こんにちは。シナップ大川です。
今回はシナップの活動報告も兼ねた小冊子『SINAP Journal 2026 Summer』に掲載した「UI探偵が行く!消えたユーザーの謎を追え」の記事をご紹介します。
今回はいつもの真面目なUX記事とは少し趣向を変え、ミステリー仕立てで面白おかしくUIの謎に迫ってみました。
内容はサクッと読めるライトなテイストになっていますので、お仕事の息抜きがてら気楽にお楽しみください。
ヒューリスティック評価で導く、UX改善ミステリー
またあの現象が起きている――。
アクセスは来ているのに、なぜかユーザーが消えていく。
依頼を受けたUI探偵――その正体はヒューリスティック評価で課題を見抜きUXを改善するプロフェッショナル――は、現場に残された「画面(UI)」を手がかりに、消えたユーザーの足取りを追っていく。
そしてついに事件の真相へと辿り着く。
「――犯人はこのUIの中にいます。そうです。あなたですね?」
事件簿1 全てを隠していた執事
「処理中」のサインがないため、
ユーザーはフリーズしたと勘違いする
ボタンを押しても画面に何の変化もない。不安になったユーザーはボタンを何度も連打した末、「壊れている」と判断してページを離脱――。
【事件の真犯人はこれだ!】処理状況が伝わらない「フィードバックの不足」が原因です。クリック直後に「送信中…」と文字を変えたり、ローディングアイコン(くるくる)を表示して「システムが動いていること」を即座に伝えるのが鉄則です。
事件簿2 フォーム全消去メイド
入力ミスで「やり直し」になった瞬間、
入力した全内容が吹き飛ぶ
フォームを最後まで入力して送信したのに、1点のエラーで画面を戻ると、全ての入力が吹き飛んだ。1からやり直す気力を失ったユーザーは、静かに去っていった……。
【事件の真犯人はこれだ!】ユーザーの入力した努力をゼロにする「データ不保持」が問題です。エラー時も入力データを保持して再表示させるか、事前チェックを導入してやり直しを防止しましょう。
事件簿3 美学に酔うアーティスト
おしゃれを意識しすぎて文字が読めず、
誰も内容を理解できない
見た目を重視し、コントラストの低い薄いグレー文字と小さい文字のレイアウトで作成された画面。ユーザーは、途中で読むのを諦めてしまいました。
【事件の真犯人はこれだ!】「視認性/可読性の低さ」が離脱を招きます。見た目の美しさだけでなく、適切な文字サイズと背景コントラスト比を確保し、余白で読みやすく視線を誘導しましょう。
事件簿4 ノーヒントの悪役令嬢
具体的な入力例もヘルプもなく、
何を書けばいいか分からない
お問い合わせフォームの入力欄に「住所」とだけ書かれており、どこまで入力すべきか迷ったユーザーが、入力の手間を感じてそのまま離脱――。
【事件の真犯人はこれだ!】ユーザーを導く「入力補助(ヘルプ)」の不足です。入力欄の中に「例:東京都渋谷区…」と見本(プレースホルダー)を出したり、補足(ツールチップ)を設置して入力の迷いをなくしましょう。
シナップなら謎解きだけで終わらせない!
Webサイトの課題発見からグロース支援まで、ご相談はシナップへ
シナップは、HCD-Net(人間中心設計)資格を持つ専門家による「ヒューリスティック評価」により、Webサイトの隠れた課題を多角的にあぶり出します。
しかし、課題を見つけるだけでは真の成果には繋がりません。私たちは調査に基づくサイト改善案の立案にとどまらず、定量データを用いたABテストなどを通して、サービスを成長(グロース)させ続ける伴走支援も行っています。
定性調査と定量調査を効果的に組み合わせながら、お客さまの事業成長を継続的にお手伝いいたします。小さなご相談からでも、ぜひお気軽にお問い合わせください。