【シナップ20周年記念リレーブログ #13】ABテストツール比較20のポイント
こんにちは、シナップの塩入です。
シナップでは、グロース支援において利用するABテストツールは決まっておらず、お客様のご要望に応じて様々なツールを活用しています。
今回は20周年を記念して、グロース支援活動の振り返りを兼ねて、普段利用しているABテストツールの簡単な比較と、それぞれのツールをご紹介していこうと思います。
ABテストツール比較表
VWO | KARTEBlocks | OptimizeNext | Kaizen Platform | |
---|---|---|---|---|
無料プランの有無 | ○ まで | ✕ | ○ | ✕ |
ノーコードで利用 | ○ | ○ | ✕ | ✕ |
セグメント機能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
スケジュール機能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
アクセス解析機能 | 有料のみ | ○ | ✕ GA4を利用 | ✕ |
多変量テスト機能 | ○ | ○ | ○ | ✕ |
リダイレクトテスト機能 | ○ | ✕ | ○ | ✕ |
複数ページ同時テスト | ○ | ○ | ○ | ○ |
ヒートマップ機能 | 有料のみ | ✕ | ✕ | ○ |
セッションリプレイ機能 | 有料のみ | ○ | ✕ | ✕ |
アンチフリッカー機能 | ○ | ○ | ○ | ✕ |
インターフェースの操作性 | 日本語翻訳は出来るが海外製のツールの為、ある程度英語の操作画面への慣れが必要 | シンプルで利用しやすく、国産ツールなので初めてもABテストでも簡単に利用可能。 | google optimizeを模倣しているので、過去に上記を利用していたユーザーであれば違和感なく利用できる。 | 実装する事が前提なので、エディターが使いやすい。 また、レポート画面が見やすく、結果の判断がしやすい。 |
拡張性(他ツールや追加機能の有無) | ○ | ○ | ✕ | ○ |
導入の容易さ | ○ | ○ | ○ | ○ |
テスト設置の容易さ | ○ | ○ | ▲ | ▲ |
ゴール数上限 | なし | 20個 | なし | 制限なし |
エクスペリエンス上限 | 制限なし | 20ページ ※施策数での上限なし ※有償でページ設定数の増加可能) | 制限なし | 制限なし |
サポート | 有料のみ | ○ | 有料のみ | ○ |
GA4連携サポート | ▲ | ▲ | ○ | ▲ |
日本語対応 | ▲ | ○ | ○ | ○ |
○:可能 ▲:工夫が必要 ✕:不可
個人的に利用頻度が高かった4つのツールを比較してみました。
基本的にどのツールでもサイト改善は可能ですが、個人的にはOptimize NEXTとKARTE Blocksが使いやすいと感じています。(慣れの問題もあるかもしれませんが、笑)
他にも多くのABテストツールが存在しますので、ご興味がある方は、さらに詳細なABテスト比較資料をこちらからダウンロードいただけます。
ぜひ、ご興味がありましたら、ダウンロードしてみてくださいね。
VWO
VWO(Visual Website Optimizer)は、インドのデリーにあるIT企業Wingifyによって開発されたABテストツールです。150カ国以上で利用されており、日本でもいくつかの代理店が存在するため、安心して使用できます。
利用できる基本的な機能としてABテスト・多変量テスト・スプリットテストの3種類のテストが可能です。また、プランによっては、ABテストツール以外にもヒートマップ機能やセッションリプレイ(サイトに来訪したユーザーの画面を録画し、後から視聴出来る機能)が付帯しており、サイト改善に大いに役立ちます。
使用感としては、「ノーコードツール」としても「本格的な実装ツール」としても優れています。ノーコードでの利用では、専門的な知識がなくても直感的にウェブサイトの画面を編集し、施策を作成してテストを実施できます。
VWOの導入からABテストの設置方法は下記のブログで紹介しています!ご興味がありましたら是非ご一読頂ければ幸いです。
「無料ABテストツール『VWO』の初期設定からテスト設置方法、ゴール設定、結果の確認方法までまとめました」
KARTEBlocks
KARTE Blocksは、株式会社プレイド様が提供している国産のABテストツールで、Google Optimizeが終了するタイミングで利用する機会が増え、ここ数年で個人的に最も利用頻度が高かったツールだと思います。(お客様からのご要望もありましたが、笑)
近年では多くのツールで当たり前のように搭載されている機能ですが、使い始めた当時はフラッシング(ちらつき)がないことが特徴で、主にファーストビュー(FV)近辺のユーザーが最初に閲覧する部分の改善に多く利用していました。
最近では、セッションプレビュー機能や分析機能が充実してきたため、非常に使い勝手の良いツールになっています。
Optimize Next
Optimize Next(オプティマイズ ネクスト)とは、PROJECT GROUP株式会社が提供する無料のABテストツールです(Google社製と勘違いされやすいですが、Google Optimizeとは別の会社のツールです)。
Google Optimizeの後継として開発された国産のABテストツールで、管理画面がすべて日本語であるため、初心者にも優しいツールです(無料で利用できるABテストツールは海外製が多く、各種画面が英語表記で日本語対応が不十分な場合も多いため、サイト改善初心者には敷居が低いと感じられるでしょう)。
また、Optimize Nextは「Google Tag Manager(グーグル タグ マネージャー)」の仕組みを利用しているため、自社のサーバーを持たない(サーバーレス)点が他のツールと異なる特徴であり、非常に安定性が高いツールです。
UIは非常にシンプルでGoogle Optimizeに似ているので、過去にGoogle Optimizeを運用していたユーザーなら迷わずに利用できると思います。
テストの実装は、VWOやKARTE Blocksのように完全なノーコードツールではありませんが、テキストやリンク、画像などの差し替え、要素の非表示(削除)などはノーコードで行うことができます。
Optimize Nextの導入からABテストの設置方法は下記のブログで紹介しています!ご興味がありましたら是非ご一読頂ければ幸いです。
「無料ABテストツール『Optimize Next』の初期設定からテスト設置方法、ゴール設定、結果の確認方法までまとめました」
Kaizen Platform
Kaizen Platformは株式会社Kaizen Platformが提供するWebサイト改善サービスです。
ノーコードツールではないため、HTML・CSS・JavaScriptの知識がある程度必要ですが、その分、難易度の高い施策の実装が容易に行えます。また、レポート機能は非常に見やすく、ヒートマップも利用できるため、施策結果の分析がしやすいツールです。
Kaizen Platformが提供する国産ツールなので、管理画面や設定画面を違和感なく利用でき、ヘルプやドキュメントも充実しているため、安心して使用することができます。
まとめ
以上が、ここ最近よく利用しているABテストツールの比較表と簡単な紹介です。
改めて振り返ると、いろいろなツールでABテストを行ってきたなぁと思います(笑)。
各ツールには若干の得意不得意があるかと思いますが、基本的な機能は揃っているので、お好みに応じてテストツールをお選びいただければと思います。
また、詳細なABテスト比較表もご用意していますので、もう少し詳しく知りたい方は、こちらからお気軽にダウンロードしてください。