デザインの価値、デザイナーの役割ってなんだろう?ヒントを探しに『Why Design Tokyo』に参加してきた【イベントレポート】
制作に関わる人なら、デザインの価値や自身の役割について考えたことがあるのではないでしょうか?2019/2/9〜10に開催されたイベント『WHY DESIGN TOKYO』の1日目に参加したのですが、テーマが「受託Web制作・デザインの価値を変える実践的アプローチ」ということで、受託制作の経験談をたくさん聞くことができ、今自分にできることやこれから何をすべきか考える良い機会となりました。
受講したセッションの中から印象に残っている点をピックアップしてお伝えしたいと思います。
なにか気付きになれば幸いです!
参加したイベント『Why Design Tokyo』とは
WHY DESIGN TOKYOとは「WHYから始める思考」を基にデザイナーの価値向上を目的としたグローバルデザインカンファレンスです。 イベント概要はこちらから。
フィードバックを大切にするデザインチームのつくり方
Talin Wadsworthさん / Adobe
Adobe XD の制作時のお話でした。普段使うツールなので興味津々です。 最初は4人という少人数からのスタートだったのでコミュニケーションに困ることもなかったそうですが、人数が増えるにつれ困難になったというエピソードとともに、フィードバックのある環境・文化の作り方やその重要性について教えていただきました。
ポイント
- つくる → 見せる → フィードバック によってデザインは良くなる
- 大事なのはチーム内が活発になること
- フィードバック時間を設定する
- レビューするポイント(確認すること等)はあらかじめフォーマットを決める
クライアントを巻き込んだDesignDoingを実現するデザインチームの思想と実行
川田 学さん / メンバーズ
2013年から年表に沿って、アジャイル開発やUXデザインへの取り組み、そのなかで苦戦したこと・成功したことを事例と一緒に紹介してくださいました。 人間中心設計(HCD)の資格を取ったことがターニングポイントになったというのも印象に残っています。資格は強みになりますね。
ポイント
- デザイナーの「形にできる」ということは、とても大きな価値
- デザインドリブン
- クライアントを巻き込む
- ワークショップ
- 良いプロトタイプを作ることで、これを実現したいと推進力をつける
デザイン経営時代に求められるデザイナーとは?
梅本 周作さん / ajike
昔はモノの時代で価値は製造量や時間でしたが、今はコトの時代でどれだけ売れたかが価値になっています。 デザイナーが価値を獲得するためには、実務だけでなく、フィードバックや自習が大事だと教えられました。
ポイント
- 時代に合わせて自分をアップデートしよう
- 時代 × スキル = 価値創造
- 価値を獲得するための時間配分
- 実務:フィードバック:自習 = 7:2:1
- 相手がいない場合は自己フィードバックをする
シナップが社内にUXデザインの考え方を浸透させ、実際に現場で活用するようになったプロセス
大川 貴裕 さん / SINAP
おお、知ってる社名だな...と思ったら弊社ですね。 弊社大川も登壇しました。
UXデザインをプロジェクトへ導入する流れについて、事例を交えてのお話です。 私自身、勉強会や社内プロジェクトなどたくさん経験させてもらっており、中には上手くいかないこともありましたが、失敗も含めて知見になりました。失敗があったからこそ今の成功や成長につながっていると感じます。
詳しくは、スライドがこちらにあるので是非ご覧ください! https://speakerdeck.com/takahirookawa/why-design-tokyo-2019-b4
ポイント
- UXデザインが目的化しないようにする
- 大事なのはプロジェクトの成功
- 小さく始める
- トライ&エラーを繰り返す
まとめ
どんな会社や人でも最初から上手くいったということはなくて、失敗やチャレンジを繰り返しながら今の形をつくってきたのだなと感じるセッションが多く、前向きになれました。また、様々な制作会社の「なか」のお話が聞けてとても貴重でした。
学んだポイントで自分一人でもできることは積極的には取り入れていきたいと思います。
ありがとうございました!