2024年3月 『サイト改善の専門家』が選ぶ、サイト改善に役立つニュースまとめ
こんにちは、シナップのグロースチームです。
2024年3月のサイト改善、サイトグロースに関する、シナップが気になった記事をまとめてお届けします!
記事1:有志メンバーによるUXライティング向上。ひとつひとつの言葉で伝える「noteらしさ」への想い
https://note.jp/n/naf4a414c7e58
記事要約
- note社では、ユーザーへのメッセージングを重視し、クリエイターの創作活動をサポートするため「UXライティングがんばり隊」という社内プロジェクトを進めている。
- プロジェクトは、ユーザー体験の向上を目的とし、noteのサービス内での言葉遣いやメール文面の細かな改善点を見直し、より良い体験を目指している。
- デザイナー、ユーザーコミュニケーション担当、ディレクターら、様々な職種のメンバーが参加し、noteの「らしさ」を表現するために活動している。
- 実施されている改善事例には、ユーザーが直感的に理解しやすく、感情に訴えかける表現への言葉遣いの変更などが含まれる。
- 異なる部署から集まったメンバーは、議論を通じて「noteらしさ」の共通言語化を進め、サービス全体に温かみと親しみやすさをもたらすことを目指している。
シナップコメント
noteのUXライティング向上の取り組みを紹介した記事です。『noteというサービスを選んで使い続けてもらうためには、ひとつひとつの単語や文章などに、「noteらしさ」を宿らせることが重要』という方針の元、これまでの改善事例が紹介されていておもしろかったです。「記事に見出し画像を設定する際に表示されるテキスト」など、普通にBeforeで作りそうですが、たしかにAfterの事例も良さそうです。有志による部活動的な社内活動とのことなので、効果測定はどんな回し方なのか気になりました。
記事2:カインズ、サイボウズの人気オウンドメディア編集長に聞く! コンテンツのPDCAはどう回してる?
https://webtan.impress.co.jp/e/2024/01/29/46238
記事要約
- 成果を上げている人気オウンドメディア「となりのカインズさん」と「メールワイズ式」の編集長2名が、オウンドメディアのPDCAサイクルについて具体的な実践例を共有。
- カインズの「となりのカインズさん」はホームセンターをテーマにしたコンテンツを制作し、平均400万PV/月の成果を達成。サイボウズの「メールワイズ式」はメール管理システムのプロモーションとして、効率的なメールの使い方などをテーマに扱い、平均100万PV/月を獲得。
- 両編集長は、コンテンツテーマの選定、制作スケジュール、コンテンツ制作の体制や流れ、さらにコンテンツのデリバリー方法など、オウンドメディア運営の各ステージでのアプローチを紹介。
- SEO対策の重要性と実践方法についても言及し、読者の関心を引きつける質の高いコンテンツ提供を最優先としている点が強調された。
- コンテンツのPDCAサイクル実施により、オウンドメディアの成功を実現している具体例として、彼らのアプローチが紹介されている。
シナップコメント
私は月に2〜3回はホームセンターに買物に行きます。この記事に登場するカインズが推しホームセンターなので「となりのカインズさん」もたまに読んでいます。月に40〜70本も公開されていたのは驚きでした。新着記事のお知らせがLINEで届くのですが、頻度が月1ぐらいなので、もう少し頻度高めてくれても読みに行くのになーと思いました。
記事3:上手くなるより「下手でも上手くいくコト」を探す。年商60億円の「北欧、暮らしの道具店」のクラシコムが続ける「新しい取り組み」を成功に導くためのコツ。
https://markelabo.com/n/n56227403af87
記事要約
- 「北欧、暮らしの道具店」は顧客との関係性を大切にし、ライフカルチャーを基盤にしたユニークなプラットフォームとして運営されており、2023年7月期の売上は60億円超、年間購入者は約20万人に達している。
- オリジナルブランドの商品売上が半分以上を占め、新しいカテゴリー開発時にはコンテンツからスタートし、顧客の反応を基に商品開発を行っている。
- 商品企画においては、スタッフの約8割が元顧客であるため、顧客の趣味嗜好を高い解像度で理解しつつ、個人的な動機を重視した商品開発を行っている。
- 新しい取り組みにおいては、「下手なのに上手くいくコト」を探すことを意識し、失敗を恐れずに様々な試みを行いながら、顧客をガッカリさせないことに注意を払っている。
- 「北欧、暮らしの道具店」を温泉地のイラストに例え、世界観を持った観光地としてのビジネスモデルを築いており、コンテンツと商品を通じて顧客に体験を提供し、継続的な成長を遂げている。
シナップコメント
クラシコムさんの「オリジナル商品」を作るときの流れの例がとても興味深かったです。『「個人的な動機があるか」。売れ筋とかではなくて「自分の主観」をすごく大事に』、『「下手なのに上手くいくコト」を探す』など、自分たちにも取り入れたいことがたくさんの記事でした。「温泉地を開発するように運営」は新しい表現ですね。メルマガのABテスト事例なども具体的に掲載されていて読み応えがあります。
記事4:LP改修で広告の成果を伸ばしたい!効果的な施策や手順を解説【よくある疑問にも回答】
https://webma.xscore.co.jp/study/lp-renovation/
記事要約
- 広告運用においてLP(ランディングページ)の改修は不可欠で、競争の激しいWeb広告市場で優位性を保つためにも重要。LP改修が必要な代表的なケースにはCVRが低い、商材のリニューアル、顧客のニーズに合っていない、デザインが古いなどがある。
- 効果的なLP改修施策として、ファーストビューの改善、CTAの最適化、入力フォームの改善、コンテンツの追加・削除・入れ替え、表示速度の改善、強烈なオファーの追加、専用LPの制作が挙げられる。
- LP改修の手順は、まず現状分析を行い、ボトルネックの仮説を立て、改修案を出して実施、最後に効果検証をする4ステップで進める。
- LP改修に関するよくある疑問として、改修にかかる時間や費用、メリット・デメリット、失敗しない外注先の選び方がある。
- LPを最適な状態に保つことで、Web広告の費用対効果を高めることができ、企業の6割以上がLP改修を意識的に実施している。
シナップコメント
LPOを検討されている人、すでに実施しているけど効果に繋がっていない人にオススメのLPO解説記事です。かなり網羅的に書いてあるので、この記事を元に自社で考えて手を動かしてみるのが良さそうです。それでも効果に繋がらなければ、ぜひシナップにご相談ください。
記事5:Google Analytics 4 以外でウェブサイトを分析・改善するための無料ツール群とオウンドメディアでの活用法
https://business.hatenastaff.com/entry/2024/03/06/103000
記事要約
- Google Analytics 4 (GA4) の利用が難しいため、GA4以外でウェブサイトのユーザー行動を理解し、サイト改善に役立つ無料ツールを紹介。無料プランのあるサービスを中心にピックアップし、期間限定のサービスは除外。
- 紹介されているツールはアクセス解析ツール、ヒートマップツール、ABテストツール、EFOツール(エントリーフォーム最適化)、キーワード分析ツール、ページパフォーマンス分析ツールなど、ウェブサイト運用に役立つ多様なカテゴリーにわたる。
- アクセス解析ツールとして「Matomo」や「Juicer」が挙げられており、Matomoは自社サーバーにインストールすることでデータを内部で完結させるメリットがある一方、設定に自社サーバーが必要となるデメリットもある。
- ヒートマップツールの「Microsoft Clarity」は、スクロールやクリックヒートマップなどを利用して、サイト内のユーザー行動を視覚的に分析できる。無料で利用可能で、豊富な機能を備えている。
- キーワード分析ツールとして「SEO順位チェッカー」や「ラッコキーワード」が紹介されており、SEO順位チェッカーはGoogle及びYahooでのキーワード順位を無料でチェックできる。ラッコキーワードでは、AIによるタイトル提案やキーワード調査、共起語取得などが無料で利用可能。
シナップコメント
いろいろなアクセス解析ツールの紹介と、オウンドメディアでどう活用するかを小川卓さんが解説してくれています。無料ツールの紹介なので、気になったツールはテスト導入してみるといいかもですね。ABテストツールで「Optimize Next」が紹介されていました。「PV制限もなくリダイレクトテストとABテストの両方に対応しています。また配信対象を細かく設定したり、結果も同ツール内で確認できるためGoogle Optimizeを利用されていた方にとっては使いやすいツールなのではないでしょうか。」とのことです。
まとめ
今月のまとめはいかがでしたか?
今月も良い記事がたくさんでしたね。
来月もお楽しみに!
シナップはサービスの継続的な成長をサポートするデザインコンサルティングです。戦略的から制作・開発、そしてサービスのグロース・運用まで、すべてのワークフローにおいて支援が可能です。