幅広いブランドの独自表現によって実現するユーザー体験の向上とサイト管理・運用の効率化を両立させるヘッドレスCMS(microCMS)導入プロジェクト

世界最大の総合楽器メーカー「ヤマハ」のグループブランドを含む国内取り扱いブランドをまとめたサイト「ヤマハミュージックジャパン 取り扱いブランド」のサイト制作の取り組みをご紹介します。

クライアント
株式会社ヤマハミュージックジャパン
日付
2024年4月〜
スコープ
  • 制作・開発
URL

背景

ヤマハミュージックジャパンは、ヤマハグループブランドのほか、世界の著名ブランド(取り扱いブランド)の製品を揃え、幅広いラインアップで展開しています。
従来、取り扱いブランドの製品ページはヤマハのサイト下にあり、ヤマハロゴが含まれる共通ヘッダーにより、ブランドの誤認やそれぞれのブランドイメージを伝えきれていないという課題を抱えていました。
こうした課題を解消するため、取り扱いブランド製品をまとめた新たなドメインでのサイト構築、さらにこれを機会に、ユーザー体験の向上、ウェブサイトの運用・保守の効率化を目指し、ヘッドレスCMSの導入を検討していました。
こうした中、UXデザインからリニューアルまで多数の実績を持ち、国内で定評のあるヘッドレスCMS「microCMS」をはじめ、多くのCMS導入実績を持つシナップを評価いただき、プロジェクトのご相談をいただきました。

課題

先にあげたブランドの誤認やそれぞれのブランドイメージを伝えきれていないという課題、ユーザー体験の向上、サイト運用・保守の効率化といった課題に加え、これを実行する際の大きな課題として、掲載製品数の多さがありました。
対象製品数(ページ数)が多いため、移行を効率化できるかどうかでは時間、コストに大きな違いがでてしまいます。
さらに、製品情報がどのようなデータ構造で保存されているか、構成がどの程度統一されているかによってテンプレート設計やCMS設計の難易度が飛躍的に大きくなってしまいます。
これまで長く、充実したコンテンツを更新、運用してきたサイトだけに、こうした課題の大きさは未知数でした。

成果

こうした課題を解決するため、本プロジェクトは要件定義フェーズと制作フェーズに分け、要件定義フェーズではまず現状サイトの調査から移行対象の検討、製品ページの洗い出しと整理を行いました。
またこれと並行して利用するCMSの選定のため、フィット&ギャップ分析、転送量調査、コスト試算などを丁寧に行いました。
そして、こうして得られた結果をもとに、情報設計、UI設計、CMSの選定、データ移行プランに落とし込んでいきました。

制作フェーズでは、それぞれのブランドイメージを表現しながらも、統一されたデザインシステムで管理できるように配慮したデザインを行いました。CMSはmicroCMSを採用、デザイン設計に基づいて、表現の柔軟性を損ねることなく、また管理画面の設計にもこだわり、従来よりも更新しやすく管理しやすくなるように実装しました。

コンテンツ移行では可能な限り効率的にかつミスのない方法を検討、既存サイトから抽出されたデータをもとに、移行用データに整形、microCMSへインポートすることによって、大幅な時間とコストダウンを実現しました。

こうしてできた新しいサイトでは、綿密に設計されたデザインシステムにより、一貫性のあるUIを提供しながらも各ブランドごとにそのブランドのカラーを打ち出せ、ブランドの世界観を保ちながら、多彩な製品紹介ができるようになりました。またヘッドレスCMSであるmicroCMSを採用することにより、フロントエンド(コンテンツ表示)とCMS(コンテンツ管理)を分離させ、デザインの柔軟性、サイトパフォーマンスの改善によるユーザー体験の向上やモダンな管理画面により、効率の良いコンテンツ管理を実現しました。

シナップでは、サイト公開後も引き続きヤマハミュージックジャパンの取り扱いブランドの製品ページの運用をサポートしてまいります。
クライアントとともに、日々改善に取り組んでおりますので、今後ともぜひご期待ください。

主な支援内容・企画制作物

「ヤマハミュージックジャパン 取り扱いブランド」サイト

  • デザイン
  • 制作・開発
  • ヘッドレスCMSのmicroCMSを導入
  • 運用

Project Member

Producer:坂西 裕彰
PM:大川 貴裕
Director:大川 貴裕
Art Director:大川 貴裕
Designer:小茅 奈美
Engineer:村山 貴裕
Support:鈴木 善明平木場 美希

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