WebサイトのCVR改善は、リニューアルよりもABテストが低リスクでオススメ

2024.01.30
  • ABテスト

グロースチームの三國です。

webサイトを運営しているみなさまは、こんなお悩みをお持ちじゃないでしょうか?

  • なかなかコンバージョンしない
  • 思ったような回遊になっていない
  • 直帰や途中離脱が多い

そのお悩み、放っておくわけにはいかないですよね。
すぐにでも対策を打ちたいとお考えかと思います。

「とりあえずリニューアルすればいいか・・・?」と思っている方がいるとしたら、ちょっとお待ち下さい。
「リニューアル」すれば数字が改善するとは限りません。下手すると、今よりも悪化するかもしれないのです。

本当に「リニューアル」が正解でしょうか?

今のWebサイトのボトルネックになっている箇所を特定し、ピンポイントで修正するだけで改善するかもしれません。
webサイトの改善は、「リニューアル」よりも「ABテスト」の方が低リスクでオススメです。

ABテストとは?


ABテストはご存知でしょうか?「聞いたことある」という方が多いかと思います。
ABテストの流れを簡単に説明します。

  • 2つ以上の異なるページパターンを用意する(例:AとBパターン)
  • サイト訪問者にAとBパターンをランダムに割り当てる
  • パターンごとのパフォーマンスを計測する
  • 結果から採用するパターンを決定する

ABテストという名前の通り、AとBのパターンを用意し、実際の訪問者に操作してもらい、どちらが良いのかデータで判断することができます。

ABテストを始めるには?


ABテストのツール導入が必要です。
KARTE BlocksやOptimizely、VWOなどのツールが有名どころです。

シナップは「KARTE Blocks」をオススメしています。

「ABテスト」と「サイトリニューアル」の違い

「ABテスト」でも「サイトリニューアル」でも、Webサイトを改善することができます。
それぞれの違いをまとめると以下のようになります。

ABテストの特徴

  • 小規模な変更:メインビジュアル、ボタン、キャッチコピーなどの特定箇所を変更して反応を見ることが多い
  • 実ユーザの行動から判断:実際のユーザーに利用してもらい、その結果で判断することができる
  • リスクが少ない:ツールで上書きして変更するだけなので、すぐに元に戻せる
  • スピーディに変更可能:導入ツールによってはノーコードで変更も可能。ツール上でHTML、CSS、JavaScriptを用いて変更するのでサイトへの反映が早い
  • 低コスト:リニューアルに比べたら低コストで実施可能
  • 短い期間で何度も繰り返す:1週間〜2週間を1サイクルとして、改善施策を繰り返す。継続的に続けることで、大きな改善につながる

サイトリニューアルの特徴

  • 全面的な変更:ウェブサイトのデザインや構造を全体的に見直し、大幅に変更します。大規模な変更が必要な場合は、サイトリニューアルのほうが向いています
  • 高リスク・高リターン:大規模な変更は大きなリスクを伴いますが、成功すれば大きなリターンに繋がることも
  • 長期的な計画が必要:計画、設計、実装に時間とリソースが必要です
  • 高コスト:要件定義、設計、デザイン、実装、CMS導入、ツール設定、テスト、リリース、マニュアル作成・レクチャなど。プロジェクトスタートからリリースまでは半年から1年以上かかることも多いです


「ABテスト」と「サイトリニューアル」の向き不向き

「ABテスト」と「サイトリニューアル」には、向き不向きがあります。
それぞれの手法に向いているものをまとめました。

ABテストが向いている

  • サイト全体としては大きな問題は無いが、特定のページやエリア、要素に問題がある
  • 短期間で必要な箇所をどんどん更新したい
  • ユーザに実際にパターンを使ってもらい、どのパターンが良いか判断したい
  • 継続的に改善するためのリソースがある
  • 導入したCMSが細かい調整ができない(ABテストツールで細かい変更ができる)

サイトリニューアルが向いている

  • しっかり根底から見直してゼロベースで構築しなおしたい
  • CMSを入れ替えたい
  • ブランドイメージを一新したい
  • 色々な面で古くなっており、細かく手を入れるより作り直したほうが早い

現在運用されているWebサイトが、構造的な問題が無いのであれば、まずはABテストで改善を始めてみることをオススメします。

「ABテスト」と「リニューアル」、どちらがサイト改善に繋がるかの試算結果


「ABテスト」と「サイトリニューアル」のどちらがサイト改善に繋がるか試算してみました。

試算の条件

  • 対象WebサイトのCVRは1.0%からスタート
  • ABテストは毎月105%の改善を繰り返す(初月1.05%、2ヶ月目1.10%、のように継続して改善)
  • サイトリニューアルは、サイトリリース後にCVRが150%改善(CVR1.5%になる)
  • 2022年4月〜2023年4月の1年間で試算

試算結果

以下のグラフが試算結果です。

  • ABテストで毎月105%の改善を繰り返した結果、1年後にCVR1.8%に到達
  • サイトリニューアルはリリース後にCVR1.5%に到達。その後改善をしない場合は1.5%のまま

サイトリニューアルの「1回勝負で150%の改善」は、かなり上手くいった結果といえます。もちろんあまり上がらないことも多いですし、下がるリスクもあるのです。逆にABテストの毎月105%改善は、それほど無理な数字ではなく、リスクも少ないです。

一度でもサイトリニューアルを経験したことがある方なら、リニューアルだけでCVR150%改善のハードルの高さは想像していただけるかなと思います。ABテストでコツコツ改善を積み上げるのは、毎月105%改善ならいけそうな気がしてきませんか?
ただし、「ABテスト」が向いていないWebサイトもあるので、以下をご注意ください。

「ABテスト」が向いていない条件

「ABテスト」はあらゆるWebサイトに向いているわけでは無いのです。以下のような条件では「ABテスト」での改善が難しいです。

  • トラフィックが少ない:ABテストを実施するには、ある程度のトラフィックが必要です。一定数のユーザにテストパターンを使ってもらわないと結果が判断できません
  • ゴールが計測できない:たとえば「Instagramのフォローを増やしたい」など、Webサイトから外部サービスへの流入を促すような目的の場合は、効果計測が難しいため別のゴール設定が必要(例:Instagramへ誘導するボタンのクリック数をゴールとするなど)
  • SPAなどの動的にコンテンツが更新されるサイト:導入ツールが対応していれば問題無いですが、遷移時にURLが変わらなかったりする場合はABテストの実装・計測に工数が必要な場合が多い

特に多いのがBtoBサイトでトラフィックがあまり無い場合です。ABテストで改善を進める場合、データを貯めるために1ヶ月も2ヶ月もかかってしまうような場合は、ABテスト以外の方法も検討すべきです。

まとめ

「ABテスト」と「サイトリニューアル」のそれぞれの特徴や向き不向きについて紹介しました。

「ABテストを自分のWebサイトでも進めたい!」と思った方は、ぜひシナップのグロースチームにご相談ください。
ツール導入からボトルネックの抽出、仮説・施策立案、施策実施、分析・考察、内製化支援まで幅広く対応可能です!



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三國 翼
三國 翼
制作会社数社を経て2012年にシナップに入社。グロースチームのリーダー。 最近山梨に移住しました。趣味はキャンプと散歩。

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