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最前線:ウェブフォント
こんにちは。シナップ大川です。

またまた『最前線』小説ビューワの話題で恐縮ですが、シナップが制作のお手伝いをしている星海社さんの『最前線』、その小説ビューワのWebフォント機能が昨日公開されました。
早くもネット上ではちょっとした話題になっているようです。

シナップのブログをお読みの方には説明はいらないかもしれませんが、Webフォントとは、通常ブラウザでフォントを指定する場合CSSでfont-familyを指定するのが精一杯で、これはユーザーの環境に指定したフォントがない場合は表示する事ができないという制約があります。そして、小説もそうですが、書体それ自体が表現として重要な役割となるコンテンツにとってはインターネットの歴史においても長年もどかしい問題でした。

ところが、近年、技術の進化によって実装が可能になったWebフォントではサーバー側にフォントファイルを用意することで、ユーザの閲覧環境に当該フォントファイルがなくても、送り手の意図した書体で表現ができるようになったのです。
今回『最前線』では、この新しい表現技術を用いて、より豊かな表現をめざしています。

今回使用しているフォントは字游工房さんの"游明朝"と"游ゴシック"です。
ご存知の方も多いと思いますが、とても有名なフォントで、個人的な主観もありますが、まず小説らしい美しい明朝体であること。特に"游明朝"はなんとも自然なハネ、ハライが端正な佇まいというのでしょうか、決して主張せず、かといって存在感がないわけでもない、綺麗な明朝体だと思います。これを本文書体として使えるメリットはとても大きいと感じています。

もちろん日本語フォントでは容量や表示処理の負荷など依然としてたくさんの課題がありますし、フォントをあまり気にしないという方も多いでしょう。中にはゴシックのデバイスフォントの方が読みやすいと言う方もいらっしゃると思います。が、これまでできなかったこうしたフォントを含めた表現がブラウザ上で表現できるようになったことは、より美しい文字で小説を楽しみたいユーザーの方々にとって、小さいながらも大きな一歩をまた踏み出せたのではないでしょうか。

日本語Webフォントをここまで本格的に使ったサイトは始めてじゃないかなと思います。
そういう意味でも、これは意義あるチャレンジであり、ここまでとそしてこれからも、ノウハウを蓄積して、より良いものへと進化させられればと思っております。

そして普段あまりフォントを気にした事がない方も、フォントを変えると雰囲気が変わる事、ちょっといいかもと思ってもらえたら幸いです。

現在、オプション機能としてやや隠しコマンド的ですが、読みたい小説のビューワを開いて、そのURLの末尾 に "?webfonts=1" を付加するとフォント機能をオンにすることができます。(Safariのみ対応です。)

くわしくは最前線ブログのこちらの記事などをご覧下さい。