Webサービス構築に必要な専門知識とサービス全体を考えるプロジェクトマネジメント
こんにちはシナップ大川です。
私たちの生活をどんどん便利にしてくれるWebサービス、こうしたWebサービスを構築するためには、Webの知識はもとより、多くの考慮すべき点が存在します。
Webサービス構築に必要な専門知識とはどのようなものがあるのか、またプロジェクトを円滑に進めるためのポイントとはどのようなものがあるでしょうか。
そこで今回はクライアント、パートナーのみなさまにお送りしている『SINAP Journal 2020 Summer』から「Webサービス構築に必要な専門知識とサービス全体を考えるプロジェクトマネジメント」という記事をご紹介したいと思います。
ますます生活に浸透していくWebサービス
近年私たちの周りにはたくさんのWebサービスが登場しました。これをお読みの方はいくつものサービスを利用しているかと思いますが、中には「本当によくできているな」と唸るものもあるでしょう。
時節柄、Zoomなどのビデオ会議ツールやUber Eatsなどのフードデリバリーサービスを利用して「なるほど便利だな」と思った方も多いのではないでしょうか。
私たちの生活には確実にWebサービスが浸透し、ますます便利になってきています。
一方で自分たちがWebサービスを立ち上げようとした時、なにから始めればいいでしょうか----。
そう考えるとあまりにもたくさんの考慮すべき点があることに気がつきます。
広範かつ専門的な知識が必要
まず良いサービス自体を考えることがとても重要ですが、まずはWebサイトの構築にはどのようなことを考慮すべきか考えてみましょう。
一般的にサイト構築というと設計やデザインに目が行きがちです。しかし実際はそれを形にするフロントエンド、サーバー、データベースの構築、さらにサービスによってはユーザー認証や決済システムが必要です。加えて今日ではセキュリティを絶対に考慮しなければなりません。これらは時代と共により高度な知識と技術が必要となってきています。
最近ではAWS(Amazon Web Services)に代表されるようなクラウドサービスをはじめ、従来よりも低コストで迅速に開発が始められる様々な技術やサービスが登場しています。それらをうまく組み合わせれば一定のセキュリティを担保しつつ迅速にサービスを立ち上げることも可能です。しかし、ここでも専門的な知識やノウハウが必要とされます。
こうした専門的なことは制作会社やシステム会社に任せておけばいい。という話かもしれませんが、はたして要件だけを伝え出てきた見積もりとデザイン案だけで判断してよいものでしょうか。
冒頭で例に挙げたZoomも簡単なUIですぐにオンラインミーティングを始められるという利点に加え、安定したビデオ品質もその人気の理由のひとつです。(一方でセキュリティ面では一時期指摘を受けていました。)
顧客体験は目に見えない部分も非常に重要です。そしてそれはどのような技術やサービスを利用するかによっても大きく変わってくるでしょう。
これらを判断するためにはたとえ専門外であってもある程度の広範かつ専門的な知識が必要といえます。
Webサイトだけでは完結しないリアルな仕組みづくり
ここまではWebサイトの構築に絞ったお話をしましたが、あくまでもこれはユーザーが利用するWebサイトのお話です。実際のサービスではエンドユーザー向けのサイトだけでサービスが完結することはほとんどありません。
時にそれは配送業務を行うバックヤードの構築から、在庫管理システムとの連携、運用マニュアルの作成かもしれませんし、CRM/顧客管理システムと連携した営業支援やそのための営業マン向けアプリの開発かもしれません。
これらはビジネスモデルの分だけ様々で、それがオンラインであれオフラインであれ、ひとつひとつ考え、用意していかなければ一連のサービスとして提供できないのです。
組織のしがらみ
またプロジェクトマネジメントにおいて意外とばかにできないのが会社組織の問題です。小規模なベンチャー企業であれば意思決定はスムーズかもしれませんが、組織の規模が大きくなればなるほど、ひとつのことを実現するにも部署間の調整や様々な社内の課題とも向き合わなくてはなりません。こうしたプロジェクトマネージャーに重くのしかかってくるような調整を経験された方も多いのではないでしょうか。
チームで行っていくプロジェクトマネジメント
サービスやビジネスモデルの設計から、サービスサイト構築、バックヤードやセールスマンとの連携、さらにはバックオフィスの整備、そして社内調整----。ここまで見てくると、一人のプロジェクトマネージャーが全てを把握して、適切な判断や調整、進行管理を行っていくことがいかに難しいかがわかるのではないでしょうか。
プロジェクトはそれぞれの専門分野をもつリーダーが参加し、チームでマネジメントしていかなければ、なかなか思うようには進みません。
しかし、実際多くの企業では、それが大企業であっても、プロジェクト初期はそれを任された担当者と数名のアシスタントスタッフで始めるという形が大半で、十分な知識経験を持った人材を確保できないというのが現実のようです。その苦労は大変なことと思います。
シナップの関わり方と安定したプロジェクトマネジメントの実現
シナップではサービスの立ち上げ段階からプロジェクトに参加させていただくスタイルをとっています。
そしてUXデザインの手法などを用いて、顧客体験を明らかにし、サービス全体の流れを理解、整理していく過程で、Webサイト構築に必要な課題はもちろん、サービス全体を通して必要なタスクの洗い出しや課題の抽出、それに対する解決方法のご提案など、オフライン、オンラインにかかわらず、プロジェクト全体のマネジメントをサポートしています。
そこではWebサービス構築を中心に必要に応じて経験豊富な専門メンバーを招集し、マネジメントチームを結成します。サービス立ち上げ段階から参加しているため、面倒な説明はいりません。サービス構築に必要な技術選定などはもちろん、プロジェクトをよく理解できているため、大きな組織で起こりやすい社内の様々な部署が絡む複雑な意思決定の中でも、それらに配慮しながら動くことができるでしょう。こうした目に見えない配慮には特に気を配っています。
そして、プロジェクトの実現に必要なリソースを確保し、これまでの大規模プロジェクトの進行経験を活かした課題管理やリスクコントロール、さらにプロトタイプベースの目に見える形での進行など、安定したプロジェクト進行をサポートします。
Webサービス構築でどのようにプロジェクトを進めたらいいか、安定的にプロジェクトを進めるにはどうしたらいいか、お困りのことがございましたら、プロジェクトの初期の段階、まだ具体的な状態でなくて構いませんので、ぜひ一度私たちにご相談ください。