スマホでテレビをつける!Arduinoで簡単IoT
こんにちは、ディレクターの北川です。
近頃話題のIoT。Arduinoやラズパイなどの安価なマイコンが発売され、手軽にIoTを楽しむことができるようになりました。
というわけで今回は、IT初心者の方にもIoT工作を楽しんでもらうために、Arduinoを使った簡単な工作をIoT初心者の私がご紹介したいと思います。
そもそも「IoTってなんだっけ」という方は、以前クリエイティブ・ディレクターの大川が執筆した「よくわかるIoTの仕組み 基本的な構成要素とデバイスの役割」をご覧ください!
目次
1 . DEMO
2 . システムイメージ図
3 . 工作を始める前に揃えるもの
4 . ソースコード
5 . 実装手順
6 . 最後に
DEMO
今回作成するものはこちらです。
ブラウザ上のボタンタップにより、テレビを操作することができるようになっています。
システムイメージ図
システムの大まかなイメージは下記の通りです。
工作を始める前に揃えるもの
- パソコン
- Arduino エントリーキット(M0 Pro版)
https://www.amazon.co.jp/dp/B010RXTRMQ - ESP-WROOM-02(シンプル版)
https://www.amazon.co.jp/dp/B01C8ANPYW - 赤外線受信モジュール・赤外線送信モジュール
https://www.amazon.co.jp/dp/B01N11UBO6/ - はんだごて
https://www.amazon.co.jp/dp/B01N53JWGP - ピンヘッダー
https://www.amazon.co.jp/dp/B01MXN7SIS/ - 硬いジャンパーワイヤー
https://www.amazon.co.jp/dp/B00W8YFSPI/
ソースコード
GitHubに公開しています!
https://github.com/y-kitagawa-r/arduinoTurnOnTv
実装手順
STEP1 まずは環境構築から!
開発環境と本番環境を作っていきましょう。
開発環境はVagrantで、本番環境はAWSで構築しました。
下記が非常に参考になります。
参考リンク
ローカル開発環境の構築 [macOS編]
http://dotinstall.com/lessons/basic_localdev_mac_v2
Amazon Web Services入門
http://dotinstall.com/lessons/basic_aws
STEP2 開発環境でテレビをつけるボタンを作ろう!
簡易的なボタンを作成しています。GitHubからダウンロードしたhtml配下のファイルを開発環境に設置してブラウザで表示してみてください。
ボタンを押下する度に、コンソールにクリック回数が表示されれば成功です!!
STEP3 本番環境にデプロイしよう!
開発環境で動作確認できたら、今度はAWS上にデプロイしましょう。
デプロイ方法は下記が丁寧に解説してくれています。
STEP4 Arduinoでテレビのセンサーを受信してみよう!
赤外線受信モジュールを使って、リモコンから送信されている赤外線の値を受信してみましょう。
下記が参考になります。
STEP5 回路を組み立てよう!
赤外線送信用の回路を下記画像のように組み立てていきます。
ESP-WROOM-02をArduinoにとりつけるには、はんだづけが必要です。
はんだごてとピンヘッダーを使って下記画像のようにピンを取り付けてください。
STEP6 ソースコードをArduinoに書き込もう!
GItHubからダウンロードしたArduino配下のソースコードをArduinoIDEをつかってマイコンボードに書き込みます。
ソースコードの解説はコメントを参照して下さい。
無事に無線通信ができれば、シリアルモニターには下記画像のように表示されます。
完成!!!
以上で完成です。ボタンをタップしてみてください。
テレビつきましたか?つきませんでしたか?
つかなかった場合は、Arduino側が悪いのかブラウザ側が悪いのか、どこが原因か探してみてください。
最後に
今回はテレビをつけただけですが、少しソースコードをいじるだけで
チャンネルを変えたりクーラーを付けたり、
赤外線で動いている家電はなんでも、そしてどこでも操作可能です。
他にも、温度センサーを使えば家の温度を測ってスマホで確認することもできます。
職場から家の温度を確認して、暑ければ帰宅前にクーラーをつける、なんてこともできてしまうわけですね!
センサーの組み合わせ次第でなんでもできるのがIoTのおもしろいところ。
ぜひあなたもアイデアを活かしたIoT製品を生み出してください!!