【図解】microCMSとは?WordPressとの違いやヘッドレスCMSの基礎をわかりやすく解説

Webサイトの新規制作やリニューアル、CMSの刷新の話題になると、最近よく耳にする「ヘッドレスCMS」や「microCMS(マイクロCMS)」という言葉。
「エンジニアがおすすめしているけれど、従来のWordPressと何が違うの?」 「自社のWebサイトやオウンドメディアにも導入すべき?」 と、疑問に感じているWeb担当者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、microCMSをはじめとしたCMS導入支援、Jamstackを用いたモダンなWeb開発を数多く手掛けるシナップが、「microCMSとはそもそも何なのか」「なぜ今これほどまでに注目されているのか」を、非エンジニアの方にもわかりやすく図解を交えて解説します。
この記事を読めば、microCMSの全体像から、自社プロジェクトに採用すべきかどうかの判断基準までがスッキリと理解できるはずです。
1. microCMS(マイクロCMS)とは?

microCMSとは、株式会社microCMSが提供している日本発の「ヘッドレスCMS」プラットフォームです。2019年の正式リリース以降、その使いやすさと開発効率の高さから、スタートアップから大企業まで数多くの企業で導入が進んでいます。
■ こちらの記事もおすすめ
→ こんなサイトにも使われている! 厳選 microCMS 事例集
「ヘッドレスCMS」ってそもそも何?
microCMSを理解する上で欠かせないのが「ヘッドレスCMS」という概念です。
ここで言う「ヘッド(頭)」とは、ユーザーが実際に目にするWebサイトの「表示画面(フロントエンド)」を指します。
「フロントエンド」とは簡単にいうとHTML/CSSで作られたWebサイトの部分で、最近ではNext.jsやNuxt.jsなどの技術で構築されることも多い領域です。
(これからたびたび「フロントエンド」という言葉がでてきますので、「表示を司る部分」と覚えておいてください。)

つまり、ヘッドレスCMSとは「表示画面(見た目)を持たず、コンテンツ(データ)の管理・保存機能だけに特化したCMS」のことです。 管理画面で入力したテキストや画像は、「API」と呼ばれるデータの橋渡し役を通じて、Webサイトやスマートフォンアプリなど、好きな場所へ自由に届けることができます。
ヘッドレスにすると何がいいのか?
フロントエンドとバックエンドが分離していることで、従来のCMSが抱えていた様々な制約から解放され、主に次のような恩恵を得ることができます。
- フロントエンド改修の容易さと、デザインの自由度 従来のCMSでは、見た目を少し直すだけでもCMS独自の仕様を意識する必要がありました。ヘッドレスCMSなら裏側のデータ管理システムに影響を与えず、表示側だけを自由に作り変えられます。将来的なリニューアルやA/Bテストもフットワーク軽く行え、中長期的な改修コストを抑えることが可能です。
- マルチデバイスへの展開(1つのデータで複数メディアへ配信) WordPressなどが基本的に「Webブラウザ向け」であるのに対し、ヘッドレスCMSは「データをAPIで渡すだけ」の仕組みです。そのため、1箇所で入稿したお知らせを、Webサイト、iOS/Androidアプリ、店舗のサイネージなどへ同時に配信できます。
- 高いパフォーマンスと強固なセキュリティ 表示側とデータベースが切り離されているため、アクセス集中によってシステム全体がダウンするリスクや、データベースを直接狙われるセキュリティリスクを大幅に軽減できます。また、制約なく最新のフロントエンド技術(Jamstackなど)を採用できるため、極めて速い表示速度を実現できます。
- サーバー管理やシステム保守からの解放(SaaSならではの強み) 自前のサーバーにインストールする従来のCMSでは、システムの脆弱性対応や定期的なバージョンアップなど、CMSの保守作業を自社(または制作会社)で行う必要がありました。クラウド上で提供されるmicroCMS(SaaS)であれば、これらのシステム保守やセキュリティアップデートはすべて提供元が行うため、運用担当者はコンテンツ管理に専念できます。
国産ならではの「圧倒的な使いやすさ」
海外製のヘッドレスCMS(Contentfulなど)も多く存在しますが、microCMSの最大の魅力は「完全日本語対応の、直感的で美しい管理画面」です。
私たちが導入のお手伝いしたお客様からも「マニュアルを熟読しなくても、(非エンジニアの)マーケターやライターが迷わず直感的に記事の入稿や編集を行える」と高い評価を得ていて、日々の運用ストレスを大きく軽減してくれるでしょう。
2. 図解でわかる!従来のCMS(WordPressなど)との決定的な違い
「表示画面を持たない」と言われても、少しイメージしづらいかもしれません。ここでは、世界で最も使われている従来型CMSの代表格「WordPress」と比較しながら、その構造の違いを見ていきましょう。

従来のCMS(モノリス型)の仕組みと課題
WordPressに代表される従来のCMSは、データの管理機能(バックエンド)と、画面を表示する機能(フロントエンド)が一体化(密結合)しています。このような構造を「モノリス(一枚岩)型」と呼びます。
- メリット: データベースから表示画面までがセットになっているため、用意された「テーマ(テンプレート)」を使えば、専門知識がなくても手軽にWebサイトを立ち上げられます。
- 課題点: デザインや機能を柔軟にカスタマイズしようとすると、CMS独自のシステム制約を強く受けます。また、表示方法によってはアクセスが集中した際にサーバーに負荷がかかりやすかったり、システムが一体化しているゆえにセキュリティの脆弱性を狙われやすいといった弱点があります。
microCMS(ヘッドレス型)の仕組みと強み
一方、microCMSに代表されるヘッドレス型は、データの管理機能(バックエンド)と、画面を表示する機能(フロントエンド)が完全に分離されています。
- 強み1どこにでもデータを配信できる:
WordPressは基本「Webサイトを作るためのシステム」ですが、microCMSは「データをAPIで届けるシステム」です。
そのため、1つの管理画面で入力したお知らせ情報を、Webサイト、iOSアプリ、Androidアプリ、さらには店舗のデジタルサイネージにまで同時に配信することができます。 - 強み2 自由なデザインと表示速度の速いWebサイト:
フロントエンドをCMSから切り離すことで、デザインの自由度もありながら、SSG(静的サイト生成)や画像最適化といったモダンな高速化技術を最大限に活用できます。Next.jsやAstroなどのフレームワークを用いることで、ブラウザの表示処理を効率化し、従来のCMS構成では困難だったレベルの高速なレスポンスを実現可能です。
- 強み3 セキュリティ:
表示側(フロントエンド)と管理側(CMS側)が直接つながっていないため、従来のCMSに比べて攻撃を受けるリスクを抑えやすくなります。
【比較表】WordPressとmicroCMSの違い
比較項目 | WordPress(従来型CMS) | microCMS(ヘッドレスCMS) |
|---|---|---|
システム構造 | 一体型(バックエンドと表示側が密結合) | 分離型(APIでデータをやり取り) |
フロントエンド開発 | 独自のテーマ言語(PHP)の知識が必要 | 任意の最新技術(React, Vueなど)で自由に開発可能 |
表示速度 | アクセスごとにページを生成するため遅くなりやすい | 事前生成(SSG等)と組み合わせることで高速化が可能 |
セキュリティ | プラグイン等の脆弱性を狙われやすい(自社で保守が必要) | 分離されているためCMSの保守は強固(保守はmicroCMS側が実施) |
マルチデバイス展開 | 基本的にWebブラウザ向け | Web、アプリ、サイネージなど複数媒体に柔軟に対応 |
おすすめのケース | 予算を抑えて手軽にブログやサイトを作りたい場合 | 表示速度やセキュリティを重視し、アプリ展開や独自のデザイン・機能を実装したい場合 |
■ こちらの記事もおすすめ
→ WordPressからmicroCMSへの移行メリットと移行方法
3. microCMSの主な機能と特徴(何ができるのか?)
ヘッドレスCMSと聞くと「開発者向けの難しいツール」というイメージを持たれがちですが、microCMSは「運用する非エンジニア」と「開発するエンジニア」の双方にとって使いやすいのが最大の特徴です。
具体的にどのような機能が備わっているのか、microCMSの管理画面の画面キャプチャも交えて解説します。
1. 誰でも迷わず使える「直感的なリッチエディタ」

記事の執筆やコンテンツの更新を行うための管理画面は、完全日本語対応です。
WordPressの標準エディタのように、見出し、画像、リスト、表などを直感的に配置できる「リッチエディタ」が標準搭載されています。
さらにシナップでは、この直感的な操作性を活かしつつ、独自開発のコンポーネントセットを用いてリッチエディタを拡張する実装も得意としています。
標準のWYSIWYGエディタとシナップ独自のコンポーネントを組み合わせることで、まるでノーコードツールのように柔軟なレイアウトでの記事制作が可能になります。図、テキスト、表などを直感的に配置し、専門的なHTML/CSSの知識がなくても、デザイン性の高い汎用的なページ表現を実現します。
2. 開発がスムーズになる「柔軟なAPI(スキーマ)設計」

エンジニアにとって嬉しいのが、データ構造(スキーマ)を管理画面からポチポチと設定するだけで、即座にAPIが自動生成される点です。
たとえば「商品名(テキスト)」「価格(数値)」「商品画像(画像)」といった独自のデータ構造を、数分で構築し、すぐにフロントエンド側の開発に着手できます。
■ エンジニアの方でより詳しく知りたい方は
→ microCMS APIの基本構造と実装ガイド
3. 企業利用に欠かせない「細やかな権限管理とワークフロー」

チームでWebサイトを運用する際、セキュリティや誤操作を防ぐための権限管理は必須です。microCMSでは、Businessプラン以上であれば「記事を作成・編集できる人(ライター)」「公開ボタンを押せる人(管理者)」といったロール(役割)を細かく設定できます。
また、レビュー機能(レビューの申請、承認を行う機能)も備わっており、公開フローに沿った運用が可能です。
4. 自動で画像を最適化する「画像API」
Webサイトの表示速度を落とす最大の要因は「重い画像」です。
microCMSには強力な画像処理エンジン(imgix)が組み込まれており、APIのパラメータに少し手を加えるだけで、「WebP形式への自動変換」や「デバイスに合わせたサイズのリサイズ」をサーバー側で自動処理してくれます。
4. microCMSを導入するメリット・デメリット
ここまでの特徴を踏まえ、WebプロジェクトにmicroCMSを採用するメリットと、事前に知っておくべきデメリットを簡潔にまとめます。
導入のメリット
- 表示速度(パフォーマンス)が向上する: フロントエンドを最新技術で最適化できるため、ユーザー体験とSEOに直結する表示速度を高められます。
- 強固なセキュリティを保てる: サーバーの保守管理はmicroCMS側(SaaS)が行うため、WordPressのような定期的なバージョンアップ作業や、プラグインの脆弱性に怯える必要がありません。
- マルチデバイスへの展開が容易: 1つのコンテンツをWebサイト、スマホアプリ、デジタルサイネージなどへ同時に配信できます。
事前に知っておくべきデメリット・注意点
- フロントエンドの開発環境・エンジニアリングが必須: 画面を表示するためのフロントエンドを自前で開発する必要があるため、専門知識を持ったエンジニアの存在が不可欠です。
- プレビュー環境の構築に一手間かかる: microCMSにプレビュー機能はありますが、それを実際のWebサイトの表示(フロントエンド)と連携させて『下書き保存してすぐプレビュー』を実現するには、エンジニアによる初期の構築作業が必要になります。
- プラグインで手軽に機能拡張する文化ではない: 「お問い合わせフォーム」や「人気記事ランキング」などを追加したい場合、プラグインをインストールするのではなく、外部サービスと連携したり自前で実装したりする必要があります。
■ さらに詳しい「メリット・デメリット」や「導入に失敗しない会社の選び方」を知りたい方へ
→ 【新料金プラン対応】「microCMS」導入を徹底解説!メリット・デメリット、最後に相談できる会社の見つけ方まで!
5. 【比較】他のヘッドレスCMSや従来型CMSとの違い
ヘッドレスCMS市場には、microCMS以外にもいくつかの選択肢があります。自社に最適なツールを選ぶための比較ポイントをまとめました。
比較対象 | 特徴とmicroCMSとの違い |
|---|---|
海外製ヘッドレスCMS (Contentfulなど) | 世界的なシェアを誇り、大規模で複雑な要件に強いのが特徴です。しかし、管理画面や公式ドキュメントが英語であるため、日本の運用担当者にとっては学習コストが高く、日々の更新作業のハードルになりがちです。 |
他の日本製ヘッドレスCMS (Kurocoなど) | 近年、日本製のヘッドレスCMSも増えています。
|
WordPress (REST APIを利用したヘッドレス化) | 実はWordPressの機能(REST API)を使って、ヘッドレスCMSとして運用することも可能です。しかし、裏側にはWordPress特有の複雑なシステムが残るため、自社でのサーバー保守や脆弱性対策という本来の課題があまり解決しません。ヘッドレスの恩恵をフルに受けるなら、最初からクラウドネイティブなmicroCMSを選ぶのが賢明です |
6. microCMSと相性の良い技術スタック(エンジニア・ディレクター向け)
microCMSはCMSの機能に特化しているため、実際にWebサイトとしてユーザーに届けるには、表示側(フロントエンド)を開発する技術が必要です。
現在、microCMSの強みである「優れた表示パフォーマンス」と「高いセキュリティ」を引き出す手法として、「Jamstack(ジャムスタック)」と呼ばれるモダンなWeb開発アーキテクチャが主流となっています。 ここでは、microCMSとよく組み合わされる代表的な技術スタック(技術の組み合わせ)をご紹介します。

1. フロントエンド・フレームワーク(画面をつくる技術)
- Next.js(Reactベース):
現在のフロントエンド開発において最も人気のあるフレームワークの一つです。 ページの事前生成(SSG)やサーバー側でのレンダリング(SSR)を柔軟に組み合わせることができ、SEO対策や大規模サイトの構築に適しています。 シナップでも最も多く採用しており、Next.jsを用いた実装で豊富な実績があります。
- Nuxt.js(Vue.jsベース):
Next.jsと同様に強力なフレームワークで、Vue.jsに慣れ親しんだ開発チームから根強い支持を集めています。直感的でスピーディーな開発が可能です。
- Astro(アストロ):
近年注目を集めている、Webサイトの表示速度向上を得意とするフレームワークです。 ブラウザ側で読み込むJavaScriptを大幅に削減できるため、コーポレートサイトやオウンドメディアと非常に相性が良いです。
2. ホスティングサービス(サイトを公開する場所)
構築したフロントエンドのプログラムを配置し、世界中のユーザーに届けるためのインフラ(サーバー)です。
- Vercel(バーセル):
Next.jsの開発元でもあるクラウドプラットフォームです。 Next.jsとの相性が非常に良く、GitHubなどのソースコード管理ツールと連携して自動的にサイトが公開される仕組み(CI/CD)を簡単に構築できます。 前述のNext.jsと組み合わせる形で、シナップのプロジェクトでも多くの導入実績があります。
- Netlify(ネットリファイ):
Vercelと同様に、フロントエンドの公開に特化した老舗のホスティングサービスです。Jamstackの概念を牽引してきたサービスであり、静的サイトのホスティングにおいて安定した実績があります。
- AWS Amplify / Cloudflare Pages:
より大規模で複雑なインフラ要件がある場合や、すでに自社のシステム基盤がAWS等で構築されている場合に選ばれる強力な選択肢です。
これらの最新技術とmicroCMSを適切に組み合わせることで、従来のCMSでは実現が難しかった「安全で、速く、快適なWeb体験」を提供することが可能になります。
■ エンジニアの方でNext.js × Vercelの実装方法をより詳しく知りたい方は
→ 【初心者向け】Next.jsとmicroCMSを使用したWebサイト構築の全体像|セットアップからVercelデプロイまで解説
7. microCMSはどんなプロジェクトにおすすめ?(ユースケース)
ここまで解説してきた特徴を踏まえ、実際にどのようなWebサイトやプロジェクトにmicroCMSが適しているのか、具体的なユースケースを整理しました。
microCMSの導入がおすすめなケース
- 1. 表示速度やSEOを向上させたいサイトやオウンドメディア
ページの読み込み速度は、検索順位(SEO)やユーザーの離脱率に直結します。 Next.jsやAstroなどの技術とmicroCMSを組み合わせることで、サクサク動く快適なメディアを構築でき、検索エンジンからの評価も高まりやすくなります。
- 2. Webサイトとスマホアプリで「同じお知らせ」を配信したい
「公式サイトのニュースを更新したら、iOSアプリとAndroidアプリのお知らせ欄にも反映させたい」といったマルチデバイス展開において、APIベースのmicroCMSは真価を発揮します。 二重更新の手間とミスを防ぐことができます。 また、コーポレイトサイトのお知らせを別のサイト、例えば独立した事業部のサイトや個別のサービスサイトでも表示させたいと言った際にもAPIを利用することで連携が取れ、効率のよい配信が行えます。
- 3. セキュリティリスクを低減したいコーポレートサイト
WordPressなど従来型CMSの脆弱性や、不正アクセスによる改ざんリスクを心配されている企業に推奨されます。データベース(管理画面)と公開側のWebサイトが分離されているヘッドレスCMSの構造上、システム本体への直接的な攻撃を防ぎやすく、より安全な運用体制を構築できます。
- 4. ECサイトとコンテンツの融合(ヘッドレスコマース)
Shopifyなどのカートシステム(EC機能)とmicroCMS(ブログ・コンテンツ管理)を組み合わせることで、デザインの自由度が高い、独自の購買体験を提供するECサイトを構築できます。
逆に「向いていない(従来型CMSなどがおすすめ)」ケース
microCMSはすべてのプロジェクトに万能というわけではありません。
予算や開発体制が限られている小規模なプロジェクトから、逆に極めて複雑な管理機能が求められる大規模なエンタープライズ用途まで、以下のようなケースでは、WordPressなどの従来型CMSやノーコードツール(STUDIOなど)、あるいは専用の大規模向けCMSを採用した方が適している場合があります。
- とにかく予算を抑えて、短期間でサイトを立ち上げたい(特に開発エンジニアが不在の場合)
- 既存の安価なデザインテンプレート(テーマ)をそのまま使ってサイトを作りたい
- お問い合わせフォームや予約システムなどを、プラグインで手軽に追加したい
- 複雑な承認ワークフローや、大規模なマルチサイト統合管理を求めるエンタープライズ用途(大企業向けの多段階の権限管理や、1つの管理画面で複数のサイトを横断的に一元管理するといった複雑な要件には、現時点では機能が不足する場合があります)
自社のプロジェクトの目的、予算、そして今後の運用体制を照らし合わせ、最適なCMSを選択することがプロジェクト成功の鍵となります。
CMS選びに迷われたら

シナップではmicroCMSをはじめ、PowerCMS、PowerCMS X、Movable TypeなどのCMSの豊富な導入実績があります。
CMS選びで迷われたらぜひ私たちにご相談ください。最適なCMSをご提案いたします。
→ シナップのCMS導入・運用支援サービス
8. microCMS導入・移行の大まかなステップ
実際のWebサイト制作やリニューアルにおいては、事前の要件定義やデザイン制作など様々な工程が存在しますが、ここでは「microCMSの組み込み・移行作業」というCMS領域に焦点を絞った大まかなステップをご紹介します。
- ステップ1:CMS環境の構築とデータ構造(スキーマ)の定義
まずはmicroCMS上にプロジェクトを立ち上げ、データを入れる「箱」を作ります。
例えば「ブログ記事」であれば、タイトル、本文、公開日、カテゴリといった入力項目(スキーマ)をサイトの要件に合わせて設計し、APIの基盤を準備します。 - ステップ2:既存コンテンツの移行・入稿作業
定義したスキーマに沿って、実際にテキストや画像を入稿していきます。
WordPress等からの移行(リニューアル)の場合は、既存のデータをCSV等で書き出し、microCMSへ一括で流し込む(インポートする)データ移行作業を行います。
(※データ移行は、CSVデータの構造変換や大量の画像データの一括処理など、実際は多くのノウハウを必要とする工程です。シナップでは、これまで数多くのサイト移行を成功させてきた経験に加え、独自開発の画像アップローダーを活用するなど、効率的な移行をサポートしています。) - ステップ3:フロントエンド(表示側)の開発とAPI連携
CMS側の準備と並行して、Next.jsなどの技術を用いてWebサイトの「表示画面」を開発します。
開発した画面からmicroCMSのAPIを呼び出し、管理画面で入稿したコンテンツが正しく表示されるようシステムを連携させます。 - ステップ4:プレビュー環境の整備と運用テスト・本番公開
運用担当者が公開前の記事を実機と同じ状態で確認できるよう、専用のプレビュー環境を構築します。
実際の更新フローに問題がないか運用テストを行い、最終確認を経て、Vercelなどのホスティング環境へ本番公開します。
■ Wordpressからの移行についてより詳しく知りたい方は
→ WordPressからmicroCMSへの移行メリットと移行方法
9. microCMSの料金プランと選び方

(※ 最新の価格と詳細は公式サイトはmicroCMSの公式サイト「価格改定後の料金プラン」を必ずご確認ください。)
microCMSは、利用規模や必要な機能に応じた複数の料金プランが用意されています(SaaS型のため、自社でのサーバー保守費用はかかりません)。
- Hobbyプラン(無料):
まずは個人や社内での検証、小規模なテストプロジェクトに最適です。 基本的なAPI機能やリッチエディタの操作感を無料で試すことができます。
- Team / Businessプランなど(有料):
企業での本格的な運用向けです。データ転送量やAPIの利用枠が引き上げられるほか、「細かな権限管理」や「2段階認証の必須化」などプランによって様々な機能が利用可能になります。
- Enterpriseプラン(要お問い合わせ):
より大規模なアクセス数や、高度なセキュリティ要件、独自のSLA(サービス品質保証)などが求められる大規模プロジェクト向けの最上位プランです。
公式では「お見積もり(要お問い合わせ)」となっていますが、「自社の要件でエンタープライズプランが必要になるのかわからない」「事前にだいたいの予算感の見通しを立てたい」という方は、ぜひ一度シナップへご相談ください。
自社に合ったプランはどれ?最新の料金プランと選び方
「BusinessとTeam、どちらを選べばいい?」「自社のサイト規模だとどのプランが適切?」といった具体的な料金シミュレーションや、各プランの詳細な機能比較については、以下の記事で詳しく解説しています。導入検討の際はこちらも合わせてご覧ください。
10. 次世代Webを見据えて。microCMSの将来性と生成AI活用
単なるコンテンツ管理の枠を超え、microCMSがこれからのビジネスインフラとして高く評価されている理由の一つに、「AI(人工知能)技術との圧倒的な親和性」と「将来にわたる拡張性」があります。

- 生成AIとのシームレスな連携(MCP対応など) APIベースでデータが独立しているヘッドレスCMSは、外部のAIツールと非常に連携しやすい構造です。近年microCMSは、AI活用の標準規格となりつつある「MCP(Model Context Protocol)」への対応など先進的な取り組みを進めています。 これにより、「過去記事をAIに読み込ませてトーン&マナーを合わせた新規記事の下書きを作成させる」「AIが商品データを分析して自動でタグ付けを行う」といった、AIを活用した次世代の運用フロー構築も、現実的な選択肢として視野に入りつつあります。
- ビジネスの成長に合わせた「スモールスタート(部分導入)」 サイト全体を一度にリニューアルしなくても、例えば「採用ページの社員インタビューだけ」「ニュースリリースだけ」を切り出してmicroCMS化するという柔軟な導入が可能です。最初は小さく始めて、ビジネスの成長やAIの進化に合わせて適用範囲を広げていける身軽さが、変化の激しい現代に強くフィットします。
microCMSが多くの企業にとって「ちょうどいい」理由とは?
「スモールスタートから大規模運用まで対応できる柔軟性」と「AI活用まで見据えた先進性」。成長中のサイト担当者にとって、なぜ今microCMSが一番“ちょうどいい”選択肢なのか? 以下の記事で解説しています。
11. まとめ:自社に最適なCMS選定や導入に迷ったら
この記事では、近年導入が進む「microCMS」と「ヘッドレスCMS」の基礎知識について、従来のWordPressと比較しながら解説しました。
microCMSは「優れた表示パフォーマンス」や「高いセキュリティ」、そして「AI時代を見据えた拡張性」を後押ししてくれる強力なプラットフォームです。
一方で、その恩恵を最大限に引き出すためには、Next.jsなどのモダンなフロントエンド技術を扱う確かな開発力、適切なアーキテクチャ設計が求められます。
「自社のプロジェクトには、microCMSとWordPressのどちらが合っているのだろう?」
「ヘッドレスCMSへの移行を検討しているが、何から手をつければいいかわからない」
そのようなお悩みがございましたら、ぜひシナップへご相談ください。
シナップでは、事前のUXリサーチ・体験設計から、Next.jsやVercelを活用したモダンなWebサイト・WEBアプリ開発、そして導入後の運用支援まで、一気通貫での伴走が可能です。
お客様のビジネス課題に寄り添い、最適なCMS選定とシステム構築をサポートいたします。

シナップはmicroCMSの公式パートナーとして、多数の実績を持つプロフェッショナル集団です。
CMS導入だけでなく、サイトデザイン・制作、さらには運用支援まで幅広く対応いたします。
リリース後も、ABテストなどのグロース施策を通じて、サイトの成長をサポート。公開をゴールとせず、サービスの成長を共に創り上げることがシナップの強みです。
お客様のご要件に応じて、最適なプランと技術選定をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。




