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こんにちは、岩寺です。

9月30日、「Gihyo Digital Publishing(GDP)」のスタートを記念して開催されたイベントの中でおこなわれたパネルディスカッションに弊社UI/UXデザイナー 松島 智がパネリストとして出演しました。私も参加してきましたのでその様子をレポートします。

今回はロフトワークが運営されているクリエイティブに関する学習ネットワーク「OpenCU」によるイベントで、その模様がUstreamでも配信されていました。(Ustreamのアーカイブはこちらからどうぞ。Togetterはこちらです。)
会場の参加者はWeb制作者が中心で、皆さんの熱心な様子から電子出版への関心の高さが伺えました。

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「Gihyo Digital Publishing(GDP)」は技術評論社が2011年8月29日からスタートさせた電子出版サービスです。まず、技術評論社の馮さんから、GDPをスタートさせた狙いと今後の展望について出版業界と電子出版の動向や、実際にスタートして見えてきた電子出版ビジネスの課題なども交えながら解説がありました。
驚いたのはGDPは全て自社開発されたとのこと!実際にGDPのWebページを制作(デザインからコーディングから全て一人で!)された須藤さんとEPUBのマークアップを行った高橋さん、それぞれから仕様や制作にあたって意識したこと、機能の特長などの説明がありました。特にEPUBの説明は専門的な内容でしたが、参加者の約半数がEPUB制作経験者ということもあり、皆さん興味深そうでした。

続いては松島の登場です!
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「インターネット/Webを利用した電子出版のメリットとは?」というテーマで、「作り手からみた電子出版とコンテンツ」「読者から見た電子出版とコンテンツ」「今後の展望」という3つの観点からペイパルジャパンの張さん(写真右)、技術評論社の馮さん(写真左)とトークセッションをしました。

電子出版のメリットとしては、印刷された本とは違い、ギリギリまで校正を行うことができるなどフローがとてもスピーディーであることが挙げられます。スマートフォンで見せる時には見出しを変えるなどデバイスに応じた対応ができますし、「文字列」としての文章に、フォントや文字の色など「表現」を加えることができ、より面白いコンテンツを作れる可能性に満ちているということも電子出版の魅力だと思います。

例えばシナップが制作のお手伝いをしている星海社さんの「最前線」で公開しているコンテンツには、ビューワーから小説の内容の一部を引用してtwitterに投稿できるような機能があります。このように小説を読んで読者が得た感情をすぐにフォロワーと共有できるというのはコミュニケーションツールとしても面白い点だと思います。

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セッションの最後に松島が申しておりました。Webが最初は限られた人向けだったのにここまで広く使われるようになっていったように、電子書籍も「書籍」という名前、枠にとらわれず、例えば会社案内やデモテープ、小さなゲームなどもこのフォーマットで制作が可能なので、色々な用途に広く一般に使われるようになっていく中でどんどん育っていくとよいと思います、と。

シナップでは松島を中心にEPUBファイルの作成、EPUBビューワー開発に積極的に取り組んでおります。電子書籍として配布したい書籍やパンフレットなどお持ちの方はお気軽にこちらからご相談ください。

また、シナップの公式ブログでは松島が「小説の HTML マークアップを考える」という題で連載をしていきます。(第0回:「文字、ことば、デザイン。表現にレイヤーはあるか?」はこちら)お楽しみに!