チームでプロジェクトを円滑に進めるためにデザイナーが気をつけている3つのポイント

2016.10.26

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こんにちは、小茅です。

プロジェクトを進めていくうちに、誰のものとも言えない細かい作業タスクがボロボロとこぼれていて、その作業の積み重ねがスケジュールを圧迫してしまったり、後の仕様変更がもう難しくなった段階で問題となってしまったご経験はありませんか?

私はデザイナーを主な軸として、社内の制作進行も担当することも多いので、日々の進行の中でそのような場面に出会うことがこれまでに何度かありました。

そこで今回、チームでプロジェクトを円滑に進めるために実装フェーズで普段から気をつけていることを整理してみました。

早い段階で見える化してイメージを共有する

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当たり前のことですが、いろんな職種のひとがいろんな情報を共有してプロジェクトは進みます。 みんながみんなお客さんとのやりとりの最前線にいて頻繁に情報がアップデートされるわけではありません。

プロジェクトの情報共有の手段はチャットやBacklog、MTGの場など様々ですが、テキストや言葉だけのコミュニケーションでは前提知識がある程度同じレベルでないとスムーズにいかないことが多くあります。

この情報共有やすり合わせがうまくできていないと、実は同じ方向に進んでいるようで後の方でズレていたことがわかり、そこの工数を取り返すのにとても苦労します。早い段階で見える化してイメージを共有し、傷が浅いうちにすり合わせましょう。

具体的にしてること

  • ディレクターからテキストや言葉で指示されたものを図に起こして本当にあってるかすり合わせをする。
  • ディレクターが構成を決めきる前に、デザイン上で気をつけたいポイントを予め説明する。
  • お客さんへ確認することを図に起こして、双方のずれがないようにサポートする。

デザイナー的ポイント

  • デザイナーが得意とする、人がみてわかりやすい形に見える化することで認識のズレが起こりにくくなる。
  • 見える化すると色んな立場の人との共有やすり合わせがうまくいく。

実装の指示は丁寧すぎるくらいがいい

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デザインにかける時間はもちろんですが、エンジニアへの実装指示やすり合わせを丁寧に行うようにしています。 これをやるのとやらないのとでは後々大きな差がでてきます。

指示をする時にいつも考えるのはどうやったらお互いが効率よくできるのかということです。デザイナーからの指示があいまいだと、どんなに実装に渡すのが早くても、いざ実装する時にエンジニアが困って差戻が多く、結果時間がかかるということが起こりやすいからです。 なので、どんなプロジェクトでも最初は丁寧すぎるほど丁寧な指示書を用意します。話してみて不要なものは引き算していけばいいだけなのでとにかく丁寧に!

具体的にしてること

  • 詳細なデザインをし始める前に、実装方法・jsなどを使った機能部分の仕様・どういう素材を用意したらよいかなどエンジニアの意向を確認する。
  • 実装指示書はブラウザによって書き分ける。フォントサイズ・書体・マージン・画像サイズや流用箇所なども細かく書く
  • psdやsketch、印刷したものに手書きでもよいからエンジニアが実装しやすい形で指示書を用意する
  • デザインがあがったら、カラム設計の意図をきちんと説明し、実装者が困った時の拠り所を作る

デザイナー的ポイント

  • 事前のすり合わせや丁寧な指示を行うことで、デザイナーへの差し戻しを減らすことができる。
  • 実装者と綿密なコミュニケーションをとることで、実装知識やデザインの引き出しも増える。

誰でもわかるように客観的な視点になる

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自分じゃなきゃできない、わからないことをなるべく減らすようにしています。 他人に共有することは思ったよりも時間や労力がかかるものですが、いつでも人に渡せるようにしておくことでプロジェクトを客観的に理解することができたりします。

コミュニケーションをとるなかで一番困るのは、伝えたつもり、知ってるつもり、というひとりよがりな状態です。 そうならないよう定期的にログを残しておくのは、プロジェクトが大きければ大きいほど後々役に立つ機会が多くあります。

具体的にしてること

  • デザイナーの定例MTGでプロジェクトの現状や、近々の予定などを共有しておく
  • wikiなど誰が見てもわかるように情報を定期的にまとめるようにする

デザイナー的ポイント

  • リソースがいっぱいになった時、お互いの仕事を手伝いやすくしておくことができるので後々楽
  • 自分だけでなくプロジェクトのチーム、同じ職種のチームなど色々なチームで実践するとよい

さいごに

おそらく内容は誰でも「気をつけたい、気をつけている」、あたり前のことだと思います。

私自身がそうですが、案件のはじまりと佳境では、自分の範囲ばかりに捉われがちでチーム全体の状況把握が疎かになってしまいミスコミュニケーションが発生しやすいです。そんな時にこそ、この3つを思い出して実践、そしてチームで乗り越えていければいいなと思います。

最終的には信頼が一番大切ですね。

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