意外にバリエーションが豊かだった。文章を読ませるためのチャットUIをまとめてみました
こんにちは。シナップ広報・ライターの鈴木しのです。
突然ですが、みなさんは普段友人や家族とコミュニケーションを取る際「LINE」を利用していますか? LINEが世の中に広まってから、早6年ほど。昔はガラケーでメールを駆使していたというのに、あっという間に電話もメッセージもLINEに移行。時の流れは早いものですね。
今回本ブログで注目したいのは、文章を読ませるために「チャットUI」を取り入れたサービスについて。チャットボットなどによるお問い合わせフォームなどでチャットUIを利用するケースが増えていることは、みなさんも感じてらっしゃると思いますが、実はこのチャットUI、最近、文章を読ませるためにも利用されています。
工夫が施されたさまざまな文章を読ませるためのチャットUI、どのようなものがあるのか、実例と合わせてご紹介していきます。
チャットUIとは?
チャットUIとは、言葉の通り、チャットでのやりとりを行うように設計されたUIのことです。文章を読ませるためのチャットUIは、この会話形式の慣れ親しんでいるUIを利用することによって、ユーザーに文書を読む抵抗感を持たせず、理解しやすいことから、さまざまな場面で効果的に活用されています。
チャットUIを導入するメリット
上段でも触れましたが、導入することで得られるメリットは、情報量が多い場合でも、会話をしているような気分で気軽に文章を読めることです。動画や写真などのビジュアルに訴えかける表現が定番化した今。長い文章を読むことに抵抗感を覚える人は決して少なくありません。
そんな中で、チャットUIなら友人と会話をするかのように情報をインプットできます。これまでは読みたくないと感じていた文章も、チャットになることでスラスラと読めるようになるのです。
また、会話形式にすることができるため、ユーザーの疑問などを文章中に入れることで、自然なQ&Aを挿入でき、ユーザーによりよい理解を促すこともできます。
実際の導入事例を覗いてみました
それではここから、実際にチャットUIが用いられているWebサイトをご紹介します。どれも美しいデザインと共に配置されているので、世界観に馴染んでなお読みやすい仕様です。
1.トヨタのくらし
http://www.toyota-monozukuri.jp/life/
トヨタが公開している、高校生を対象にしたリクルートサイトです。高校生にもわかりやすいよう、シンプルなサイト設計を施しています。
下にスクロールしていくと、このように働く中での疑問点がチャット形式で語られていきます。ターゲットに合わせて、読みやすさや気軽さを工夫した事例といえます。
2.株式会社ラナデザインアソシエイツ
http://www.ranadesign.com/recruit/changethework/
デザイン制作を行う、ラナデザインアソシエイツのWebサイト。とても浮遊感のあるポップなWebサイトで、ついつい端から端までじっくり見たくなる仕様です。
こちらも、ページをスクロールすると、会社紹介がチャット形式で表現されています。会社の空気感や雰囲気を伝えることができるので、今後のメンバーを募集する際の企業イメージづくりに貢献しています。
3.ゆうびん.jp
https://nenga.yu-bin.jp/myoji/trivia08/
誰もが知っている郵便屋さんのWebサイト。個性的なイラストをあしらうことで、パッと目を引くオリジナリティたっぷりのデザインに仕上がっています。
スクロールして下に下がると、名字に関するトリビアがチャットで続きます。ちょっとした雑学などのラフな話題だからこそ、チャットUIとの相性も抜群です。
4.新R25
取材やインタビュー記事を数多く掲載するWebメディアでも、チャットUIは登場しています。たとえば、20代のビジネスパーソン向けメディア「新R25」でも同様の例が。
https://r25.jp/article/631430763904489890
インタビュアーとインタビュイーの会話が、すべてチャットUIで統一されています。新聞や雑誌に比べると、余白を大胆に取ることで、ストレスなく空き時間でも気軽に読めるようなコンテンツに。
ちなみに、こういったチャットUIをすぐに取り入れられるWordpressのテーマも登場しています。ブログやメディアを制作するなどの際には、参考として覚えておくと良いかもしれません。
まとめ
今回は、最近どんどんと注目を集めている「チャットUI」を、実例を交えてご紹介しました。キャンペーンサイトやWebメディアなど、あらゆるサイトで利用されているチャットUI。最近では、シンプルではありながらもデザイン性が高いものが多いため、見ていても飽きがこないと感じますね。
日頃からWebサイトの制作や開発に取り組むシナップでは、こういったトレンドをチェックしながらクライアントに向けて最適な提案をできるよう心がけています。日々のインプットが仕事にも大きく関わるクリエイターの仕事に携わる身として、メンバーはみんな、勉強を重ねています。
もしもこういったチャットUIを取り入れたWebサイトを見つけたときには、どのような印象を与えるかなどを考えながらスクロールしてみると、いつもと違った発見ができるかもしれませんね。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!