次世代アナリティクス「Googleアナリティクス4(GA4)」の主な特徴と今後について

公開日: 2021.09.14更新日: 2022.12.20

こんにちはシナップ大川です。
皆さんはGoogle アナリティクス4(以下GA4)をご存知でしょうか?
GA4は2020年10月にリリースされたGoogleアナリティクスの最新バージョンのこと。正式名称を「Google アナリティクス4 プロパティ」と言います。
このGA4、実は単なるバージョンアップではなく、従来のGAとは似て非なるものになっています。

そこで今回はクライアント、パートナーのみなさまにお送りしている『SINAP Journal 2021 Summer』から「GA4はじまりました」の記事をブログで読みやすいように加筆修正してご紹介します!

大規模アップデートの背景

おそらくみなさんも心当たりがあると思いますが、近年、多くの方はPCとスマートフォン、タブレットなど複数のデバイスを使い、さらにWebサイトとアプリを行き来するようになりました。
従来のサイト単位、ページ単位で計測を行うGAではこうした変化に対応しきれない面があります。また個人情報保護の観点からプライバシーに配慮したデータ取得を求められます。

こうした背景からGA4は大規模な変更を行い、Webとアプリを横断的に計測できるよう、対象の扱いかた、計測方法、計測単位の変更をはじめ、プライバシーの問題が懸念されるクッキーなどの利用にかわり、機械学習を用いた予測データの活用など従来とは異なる変更が施されました。
それではGA4の何が変わったのか、具体的にその特徴を見ていきましょう。

Googleアナリティクス4の主な特徴

Webとアプリを横断的にデータ計測

新しいデータストリームの概念が追加。 これによりクロスプラットフォーム分析やGoogle広告連携などが可能になりました。

機械学習によるユーザー行動予測

Googleの機械学習モデルを使った「予測指標」が導入されました。 これによりユーザーの今後の行動を予測、 Google広告などへの活用も可能に。

計測方法と計測単位が変更

ページ中心ではなく、イベント(ユーザーの行動中心)のデータ取得へ移行。 カスタマージャーニーを深く理解し、広告のROI向上も期待。

プライバシー重視のデータ収集

プライバシーに配慮したデータ取得。 かわりに機械学習を用いた予測データの活用。

集計前の生データ取得機能が無償化

これまでは有償版にアップグレードする必要がありましたが、GA4ではその機能を無料で利用可能。BigQueryと連携すれば、独自解析やより深い分析が可能に。

いかがでしょうか。
従来のGAを利用したことがある方にとってはなかなか大きな変化です。
GA4はまさに次世代分析ツールとして生まれ変わったのです。

今すぐ移行をした方がよい!?

なにからなにまで新しいGA4、それでは、今すぐ移行をした方がよいでしょうか?
この点に関して、私たちは、現時点(2021年8月)ではまだ「時期尚早」と見ています。

というのも、Search Consoleと連携できないなど、従来のGAより機能がまだ少ないからです。

ではゆっくり構えていていいかというとそうでもありません。従来のGAと並行運用が可能なため、いまのうちからGA4も設定しておき、データを蓄積しておくことが、今後の準備としては大切です。

この辺りもう少し詳しく知りたい!という方は、ぜひシナップにご相談ください。

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大川 貴裕
大川 貴裕
Webサイトをはじめ、企業のブランドデザイン、CI/VI開発、グラフィックデザインなど幅広い分野で活躍している。国際的なデザインコンペティションほか受賞多数。近年はWebデザイン専門学校などでUXデザインの講師も行う。

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