プラットフォームとしてのIoT冷蔵庫 - AQUA「DIGI」- 2015年8月IoT事例&ニュース
つい先日の6月、「ハイアール」とうメーカーからAQUA「DIGI」というなんだか派手派手しい冷蔵庫が発表されました。
フルHDの液晶ディスプレイが付いて、Wi-Fi通信機能付き、Androidベースの冷蔵庫です。 ちょっと何考えてんだかわかんない家電です。
今のところは、アクアリウムを表示したり動画額縁的なキワモノ家電のようなのですが、 実はこのAQUA「DIGI」には大きな野望が宿っているようです。
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冷蔵庫にも進化の余地があったんだ?
もしかしたら、将来はこの冷蔵庫で生活が劇的に変わるかもしれません。
ストックされた食品の賞味期限や消費期限を冷蔵庫が教えてくれて、 足りなくなったものをネットでオーダーしたり、 時にはスーパーのチラシが表示され、安売りの卵とかをそのまま注文できたりします。 夕飯の支度は冷蔵庫のストックから作れる料理をクックパットによってレシピが表示されるかもしれません。
企業側としても、新製品のアイスを売り出す販売チャネルとして活用したり、 冷蔵庫を広告媒体として利用することもできます。
AQUA「DIGI」の目指すところはプラットフォーマーです。
最近ではスマホ家電のように1つの家電メーカーで囲い込んで商品を提案するというものもありますが、 ハイアール単体ではなく、様々な企業巻き込んだビジネスに発展するでしょう。
冷蔵庫のインターフェースには、生活を便利にするアイデアがどんどんリフレッシュされます。
こうなると、冷蔵庫は数年に1回数万円で買い換えるものではなく、 タダのような値段で各家庭に供給されて、コンテンツの乗り物として定額制サブスクリプションのようなビジネスになるかもしれません。
配送料どうすんだとか、食品の賞味期限を冷蔵庫にどうやって判定させるのかとか細かい課題は沢山ありますが、冷蔵庫にプラットフォームの地位を託すという点において、ちょっと他のIoTガジェットと比べて異質なコンセプトを感じました。
そう言えば、当たり前になったスマートフォンなんかも電話をアプリや音楽のベースとしてしまっているという点でプラットフォームIoTと言えますね。
毎日1回は使う冷蔵庫、メモを張るぐらいにしか使えなかった冷蔵庫の馬鹿でかいスペースを有効活用して生活にイノベーションを巻き起こすかもしれません。 詳しい製品情報は明らかになっていませんが、AQUA「DIGI」-type1は2015 年秋発売予定とのことです。
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