【シナップ20周年記念リレーブログ #17】20年間を支えてきたオススメ書籍
こんにちはシナップ大川です。
シナップ20周年記念リレーブログもいよいよ大詰めを迎えてきました。
今月はずっと20年を振り返っているわけですが——、今回は、私たちがこの20年間で特に影響を受けた5冊の書籍をご紹介します。
今回ご紹介する本は単なる参考書としてではなく、シナップの新人研修でも長く使用され、社員全員が共通の知識基盤として活用しています。
出版年など様々ですが、どれも時代を超えて学びのあるものです。
まだ読んだことがなくて、気になった本があれば、ぜひ手にとってみてください。
それでいってみましょう!
1. 『誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論』
著者:D. A. ノーマン (著), 岡本明 (翻訳), 安村通晃 (翻訳), 伊賀聡一郎 (翻訳), 野島久雄 (翻訳)
この本は、ユーザー中心設計の原点とも言える書籍でしょう。 シナップの新人研修では、デザインの根本的な目的として「ユーザーのためにデザインする」という姿勢を学びます。ノーマンが解説するように、ユーザーがどのように認知し、行動するかを理解することがデザインの本質であるという考え方は、シナップのプロジェクト全体に深く根付いています。
2. 『ノンデザイナーズデザインブック』
著者:Robin Williams (著), 米谷 テツヤ (監修, 翻訳), 小原 司 (監修, 翻訳), 吉川 典秀 (翻訳)
シナップに入社したメンバーは、全員がデザイナーでもなければ、デザインに精通している人ばかりではありません。
そのため、この書籍はデザインの基礎を学ぶための必読書となっています。
新人研修では、「コントラスト」「整列」「反復」「近接」という4つの基本原則を実際のプロジェクトでどう活かすかを学び、デザインを論理的に捉える力を養います。
シナップが手がけるウェブサイトやUI設計では、この書籍で得た知識が活かされています。
特に情報の伝え方を意識したデザインが求められる中で、この本はデザイン初心者でも実用的なツールとなり、新人の成長に大きく寄与しています。
ディレクターは資料作りにも活かせますし、エンジニアはデザイナーが作成したデザインへの理解を飛躍的に高めることができます。
3. 『ロジカル・シンキング』
著者:照屋 華子 (著), 岡田 恵子 (著)
ロジカルな思考は、クリエイティブ業界においても不可欠なスキルです。
シナップの新人研修では、ロジカル・シンキングのフレームワークを使って、論理的な問題解決や意思決定の方法を学びます。
論理的な思考は、クライアントとのコミュニケーションや、チーム内での意思決定にも大いに役立っています。
シナップの職場では論理的な説明が求められることも多く、新人は、この書籍を通じて問題解決のフレームワークを学び、現場での実践に備えています。
4. 『リーン・スタートアップ』
著者:エリック・リース (著), 伊藤 穣一(MITメディアラボ所長) (解説), 井口 耕二 (翻訳)
「小さく始め、素早く学ぶ」というリーン・スタートアップの考え方は、シナップの業務においても非常に重要な概念です。
新人研修でも、仮説検証型のプロジェクト進行方法を学ぶため、この書籍が活用されています。 新人たちはまず小さなプロジェクトで仮説を立て、それを迅速に検証する方法を体験しながら学んでいきます。
特に、新規プロジェクトの企画やプロダクト開発において、無駄を省きながらも柔軟に対応するスキルは、日々の業務において大いに役立っています。
この書籍を通して学んだ「早期フィードバックを得る」という姿勢は、シナップの行動力の鍵となっていると言っても過言ではないでしょう。
5. 『世界一やさしい問題解決の授業』
著者:渡辺 健介 (著), matsu(マツモト ナオコ) (イラスト)
問題解決の基本を非常にシンプルに、しかも実践的に教えてくれる一冊です。
この書籍は、シナップの新人研修で最初に学ぶ教材の一つとして、全員が手に取ります。
問題解決において重要なのは、何が本当の原因であるかをしっかりと特定し、それを解消するための手段を明確にすること。この書籍はそのプロセスを非常にわかりやすく教えてくれます。「世界一やさしい」とうたうだけあり、難しいテーマを扱いながら、非常に読みやすい点も新人研修で採用している理由のひとつです。
いかがだったでしょうか。 これらの書籍は、シナップが成長してきた20年の軌跡を支え、新しいメンバーにも共通の知識とスキルを提供してきたものです。
デジタル業界が急速に進化する中で、普遍的な原則と最新のアプローチを組み合わせ、私たちは今後も柔軟に対応しながら、クライアントやパートナーに価値を提供し続けていきまたいと思います。