ABテストツール比較20のポイント

公開日: 2024.09.18更新日: 2024.10.18

こんにちは、シナップの塩入です。

シナップでは、グロース支援において利用するABテストツールは決まっておらず、お客様のご要望に応じて様々なツールを活用しています。

今回は20周年を記念して、グロース支援活動の振り返りを兼ねて、普段利用しているABテストツールの簡単な比較と、それぞれのツールをご紹介していこうと思います。

ABテストツール比較表

VWO

KARTEBlocks

OptimizeNext

Kaizen Platform

無料プランの有無


※月間50,000UU

まで

ノーコードで利用

セグメント機能

スケジュール機能

アクセス解析機能

有料のみ

GA4を利用

多変量テスト機能

リダイレクトテスト機能
(スプリントテスト機能)

複数ページ同時テスト

ヒートマップ機能

有料のみ

セッションリプレイ機能

有料のみ

アンチフリッカー機能

インターフェースの操作性

日本語翻訳は出来るが海外製のツールの為、ある程度英語の操作画面への慣れが必要

シンプルで利用しやすく、国産ツールなので初めてもABテストでも簡単に利用可能。

google optimizeを模倣しているので、過去に上記を利用していたユーザーであれば違和感なく利用できる。

実装する事が前提なので、エディターが使いやすい。

また、レポート画面が見やすく、結果の判断がしやすい。

拡張性(他ツールや追加機能の有無)

導入の容易さ

テスト設置の容易さ

ゴール数上限

なし

20個

なし
(GA4のイベントを利用)

制限なし

エクスペリエンス上限

制限なし

20ページ

※施策数での上限なし


※有償でページ設定数の増加可能)

制限なし

制限なし

サポート

有料のみ

有料のみ

GA4連携サポート

日本語対応

○:可能 ▲:工夫が必要 ✕:不可

個人的に利用頻度が高かった4つのツールを比較してみました。

基本的にどのツールでもサイト改善は可能ですが、個人的にはOptimize NEXTとKARTE Blocksが使いやすいと感じています。(慣れの問題もあるかもしれませんが、笑)

他にも多くのABテストツールが存在しますので、ご興味がある方は、さらに詳細なABテスト比較資料をこちらからダウンロードいただけます。

ぜひ、ご興味がありましたら、ダウンロードしてみてくださいね。

VWO

VWO(Visual Website Optimizer)は、インドのデリーにあるIT企業Wingifyによって開発されたABテストツールです。150カ国以上で利用されており、日本でもいくつかの代理店が存在するため、安心して使用できます。

利用できる基本的な機能としてABテスト・多変量テスト・スプリットテストの3種類のテストが可能です。また、プランによっては、ABテストツール以外にもヒートマップ機能やセッションリプレイ(サイトに来訪したユーザーの画面を録画し、後から視聴出来る機能)が付帯しており、サイト改善に大いに役立ちます。

使用感としては、「ノーコードツール」としても「本格的な実装ツール」としても優れています。ノーコードでの利用では、専門的な知識がなくても直感的にウェブサイトの画面を編集し、施策を作成してテストを実施できます。

VWOの導入からABテストの設置方法は下記のブログで紹介しています!ご興味がありましたら是非ご一読頂ければ幸いです。

無料ABテストツール『VWO』の初期設定からテスト設置方法、ゴール設定、結果の確認方法までまとめました」

KARTEBlocks

KARTE Blocksは、株式会社プレイド様が提供している国産のABテストツールで、Google Optimizeが終了するタイミングで利用する機会が増え、ここ数年で個人的に最も利用頻度が高かったツールだと思います。(お客様からのご要望もありましたが、笑)

近年では多くのツールで当たり前のように搭載されている機能ですが、使い始めた当時はフラッシング(ちらつき)がないことが特徴で、主にファーストビュー(FV)近辺のユーザーが最初に閲覧する部分の改善に多く利用していました。

最近では、セッションプレビュー機能や分析機能が充実してきたため、非常に使い勝手の良いツールになっています。

Optimize Next

Optimize Next(オプティマイズ ネクスト)とは、PROJECT GROUP株式会社が提供する無料のABテストツールです(Google社製と勘違いされやすいですが、Google Optimizeとは別の会社のツールです)。

Google Optimizeの後継として開発された国産のABテストツールで、管理画面がすべて日本語であるため、初心者にも優しいツールです(無料で利用できるABテストツールは海外製が多く、各種画面が英語表記で日本語対応が不十分な場合も多いため、サイト改善初心者には敷居が低いと感じられるでしょう)。

また、Optimize Nextは「Google Tag Manager(グーグル タグ マネージャー)」の仕組みを利用しているため、自社のサーバーを持たない(サーバーレス)点が他のツールと異なる特徴であり、非常に安定性が高いツールです。

UIは非常にシンプルでGoogle Optimizeに似ているので、過去にGoogle Optimizeを運用していたユーザーなら迷わずに利用できると思います。

テストの実装は、VWOやKARTE Blocksのように完全なノーコードツールではありませんが、テキストやリンク、画像などの差し替え、要素の非表示(削除)などはノーコードで行うことができます。

Optimize Nextの導入からABテストの設置方法は下記のブログで紹介しています!ご興味がありましたら是非ご一読頂ければ幸いです。

「無料ABテストツール『Optimize Next』の初期設定からテスト設置方法、ゴール設定、結果の確認方法までまとめました」

Kaizen Platform

Kaizen Platformは株式会社Kaizen Platformが提供するWebサイト改善サービスです。

ノーコードツールではないため、HTML・CSS・JavaScriptの知識がある程度必要ですが、その分、難易度の高い施策の実装が容易に行えます。また、レポート機能は非常に見やすく、ヒートマップも利用できるため、施策結果の分析がしやすいツールです。

Kaizen Platformが提供する国産ツールなので、管理画面や設定画面を違和感なく利用でき、ヘルプやドキュメントも充実しているため、安心して使用することができます。

まとめ

以上が、ここ最近よく利用しているABテストツールの比較表と簡単な紹介です。

改めて振り返ると、いろいろなツールでABテストを行ってきたなぁと思います(笑)。

各ツールには若干の得意不得意があるかと思いますが、基本的な機能は揃っているので、お好みに応じてテストツールをお選びいただければと思います。

また、詳細なABテスト比較表もご用意していますので、もう少し詳しく知りたい方は、こちらからお気軽にダウンロードしてください。

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塩入 樹
塩入 樹
神奈川県平塚市出身。自動車部品メーカーのEC担当、旅行代理店のWebディレクターを経験後、制作会社で幅広い案件に関わりたいと考えシナップに入社。カメラとライブと野球が好き。最近はよく週末にライブフォトを撮っている。愛用機はニコン Z7ⅡとNIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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