スモールスタートから拡張していく 「DMP」「MA」の導入

2017.04.12

201704dmp_ma_01.jpg こんにちは!沓掛です。

前回の記事では、関係者の方々にお送りしているシナップの活動報告も兼ねた小冊子『SINAPJournal 2017 Winter』から7つのトレンドについてご紹介しました。(前回の記事:2017年スマホ対応を終えたサイトが次に取り組みたい7つのトレンド
今回も引き続き『SINAPJournal 2017 Winter』より『スモールスタートから拡張していく 「DMP」「MA」の導入』特集対談の掲載内容をお届けしたいと思います。

DMPとは「データ マネジメント プラットフォーム(Data Management Platform)」、MAは「マーケティング オートメーション(Marketing Automation)」の略称です。Web広告やマーケティングに関わる方であれば、最近耳にすることが多くなってきたのではないでしょうか。

この言葉だけ聞くと難しく敷居が高いと感じてしまうかもしれませんが、今回は実際に業務として取り組んでいる三国と富川がその内容についてわかりやすく対談した内容をご紹介していきます。それでは早速見ていきましょう。

今回の対談メンバー

デジタルマーケティングを中心とした戦略、企画、設計、改善など担当。頭も手も脚も動かします。デジタルガジェット全般興味あります。好きなアプリはオムニグラフとGoogleスプレッドシート。

大学で美術史を専攻し、きもの業界で店頭販売・和小物の企画営業を経験。デザインをきちんと学びたいと専門学校へ通った後、シナップへ入社。今まで住んだ土地は、三重、東京、静岡、京都、福島。

シナップの「DMP」「MA」導入の進め方

201704_dmp_ma_02.jpg 富川:「DMP」や「MA」って、難しくて敷居が高い感じがします...。

三國:確かにイメージしづらいですよね。でも、DMPとMAは最近お手頃な製品も発表されて、かなり取り組みやすくなってきたんですよ。ちなみにシナップではDMPとMAについて、企業ごとのビジネスモデルや状況に合わせて、スモールスタートから大規模開発まで段階を整理した導入の提案をすることが多いんです。

富川:企業によって導入する段階が結構変わるものなんですか?

三國:そうなんです。でも最初から大規模に導入しようとすると時間もコストも大幅にかかってしまうので、まずは目指すべき最終的な姿を見越した上で小さく始めて、効果があった箇所を中心に徐々に拡張していくプランを提案することが多いです。

富川:例えばどんな風になります?

三國:最初はスモールスタートとして、月額費用が一番お手頃なプランでDMP・MAツールを選定・導入して、デフォルトの機能だけ使ってシンプルなWebページの出し分けを行います(図1)。

201704dmp_ma03.jpg 三國:ミニマムだと月10万円ぐらいから始めることもできますね。DMPにユーザーごとのWeb行動履歴を集めて、MAで個々のユーザーに合わせた最適なサイトコンテンツを自動で出し分けていきます。

富川:実際のDMPツールの管理画面を見ると、一人ひとりの詳細な行動履歴が記録されていて驚きますよね!ユーザーが何回目の訪問で、どんなページに興味を持っているのかなど、詳しく知ることができます。

三國:そうそう。例えば、特定の商品を繰り返し見に来ているユーザーには、購買の後押しになるような関連コンテンツをバナーでお知らせする、なんてこともできますよね。

富川:顧客全員に向けた無難なバナーより、その人の興味や状態に合わせた内容の方が効果ありそう〜。

顧客データとWeb行動履歴の連携

三國:次の段階では、企業が元々持っている顧客データとWeb行動履歴を連携するために拡張していきます(図2)。 僕たちが毎週定期運用でお手伝いしている企業様は、今まさにこの段階ですね。

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富川:そうですね!

三國:ちなみに、自社の顧客情報だけでなく、Yahoo!DMPなどの外部オーディエンスデータとの連携も可能です。自前のデータだけでは分からない、外部でのユーザーのふるまいを知ることもできるんですよ。 複数の顧客情報とサイトの行動履歴を結びつけて、Webに限らずオフラインのチャネルでも、ユーザーとの接点を作ることができます。

富川:なるほど、複数の顧客データとの連携がポイントになるんですね。

三國:更に拡張していく場合は、実店舗での購買履歴などのPOSデータなども連携して、より幅広い範囲でオフラインも含めたアクションへ展開していきます(図3)。

201704dmp_ma05.jpg 富川:確かにいつもWebでの接触がベストとは限らないですよね。自分の欲しい情報が気の利いた内容でタイミングよく届くのは嬉しいかも。

三國:DMPとMAを使って、ユーザー一人ひとりに対して最適なコミュニケーションを取れるようにシナリオを作って、マーケティング施策を自動化していく。そうすることで運用者の負荷を軽減しつつ、より効果の高いアクションを全方位で起こせるようになっていくのがDMP・MA導入で目指していきたい姿ですね。 シナップでは企業のビジネスモデルに合わせて要件を整理して、予算に合わせた色々な組み方をご提案できます。ぜひお気軽にご相談ください。

さいごに

いかがでしたでしょうか?今回の対談記事をお読みいただき、「DMP」や「MA」についてイメージが掴みやすくなれば幸いです。

また今回ご覧いただいた対談の他にも、『SINAPJournal 2017 Winter』のPDFを全てご覧になりたい方は、下記よりダウンロードいただけます。ぜひチェックしてみて下さい!

ダウンロード(2.6MB):SINAPJournal_2017w.pdf

サービスの成長を目指し、様々なお手伝いをしています。

シナップは、クライアントのビジネス立ち上げ、サービスの継続的発展をサポートすることを得意としている会社です。UI改善はもちろん、オウンドメディア戦略、DMP導入支援などマーケティング戦略に基づく様々な改善活動に関するご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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