世界はAIファーストへ。Google I/O 2017で紹介された注目のプロダクト。

2017.05.25

blog170524.png こんにちは、野原です。

Googleが毎年開催している開発者向けカンファレンス「Google I/O」が今年も5/17〜19日に、カリフォルニアで行われました。

昨年行われた「Google I/O」でも既に、モバイルファーストからAI(人工知能)ファーストへとのシフトを宣言していたGoogleですが、「モバイルファーストからAIファーストの世界へ」というのは引き続き今回のカンファレンスでも大きなテーマであり、機械学習やディープラーニングの技術をどうプロダクトに活かすかというのが新機能や数々のアップデートの発表の中で多く語られていたそうです。

AIってよく耳にはしますが、なんだか遠い世界の話みたいでなかなかその恩恵を感じることが少ないような気がしていましたが、発表の内容をみていると知らぬ間に実用化が進んでいることがよくわかります。 あんなこといいなできたらいいなの世界はもうすぐそこです。 今回は、「Google I/O」で発表されたプロダクトの中から、AIファーストの世界を身近に感じられそうなプロダクトをいくつかご紹介したいと思います。

Google Lensは新しい入力方法になりうる?

「Google Lens」は、スマートフォンのカメラで写したものをリアルタイムで画像解析し、被写体に関する情報をARで表示してくれるAIを活用したプロダクトです。

例えば、

  • 被写体が花だったら、その花の名前などの情報が表示される
  • 飲食店の看板を写したら、そのお店の詳細情報やレビューがみれる。
  • WiFiルーターのIDとパスワードを写すとその情報を読み取り、簡単にWiFiに接続できる。

これ、ものすごい便利じゃないですか?いちいち手で入力して検索したり、検索結果をコピペして使ったりという手間がなくなるので、スマートフォンのカメラのこういう使い方が今後スタンダードになってきそうですね。

「Google Lens」は、Google Assistantが搭載と組み合わせることで、さらに便利に使うことができます。

日本語の看板を写すと翻訳しますか?とでてくるのでお願いすると、

英語に翻訳されます。たこ焼き自体を知らない場合はそれって何?と聞くと

検索結果を表示して何かを教えてくれます。

(画像出典:http://gigazine.net/news/20170518-google-lens/

これで言葉ができなくても、海外へ行くのに不安がなくなりますね。 詳しいリリース時期は未定とのことですが、GoogleアシスタントとGoogleフォトに実装され近日中に使えるようになるそうです。楽しみですね!

Google Assistant がついに日本語対応

「Google Assistant(グーグルアシスタント)」は、Googleの機械学習やAI(人工知能)、自然言語解析などの技術が盛り込まれた対話型の音声アシスタントサービスです。 ユーザーとの会話を繰り返すことで学習し、ユーザーの行動パターンを把握し、より最適な答えをするようになります。iOSのSiriと似たようなものですね。

こんな感じでNBAみながら、次の試合の予定や戦績が音声で簡単に調べられると楽ですね。

「Google Assistant」が、対応言語を日本語を含む英語圏以外の複数の言語に拡大することが発表されました。 今回発表されたのは、日本語、フランス語、ドイツ語、ブラジルポルトガル語。また年内にはイタリア語、スペイン語、韓国語にも対応予定とのことで一気に広がります。 さらに「Google Assistant」のiOS向けリリースも発表され、近日単体アプリとして登場予定だそうです!iPhoneでSiriじゃなく「Google Assistant」が使える日がやってきます。 AIファーストをうたうGoogleアシスタントがどれほどの精度でやってくれるのかに期待です。

「Google Assistant」SDKが公開されているので、任意のハードウェアに組み込むことができます。サードパーティーへの普及を行なうことで、より良いユーザー体験を提供する試みのようです。

Google Homeがいよいよ日本へ

Googleのスマートスピーカー「Google Home」が年内に日本で発売されることが発表されました。アメリカでの発売は2015年でしたが、いよいよ日本にやってきます。 「Google Home」はWiFiやBluetoothでネットワーク接続して、質問の答えをウェブで検索したり、テレビやスピーカーといったネットワーク経由で操作できるものを制御することができます。 Google Assistantを搭載しているため音声認識ができ、声で質問や命令をすると、命令の内容を認識し実行したり音声で返事をしてくれるという優れものです。

例えば、

  • 音楽、ラジオなどを流す(Spotify、SoundCloud、Deezerなどのストリーミングサービスと連携できます)
  • YouTubeで映像コンテンツをを探して見る
  • その日のスケジュールをお知らせしてくれる。(TVに映し出したり、交通情報をお知らせしてくれたりできる)
  • タイマー、アラームを設定できる

人の声を聞き分けることもできるそうで、今日の予定は?と話しかけると、それがお父さんなのかお母さんなのかお子さんなのか、判断して答えてくれるというお利口さ。家族に伝えていた大切な予定をすっかり忘れてた!とすっぽかされることもこれでないですね。 規模が大きくない会社だったらこれ一台あったらもう有能な秘書になってくれるんじゃないでしょうか!社長の予定を教えて〜、お手土産を買えるいい感じのお店教えて〜、Apple Storeの予約したいんだけど〜とかもう使い放題しますね。

現在、アメリカでの販売価格は125ドル程度(約1万4000円)だそうです。日本ではいくらくらいになるんでしょう。待ち遠しいですね。


「Google Assistant」をはじめとする様々なサービスが日本語対応を始めることで、2017年はAIを身近に感じる機会がぐっと増えそうです。 Googleは今後提供する全てのプロダクトに人工知能を搭載する予定だそうです。今後が楽しみですね。 「Google Home」が日本で発売開始したらシナップにも導入してもらうように、お願いしてみようと思います!

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