなり表紙をカバー!)。Facebook上での友達も借りだされて雑誌が作られるため、自分だけでなく友達も楽しむことができます。雑誌の種類は複数あり、何度も楽しむことができるようです。


いかがでしたでしょうか。各社工夫を凝らして様々なキャンペーンを行っていますね。インターネットの特色を活かしインタラクティブなキャンペーンを行うことによって、心に残るプロモーションを実現し、企業とユーザの距離を縮めることにも成功しているように感じます。
ソーシャルネットワークが流行ではなく日常化してきている中、今後このようなキャンペーンはどんどん増えていくと予想されます。それとともに制作側にはより良い企画が求められることとなるでしょう。面白いアイデアと企業が伝えたいこと、ユーザが求めるものをどう結びつけてキャンペーンを行っていくのか、しっかりとデザインしていかないといけませんね。

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