成長するサービスに必要不可欠なデザインシステム4つのメリット
こんにちはシナップ大川です。
今回は前回の「成長するサービスを支えスケールを可能にするデザインシステムとは」に引き続き、デザインシステムのメリットをより詳細に見ていきたいと思います。
サービスが成長していくと、どこかのタイミングでデザインシステムの導入が必要となります。
せっかく導入するデザインシステム、作って終わりにしないためにも、ここにあげた4つのメリットを参考にどのように活用したいか、イメージしておきましょう。
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成長するサービスを支えスケールを可能にするデザインシステムとは
スピード
デザインシステムのメリットとしてまずあげたいのがスピードです。
よく「レゴブロックを組み立てるように組み合わせていくことが可能」というような表現を目にすることがありますが、実際はそこまで簡単ではありません。
とはいえ、デザインシステムがよく考えられた再利用可能なコンポーネントで構成されている場合、各コンポーネントを基に従来よりも素早く画面を組み立てることができるのは事実です。
設計、デザイン、実装のスピードアップはプロトタイピング、A/Bテストなどでも活用でき、サービスの成長に大きく貢献します。
スケール
サービスが成長すると既存機能の改善に加え、様々な機能、画面の追加要求もでてきます。
そしてこれらのデザイン対象はやがて分業となり、複数人のデザイナーが個別のパートを受け持つことになります。
この時に問題になるのがデザイナー間の共通言語です。
デザインシステムはデザインを行う個々のスピードアップのみならず、デザイナー間の共通言語として機能し、共有するコンポーネントをベースに作業を行うことでプロダクトの一貫性を維持したまま、サービスを拡張する手段を与えてくれます。
エコロジー
成長するサービスではスピードが優先され、その場限りの画面やデザインパーツが、誰も把握していない状態で残ってしまうことはよくあることです。
これらはやがて積み重なり、UIやスタイルの一貫性を損ねる、いわゆるデザイン的負債となります。
デザインシステムは標準コンポーネントを提供することによって、こうしたデザイン的負債の発生を減らしてくれるばかりか、再制作する必要のないコンポーネントを明らかにし、制作への時間を節約させ、本来取り組むべきことに集中する時間を生み出します。プロジェクトメンバーにとってエコなシステムです。
ユーザビリティ
「UI/UX」という言葉がある通り、WebサイトやアプリケーションのUIはユーザー体験にとって極めて重要な要素です。
一貫性のないインターフェースは利用者を混乱させ、ユーザーの気持ちをネガティブな方向に導いてしまいます。
デザインシステムは共通化されたコンポーネントを用いることにより、ユーザーに対して一貫したUIを提供します。
これはユーザビリティの向上をもたらし、利用や再訪を促進させます。
デザインシステムは作る側のメリットだけではなく、ユーザーにもメリットをもたらすシステムです。
メリットを知ることで意義を意識できる
以上、デザインシステムのメリットを4つにまとめてみました。 こうしたメリットをデザインシステムに関わるメンバーで共有することで、デザインシステムの意義を見失わず、協調して進めることができるのではないでしょうか。
シナップではこれまで多数のデザインシステム開発に携わってきた経験がありますので、もしデザインシステムに関してお困りのことがあれば私たちご相談ください。