注目の国産ヘッドレスCMS「microCMS」

2023.11.14
  • Web技術

こんにちは。シナップ大川です。
今回はシナップの活動報告も兼ねた小冊子『SINAP Journal 2023 Summer』に掲載した「注目の国産ヘッドレスCMS「microCMS」」の記事をご紹介します。

新しいCMSの潮流


近年、Webサイトやアプリケーションの開発において、ヘッドレスCMSが注目を集めています。
ヘッドレスCMSは従来のCMSとは異なり、コンテンツの管理と配信に特化したCMSで、コンテンツのデータベースとそれを入力する管理画面のみで構成され、ブラウザで表示されるHTML(フロントエンド)の出力機能を持たないという特徴があります。
これにより開発者は、フロントエンド開発の制約がなくなり自由度の高いデザインや表現に対応しやすくなりますし、表示に必要なデータのみをやりとりすることで高速な読み込みや応答性を実現する高パフォーマンスなWebサイトを構築しやすくなります。
さらにAPI経由によるコンテンツ提供となるため、異なるプラットフォームやデバイスに対応することも容易になります。

注目の国産ヘッドレスCMS「microCMS」


日本においてもヘッドレスCMSの需要が高まっており、その中で注目を浴びているのが「microCMS」です。
microCMSは、日本国内で開発されたヘッドレスCMSで、多くの開発者や企業によって採用されています。その人気の理由は使いやすさにあるといっても過言ではないでしょう。

microCMSの特徴

まず、microCMSの管理画面は、国産ならではの、日本語による直感的でシンプルなインターフェースを提供しています。これにより、コンテンツの作成や管理が非常に簡単に行えます。
日々のコンテンツ更新にとって、これはとても大切なところではないでしょうか。

さらに、前述のとおりCMS内にフロントエンド出力機能を持たないという特徴のため、開発者は自由度の高いデザインや表現と、様々なAPIを組み合わせた高機能で魅力的なWebサイトやWebアプリケーションを容易に実現することができます。
カスタムフィールドの機能も有しており、要件に合わせて管理画面そのものをカスタマイズすることも可能です。

一方で、デメリットがないわけではありません。
microCMSに限ったことではありませんが、ヘッドレスCMSはコンテンツ管理のみに特化したCMSであるため、逆に言えば、フロントエンド開発が必要となります。
特に独自のデザインや機能を追加する場合には、高い技術力や追加の開発作業が必要となることがあります。
また、まだまだ歴史が浅いため、従来のメジャーなCMSが持つ高度な機能、多彩なプラグイン、複雑なワークフローに対するサポートは限定的です。特定のビジネス要件やプロジェクトの機能要件次第では、他のCMSの検討が必要になるでしょう。

とはいえ、フロントエンドと、コンテンツのデータベースが分離したアーキテクチャによる柔軟性とそれがもたらす高いパフォーマンスは、そのデメリットを補ってあまりあるメリットを有しており、ヘッドレスCMSが次世代のCMSとして注目されているのも頷けます。
導入に際しては、プロジェクトの要件や目的に基づいてフィット&ギャップ分析を行い、総合的に評価することが重要です。

お気軽にシナップへご相談ください

この記事を読んでmicroCMSやヘッドレスCMSに興味を持たれた方、microCMSの導入を検討している方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度シナップにご相談ください。
シナップは、microCMSのパートナー登録企業であり、microCMSの開発経験があります。
またヘッドレスCMS以外にもこれまで多くのCMS導入実績があります。長年の経験と専門知識をもとに、お客様のニーズに合わせた最適なソリューションを提案いたします。

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シナップはサービスの継続的な成長をサポートするデザインコンサルティングです。戦略的から制作・開発、そしてサービスのグロース・運用まで、すべてのワークフローにおいて支援が可能です。
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大川 貴裕
大川 貴裕
Webサイトをはじめ、企業のブランドデザイン、CI/VI開発、グラフィックデザインなど幅広い分野で活躍している。国際的なデザインコンペティションほか受賞多数。近年はWebデザイン専門学校などでUXデザインの講師も行う。

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