Webデザイナーに憧れていたわたしが、今シナップでディレクターとして働く理由
こんにちは。シナップ広報・ライターの鈴木しのです。
みなさんは、今までに「なりたい」と感じていた職業はありますか? 小さな頃に語った「将来の夢」を叶えている人もいるかもしれませんし、幼い頃に抱いた夢とはまったく異なる職業に就いている人もいるかもしれません。
今回、ご紹介するシナップWebディレクターの村田歩美は、抱いた夢とは別の職業に就いたうちのひとりです。ところが、本質をたどると、見えてくるのは、じつは本来の夢を叶えた姿。
「Webデザイナーになりたかった」と語る村田ですが、現在はディレクターとして働く日々を過ごしています。今回は、村田が描いた夢と、現在の仕事など、キャリアについての話を聞いてきました。
「なんとなく格好良い」から憧れたのは、Webデザイナーという職業だった
ーー今日はよろしくお願いします! まずはじめに、これまでの経歴から教えてください。
村田:よろしくお願いします。大学時代まで遡ってお話しますね。わたしは、大学時代は経済学部に所属していました。いわゆる文系と呼ばれるくくりの学部です。就職活動をはじめてから、Webデザイナーに興味を持ちました。ただ、Web系の制作会社は正社員で新卒募集をしているところが少なく、デザイナーになる方法がいまいちわからなくて。とりあえず「IT」関係の職種ならWebにも関係しているだろうと考えて、新卒でも正社員として雇ってくれる企業が多かったSIerに就職しました。
ーー文系学部を卒業後の進路として、システムエンジニアは増えていますよね。具体的には、どのような業務を担当していたのでしょうか?
村田:就職したのは、中規模のSIerでした。そこでは、パッケージ化された業務用システムをカスタマイズして企業に販売する仕事をしていました。入社から2年ほどは、プログラマとしてjavaの開発をしていました。その後はクライアント先に出向いて、システム導入のためのカスタマイズ要件をヒアリングをしたり、受注した案件のプロジェクトマネジメントや設計工程担当していましたね。
ーーいわゆるBtoBのシステムを販売していたのですね。おもしろそうな仕事ですが、転職を考えるきっかけはいつ頃訪れたのでしょうか?
村田:6〜7年目に差し掛かったタイミングですね。入社から5年くらいまでは新しいことを覚えることが多く、とくに上流工程やプロジェクトマネジメントを担当できたのは貴重な経験だったのですが、だんだんとマンネリ化するような感覚を覚えたんです。仕事に慣れてきてしまっていて、これからもBtoB向けのシステム開発を続けるのかと考えると、違う環境に身を置きたいと考えるようになっていきましたね。
ーーなるほど。
村田:また、これはWebデザイナーになりたいなと思った理由ともかぶるのですが、わたしはユーザーの使いやすいインターフェースや機能などを考えるのが当時からとても好きだったんです。
ーー今でいうところの、UIやUXの考え方ですね。
村田:そうですね。ところが、BtoBのシステムって、UIやUXよりも早くて確実であることのほうがすごく大事なんです。まだまだBtoBのシステムにUIのブラッシュアップやUXの考えを取り入れる文化は薄く、そこに費用をかけるなら、それ相応の投資効果を示す必要がありました。このまま今の会社に残って、時間をかけて徐々に取り入れられるように進めていくか、思いっきりUI・UXが学べる環境に身を置くかで悩みました。ただ、自分にはUI・UXの経験がなかったので、小さく進めていくには時間がもったいないと感じて、それらを学べる環境に移りたいと考えました
Webデザイナーに憧れた。けれど、本当に憧れていたのはUI/UXを追いかけられる世界だった
ーーそれでは、シナップに転職するまでのことを教えてください。転職活動はどのように行なっていたのでしょうか?
村田:システムエンジニアから、転職してWeb系の仕事に就こうと思っていました。元々、前職に在職中から社会人向けのUXが学べるスクールに通っていたのですが、そこで出会ったのがシナップのメンバーでした。
ーーそこではじめてシナップを知るわけですね。
村田:そうなんです。シナップを知るうちに、UIやUXに関する知見をたくさん持った人たちのもとで働くことで、より力も付くだろうしやりがいもあるだろうと考えるようになりました。
ーーただ、転職したのは「Webディレクター」として、ですよね。ここまでの流れを聞くと、デザイナーとして転職するほうが自然だと感じました。
村田:たしかに。じつは、転職時に自分が考えていたことを見つめ直してみたんです。そこで思ったのが、今までやりたいと思っていたことを実現するなら、WebデザイナーではなくWebディレクターのほうが良いのではないか、ということでした。
ーーもう少し具体的にお伺いしたいです。
村田:お恥ずかしい話、当時のわたしはWebデザイナーしか知らなかったんですよね。転職系の広告でも、「Webデザイナーに3ヶ月でなる」といったものしか見かけないし、ディレクターという職種の存在を知らなかったんです。ただ、わたしが実現したいのは、より良いUIやUXをユーザーに提供すること。そう考えたとき、未経験でゼロからWebデザイナーとしてUI・UXに携わっていくキャリアを描くよりは、すでに持ち合わせているプロジェクトマネジメントやエンジニアとしての知識を活かしたほうが、転職先でも貢献しやすいと思ったんです。そこで、UXに力を入れていて、その部分をディレクターが担当することが多くて、さらには社風も合いそうなシナップへの転職を決断しました。
ーーつまり、本当の夢はWebデザイナーになることではなく、ユーザーファーストのUIやUXを探求することだったんですね。
村田:そうですね。企業によって、UIやUXを担当する職種はまちまちだと思います。デザイナーの場合もあれば、ディレクターのケースもあります。シナップは、UXや情報設計はディレクターが担当しますし、あとは基本的にできる人がやったらいいじゃないと考える社風なので、手を挙げれば挑戦できます。頭で考える機会も多くて楽しいです。
一筋縄ではいかない環境だからこそ、今できる最大限に挑戦している
ーーそれでは、シナップに入社してから携わった業務について教えてください。
村田:入社後すぐは、アシスタントディレクターとして、先輩社員のWeb制作案件に携わりました。その後、だんだんとLP制作、サイトリニューアルなどの大きな仕事に関わらせていただくようになりましたね。現在では、新しいサービス作りに関わる大型制作案件のディレクションを担当しています。
ーーなるほど。まったく未経験のWeb業界に飛び込んでみて、驚いたことや戸惑ったことはありますか?
村田:仕事の内容はもちろんですが、一番戸惑ったのはテキストコミュニケーションの文化です。前職では、大企業らしく、部署ごとにデスクの島があって「課長!」と呼びかける......みたいなコミュニケーションが当たり前だったので。どうしたら簡潔にまとまるのか、わかりやすく体系立てて説明できるのかなどは、常に考えていました。
ーーシナップに入社すると、みなさん同じようにテキストコミュニケーションに悩まれているみたいですね(笑)
村田:シナップって「なんとなく良い」を良しとしない文化なんです。どうして良いのか、自分の言葉で根気強く体系立てて説明しなくてはならないので、思ったことをきちんと伝える方法は苦戦すると思いますね。わたしも、これまで新規案件の提案やプレゼンなどの際には、思うように考えをまとめられずに悩みました。
ーーそんなシナップのメンバーですが、一言で表すとどんな人たちですか?
村田:なんだろう......(笑)「意外とアツい」ですかね。みんな基本的にシャイなので、多くは語らない性格なんです。でも、みんな強い想いを持って働いているから、ときどき業務のことで意見交換をすると、思わぬ白熱ぶりを見せたりします。考えなしに働く人がひとりとしていないので、すごく刺激的で楽しいですよ。
ーーそれでは最後に、これから挑戦したいことや夢などを教えてください。
村田:新しい目標を見つけることです。今、入社から1年半が経過して、ようやくできることが増えてきてやりがいを持って取り組める仕事が増えてきました。同じことの繰り返しだった仕事はこれまでひとつもありませんし、次々と新しい知識も学ばないといけない。日々新しいことを学び続ける毎日なので、知識を得ることで見える新しい課題や夢に誠実になりながら、今後のキャリアもまた考えていきたいです。
ーーとても楽しかったです。ありがとうございました!
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