【シナップ20周年記念リレーブログ #18】シナップの20年を支えたアプリ/ツール/サービス

公開日: 2024.09.25

シナップの三國です。

おかげさまで、弊社は今月で創立20周年を迎えることができました。この20年の間に、Web制作の現場ではツールや技術が驚くほど進化し、私たちの働き方も大きく変わってきました。

そこで、節目のこの機会に、社員一同が愛用してきたツールや思い出深いツールを振り返りながら、その変遷を皆さまと共有したいと思います。懐かしさとともに、新たな発見もあるかもしれません。ぜひ最後までお楽しみください。

シナップの20年間の仕事ツールの主な変遷

シナップのようなWeb制作の会社では、これまで以下のような変遷があったのではないでしょうか?

ざっと順不同で並べてみました。

  • デザイン
    • Adobe Photoshop → (Adobe Fireworks) → Sketch → Adobe XD → Figma
  • 設計
    • パワーポイントやOmniGraffle → Adobe XD → Figma
  • ドキュメント
    • Microsoft Office → Google Workspace
  • ブラウザ
    • Internet Explorer → Google Chrome
  • MTG
    • オフライン → Zoom、Google meet、Teamsなど
  • コミュニケーション
    • メールやIRC/Skypeなど → Slack
  • エディタ
    • Dreamweaver → Atom → Visual Studio Code
  • メール
    • ローカルアプリ → Webメール(Gmail)
  • プロジェクト管理
    • MS ProjectやOmniPlan、Excelなど → Redmine → Jira / Backlog / Asanaなど
  • ストレージ
    • 物理NAS → クラウドストレージ
  • バージョン管理
    • ファイル名アナログ管理 → Subversion(SVN) → Git
  • ナレッジ管理
    • ファイル共有など → Confluence、esa、Notionなど
  • インフラ
    • 物理サーバ → クラウド → サーバレス
  • CMS
    • 静的HTML → WordPressなど → ヘッドレスCMS(microCMSなど)

などなど、挙げていくとたくさんの変遷がありましたね。近年はほとんどがクラウドベースのアプリになっており、インストール型のアプリはだいぶ少なくなった印象です。

そんな20年の変遷を振り返って、シナップメンバーに「現在愛用しているアプリ・サービス」「今は使っていないけどよく使ってたアプリ・サービス」をアンケートを取ってみました。

現在愛用しているアプリ・サービス

Figma/Figjam

多くのシナップメンバーが選んだ好きなアプリは、Figma/Figjamでした!これは納得の結果かなと思います。UXデザインフェーズから始まり、設計、デザイン、実装まで、プロジェクト期間中に一番触る時間が長いアプリではないでしょうか。

  • 小茅
    • 「オートレイアウトなしでは生きられない。他の機能もプラグインもいちいち便利で、Figma大好きです」
  • 飯山
    • 「設計やデザインツールとしてだけでなく、FigJamでアイデア出しや思考のビジュアル整理にも重宝しています」
  • 久保田
    • 「設計からデザインまでFigmaでサクサクできるのが良い。共有・共同編集が簡単なのも好き」
  • 村田
    • 「最近UIが変わってオブジェクト編集するメニューバーが下固定になってしまったのが使いづらくて非常に非常に残念ですがもうオートレイアウトなしでは制作できないです」
  • 塩入
    • 「いろいろまとめ作業をするのに意外と便利でホワイトボード感覚で使っています」
  • 平木場
    • 「組むイメージをしっかりしながら使えるのがとても便利です」
  • 三國
    • 「今では最も使う仕事アプリです。ざーっと図解を作ったり 整理したり、共有ホワイトボードという感じで複数人でも気軽に使える。これが無いと仕事が進まない」

ChatGPTなどの生成AI

個人的にはこの20年の中で最もインパクトが大きいアプリ・サービスはChatGPTなどの生成AIだと思います。個人、組織両方のパフォーマンスアップに確実に繋がっています。無くてはならない存在になりました。

  • 坂西
    • 「特定のサービスではないですが、生成AIによるプログラミングが面白いです。オンラインの練習問題やUnity上で試しています」
  • 大川
    • 「ChatGPT。文章の制作からメールの返信まで、そのままでは使えないですが、たたきやきっかけに便利」
  • 三國
    • 「結局ChatGPT Teamが一番使っています。いろいろな業務の効率化に繋がり、もはやこれが無い世界では働けない気がします。特にGASやPythonを効率的に書ける(書いてくれる)のがすごく助かってます」
  • 小川
    • 「Github Copilot。今はこれがないと不便に感じるようになりました。」

VSCode

エンジニアだけでなく、ディレクターもデザイナーもエディタといえば VSCodeを使っている人が多いです。

  • 小川
    • 「すっかりディファクトスタンダードになったVSCode。PHPStorm、SublimeText、Atom、VSCodeと使ってきましたが、動作の軽さと機能性のバランスが良いと感じます。」

Gyazo

スクリーンショットや動画を撮影し、すぐに共有URLを発行してくれるサービス。撮影した画像に文字や吹き出し、図形を書き込むこともでき、オンラインでのコミュニケーションには欠かせない存在になりました。

  • 三國
    • 「撮影したスクリーンショットはすぐに共有URLが発行されるので、複数サービスをまたいで共通の画像をそのまま使えるのが本当に便利。Backlog、esa、手元のマークダウンとかで使い回すことが多いので」
  • 飯山
    • 「キャプチャに図示して渡す方が楽なことが多いので、ショートカットキーで呼び出して常用してます。ローカルに画像がたまらずに、クラウドに保存されてurlで呼び出せるのが嬉しい。」

今は使っていないアプリ・サービス

Adobeの名作ツールたち

多くの社員が昔愛用していたのが、Adobeのツール群です。ここまで利用頻度が落ちてしまうとは数年前は考えられませんでしたね。

AdobeXD

  • 小茅
    • 「複雑な機能は一切ない、直感的に使えすぎるほどに簡単なツールでした」
  • 飯山
    • 「リピートグリッド機能やプロトタイピングが簡単に作れた点を評価」

Adobe Flash

  • 小茅
    • 「簡単なActionScriptしか使えなかったですけど、それでもアニメーション作るのが楽しくてよく没頭してました。なくなった時はショックでした」
  • 大川
    • 「インタラクティブなスペシャルサイトを作る上で欠かせないアプリケーションでした」

Adobe Dreamweaver

  • 小茅
    • 「ライブラリやスニペットが何より便利だったのと、html編集をするのにハードルを下げてくれたのがDreamweaverでした」
  • 大川
    • 「出た当初は革命的でした」

Evernote

少し調べてみたら、2008年から2013年にかけてユーザー数と市場シェアが急速に拡大し、2015年〜2016年あたりでユーザー数の伸び悩みやサービスの評価低下が顕著になり始めたようです。2023年には別の企業に買収されました。

久しぶりにログインしてみたら、私のEvernoteは最後のメモが2017年でした。

  • 小茅
    • 「なんでもかんでもぶち込んでました。ロゴマークの象が好きです」
  • 鈴木
    • 「iPhoneを使い始めてスマホのアプリを探すことも楽しかった時代で、クラウド管理のメモアプリというものが新鮮でした」

OmniGraffle(オムニ製品全般)

OmniGraffleやOmniPlanなど、Mac派の制作会社のみなさまは使う機会もあったのでは無いでしょうか。共同編集機能の欠如やマルチプラットフォーム非対応など、現代のビジネス環境における重要なニーズへの対応が遅れたことが衰退の主な原因と考えられます。

  • 三國
    • 「OmniGraffleは仕事のアプリの中では一番好きでしたね。本当にたくさんのドキュメントを作成しました。同時編集が必要無い仕事なら、今でもOmniGraffleで作りたいところです。」

近年のWeb制作系アプリ・サービスに求められる要素とは?

2024年現在に選ばれるアプリ・サービスはどのような要素が必要なのでしょうか?要因をまとめてみました。

  • クラウド化とモバイル対応の進展
    • データやサービスへのアクセスが場所やデバイスを問わなくなった。
  • リアルタイムなコラボレーションの重要性
    • リモートワークやグローバルなチームにおいて、共同作業の効率化が求められた。
  • ユーザーエクスペリエンスの向上
    • 直感的で使いやすいインターフェースが標準となり、学習コストが低減。
  • セキュリティとプライバシーの重視
    • データ保護や安全な通信がますます重要になった。
  • 自動化と効率化
    • ルーチン作業の自動化やプロセスの最適化により、生産性が向上。
  • オープンソースとコミュニティの影響力
    • ユーザーや開発者コミュニティがツールの進化と普及を支えた。
  • コスト効率とビジネスモデルの変化
    • サブスクリプションモデルやフリーミアムモデルの採用により、初期投資が削減。

これらの要因を背景に、新しい技術やサービスが次々と登場し、従来のツールやサービスを置き換えてきました。今後も技術の進化とユーザーニーズの変化に伴い、さらなる変遷が起こると考えられます。

よろしければみなさんの懐かしいアプリ・サービスもSNSで教えてください。

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