Webサービスを成功に導くシナップのUXリサーチ

公開日: 2023.10.04更新日: 2024.11.08

こんにちは。シナップ大川です。
今回はシナップの活動報告も兼ねた小冊子『SINAP Journal 2023 Summer』に掲載した「Webサービスを成功に導くシナップのUXリサーチ」の記事をご紹介します。

ユーザーの体験をデザインするための最初の一歩

UXリサーチは、ユーザーのニーズや要求を様々な方法で調査し、その情報を製品やサービスの開発や改善に活かすことを目的とする調査です。
UXデザインのプロセスとしてご存知の方も多いのではないでしょうか。

ユーザーの体験をデザインするための最初の一歩であり、調査結果が開発や改善を行う際の方針の拠り所にもなるため極めて重要なプロセスと言えるでしょう。
そのため、効果的なUXリサーチは、Webサービスの成功には欠かせないと言っても過言ではありません。
一方で、UXリサーチを行ってみたいと考えてはいるものの、何から手をつけていけばいいか、どのような時に活用すべきかに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回はUXリサーチをするタイミングやメリット、デメリットについて、最後にシナップのUXリサーチをご紹介できればと思います。

探索型リサーチと検証型リサーチの2つのアプローチ


UXリサーチというと、体系立てられた一連の調査フローがあると思われる方もいるかもしれませんが、冒頭でも述べた通り、実際は様々な調査方法を駆使してユーザーのニーズやインサイトを調査する行為の総称です。

代表的な調査方法としてはユーザーインタビューやアンケート、ユーザーテストや、ヒューリスティック調査などがあげられます。

そんなUXリサーチですが、大きくは「探索型リサーチ」と「検証型リサーチ」の2つのアプローチに分けられます。

探索型リサーチは、ユーザーの潜在的なニーズや要件を明確にするために行われます。
主に定性調査の手法を用いて、ユーザーが抱える課題や望むサービス、機能を把握していくアプローチ方法です。
先ほどあげた、ユーザーへのインタビューやアンケート、ユーザーテストなどはこれらに含まれます。
サービスの企画段階、ニーズや課題がはっきりとしていない状態の時に有効な手法です。

一方、検証型リサーチは、仮説やアイデアを検証するために用いられる手法です。
プロトタイプによるユーザビリティテストやABテスト、アクセス解析など、主に定量的な手法を用いて、改善の方向性を明確にしていきます。
実際は調査したい対象の段階・内容によって、これらの手法を使い分けながら調査していくことになります。サービスの初期段階では探索型リサーチ、サービスの改善などでは検証型リサーチを中心に行っていくことが多いでしょう。

SINAPのUXリサーチ

UXリサーチのメリットとデメリット

UXリサーチのメリットは、ユーザーを理解することで仮説の精度、予測の解像度をあげていくことにあります。
ユーザーが何を考え、どのように行動するのか。UXリサーチでは特に数値化できないインサイトを深く掘り下げ、予測の解像度をあげることによって、サービス開発のアイデア、意思決定に役立てます。
またUXリサーチのプロセスではプロジェクトメンバーが調査やインタビューを通して、ユーザーの理解を深め、サービスの改善を検討・議論することで、プロジェクトに対するメンバー間での共通認識を醸成していく効果も見逃せません。
プロジェクトチームのカルチャーの形成にも大きな効果があります。

一方で、デメリットもあります。
まずは時間とコスト。UXリサーチに限ったことではありませんが、調査は入念に行えばそれだけ質も量も高まりますが、時間やコストは増えていきます。そしてどれだけ調査をしても、結果が保証されるものではありません。どこまで調査をするべきか、適切な判断が必要でしょう。
また、バイアスの影響を受ける可能性があることにも留意したいところです。UXリサーチは定性的な調査を主体とするため、量的な裏付けに弱く、得た情報や分析が主観的になる可能性があります。

シナップのUXリサーチ・体験設計の強み

以上のように、UXリサーチはWEBサービスの成功には欠かせない重要なプロセスですが、手法の多さやデメリットも存在します。いきなり始めるのには難しい側面もあるでしょう。
シナップのUXリサーチは、これまで長年に渡りUXデザインの手法を用いてクライアントのサービス成長を支援してきたシナップが、成果にフォーカスして磨き上げた独自のフレームワークをベースに提供するものです。

フレームワーク化により、従来こうしたリサーチのデメリットであった時間とコストを削減し、さらにプロの視点からみるヒューリスティック調査、ABテストサービスで養った定量的なアプローチを交え、精度の高いアウトプットをめざします。


▲ フレームワーク化されたシナップのUXリサーチ・体験設計のフロー例

UXリサーチだけのご依頼、体験設計だけのご依頼も承っています。課題に合わせて、実施内容を提案いたしますので、気になった方はぜひお気軽にご相談ください。

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大川 貴裕
大川 貴裕
Webサイトをはじめ、企業のブランドデザイン、CI/VI開発、グラフィックデザインなど幅広い分野で活躍している。国際的なデザインコンペティションほか受賞多数。近年はWebデザイン専門学校などでUXデザインの講師も行う。

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